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匂いって、とてもプリミティブな感覚ですよね。
人間の嗅覚は他の動物に比べて鈍くなってしまっているけれど、それでも自分自身の体が放つ汗の匂いが運動した時と興奮した時と脅えた時の冷や汗では違うことぐらいは気づくもの。感情の変化が体にまで変化を及ぼした時、それをダイレクトに伝えるのが匂いなのだと思います。
普段の状態でなじんでいる自分の体臭には気づかないからこそ、常に変わらぬ「普段」という日常を生活できるもの。
では、いつもと違う自分になりたければ、表面をどんなに衣装や化粧で変えてやるより、自分の放つ匂いから変えてやれば話が早いのでは?
化粧を変えれば気分が変わるというのは見た目ももちろんありますが、化粧品の香料が変わったことの影響も決して少なくないと思うのです。気に入った香りであれば気分がよいけれど、何かが気に入らない匂いだったら化粧している間中軽いイライラが続いたりすることもありますから。
そんな時は化粧品の匂いに負けない、よい香りのする香水をつければいいわけで。
妖艶な気分になりたい時は麝香を用いたもの、女らしさを強調したい時は薔薇の香りのするもの、深遠な気分に浸りたいときは白檀が使われているもの、元気を出したい時は柑橘系、やすらぎたい時はラベンダーなど、アロマの効能を見ながら演出した気分に沿った香水を選ぶのもまた楽しいというものです。
たとえばコーラスで舞台に出る時、歌う曲が好きではなくて(というよりむしろキライで)どうしても自分からはモチベーションを高められない時もあったりするわけですよ。そういう時、そんな自分を捨てて舞台の上で別な自分を演出するために香水を選ぶ場合もあります。キライな歌って、表面を取り繕うのさえ難しいですからね。それでも人前で歌うためには必要な感情表現を身のうちから引き出さなければいけないわけで、そういう時の助けになるのが身にまとった香りなのです。
季節じゃない時に「きんもくせい匂えど」なんて歌う場合もありますしね。そういう時は本当に「きんもくせい」の香りがする武蔵野ワークスさんの練り香水を重宝しております。舞台といってもコーラスですから一人だけ強烈な匂いを発散させるわけにもいきませんが、和の花の香水は香りがやわらかなので安心です。
結構みんなに欲しがられるので、全体では「金木犀」の強い香りが漂ってるかもしれませんが。
感情表現って、自前の想像力だけじゃ追いつかない場合が多いんですよ、ホント。もちろん自分の想像力が貧困なのが悪いんですが、何かでそれを補えることができるなら、その手段は大事にしなければ! 私にとってはそれが香水をつけたくなる瞬間なのです。
クリス 2009-11-30 03:06:02 提供:CLOSED
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