『あんこにこだわり71年大阪のあんこ専門メーカー茜丸ファンサイト』
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「雪の顔(かんばせ)、玉の肌」と昔ながらに美人の形容を申しますが、この国では、一時期、顔が黒いのももてはやされたようでして。わざわざ肌を焼きにいく御仁もおられたようであります。肌が白いほうが似合う人が焼いてるのをみると、わざわざ肌を痛めなくとも、と思ってしまいます。
私はとりたてて、こと人間に関しましては肌の色あいで良し悪しを判断しませんが、口にするものについてはよく焼いたほうが好きなのでございます。
食パンなどもまあどうでしょう、白くて柔らかい生地が好まれるようですけれども。子どもの頃、ほかの家族は薄く焼いてトースターの焼きあとが浮かび上がってもいないのに、食べている。その焦げよりも、濃いのが油っぽさ。母がべたべたと左官職人のごとくバターを塗りつけるのを不快に思いまして、自分だけ硬めに濃く焼くのが常だったのですが。しばしば加減をあやまってしまい炭と化してしまう。要するに、パリっと歯ごたえのあるラスクに近いのが、よかったのです。
焼き菓子といえども、おなじで。皮の薄いシュークリームならいざ知らず、粉を練って焼くものはやはり、きっちり火を通していただきませんと。
あれは忘れもしない、高校時代。さわやかな汗を流した部活の帰り、大きなかばんを抱えた私は部活の同輩二名に連れられまして、近くのお好み焼き屋に立ち寄るのでした。そこで毎日、買ったのがコアラちゃん焼き。浅草で人形焼きというのが、ございましょう?あれの、オーストラリアバージョンです。といいましても、南太平洋原産ではございませんけれども。生地はカステラに近く、中身はカスタードクリームかチョコレート。割れば流れ出すような中身ともなれば、外の覆いはしっかり厚く焼いていてほしいもの。が、しかし、私が手にしたそれは、焼き色が淡く、焼きが足りなかったのかいちぶの生地が生に近いのでした。
それ以来、やはり生地の色が浅いもの避けてきた私ですが、まあ、どうでしょうか。
つい三月のこと。姉がみやげがてらに買ってくれたのは、いま巷でたいそう人気の高い白たい焼き。
外見からして生焼きという感触がぬぐえなかったのでございますが、外の生地はふだんのものとあまり変わらず。すこし、もちっとした感じがするという評判でしたが。冷凍たい焼きを眺めているうすら寒い心地こそすれ、称えるべきは何をもってしても、その中身のヴォリューム。うっすらと白い肌を透かしていますように、餡がしっぽまでたっぷり詰まっていまして。頭からかぶりつこうが、後ろから口にしようがおいしいので、ございました。
お値段的にはふつうのたい焼きと変わらなかったのですが、やはり珍しいのか、白が縁起がいいのか、しばしば売り切れているそうです。以前から噂にききつけ食べてみたいシロモノでしたので、よい機会でした。
にしても、これって、ちゃんと焼けたかどうかって判るんですかね?
万葉樹 2009-04-08 00:00:00 提供:株式会社茜丸
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茜丸は創業71年になる、大阪の老舗あんこ専門メーカーです。
あんこといえば大部分の方が小豆を利用した、「粒あん」「こしあん」を想像されると思いますが、実は47種類もの多種多様なあんこ(特注品も含めると数百種類)がございます。例えば、栗のあんこ、といった季節感を提案できるものから、きなこを使ったあんこ、和スイーツにぴったりな生姜のあんこなど多種多様なあんこがあります。バラエティ豊かなあんこの世界はこれまで、卸ルートでしか流通していなかったため、パンや和洋菓子のプロの世界でしか知られていませんでしたが、ぜひホームベーカリーを趣味で楽しんでいらっしゃる方、洋菓子和菓子を趣味で作っていらっしゃる方に、このファンサイトを通じて茜丸のあんこをご利用いただいて、ユニークなレシピのご提案をしていただければと思います。