貝と言えば私の好きなのは【さざえのつぼ焼き』
綿のあの独特の苦味がこれまたたまりませ〜〜ん。ε(❀◕‿◕ฺ )з



・・と、こんな風に書くと私って、よっぽどの大酒呑みみたいに思われる
かも知れないけど私は下戸で、ワインをほんの少し舐める程度なの。
それでも酒の肴は全般的に好きで自分でもよく作ったりします。



さざえのつぼ焼きもその内の一つです。
『エエ〜〜！そんなの簡単じゃん！ただ火にかけてお醤油を垂らしたら
良いだけでしょう？』
誰ですか〜、そんな事を言うのは？



幾ら、Ｏ型の大雑把な性格の私でももうちょっとは手をかけてます。(笑)
一度、湯がいたさざえに海老、鶏肉、椎茸、などを削ぎ切りにしたものを
混ぜて更に数分、火にかけ、出汁醤油で味付け。



これは夏の定番ですね。
それと美味しいのはなんてたってシジミ汁ね。しじみしみじみしじみ汁。
子供の頃は家が貧しかったから、よく近くの川に採りに行ったものです。



ブルマ姿で川に入って足裏をごそごそやれば分かるのね。
今と違って昔は大粒のしじみが幾らでも採れたような気がします。



それをご近所に持っていくと、お米と交換してくれました。
ある時には米びつに一粒のお米もなくなり、母に言われ、お隣さんにお米
の研ぎ汁を貰いに行ったこともあります。



『おじちゃん、糊を作るのでお米の研ぎ汁を捨てないで、ちょうだい。』



優しい隣人は事情を悟ってか、『あっ、お米が混ざっちゃってごめんね。』
と、おどけて見せるのでした。



子供心にも人の優しさに触れ、号泣した私に『毎日ご飯食べにおいで』と
まで言ってくれた、あの時のおじちゃんの顔は瞼の奥に焼きついています。



読者の方は、そんなもの食べれるの〜？とお思いでしょうね？
でも私たちは他に食べるものもなし、そんなものまですすっては飢えを凌い
でいました。



『かあちゃん、おら、白いまんまが食いて〜だ。』
いつもお腹を空かせてピーピー言っていた弟妹・・・母を困らせてばかり・・
よし！明日、学校から帰ったらみんなでしじみ、採りに行くぞ！



なんだか、こうして当時の事を思い出すと、とめどなく涙が溢れてきてどう
しようもありません。
今日はこの辺で・・。



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ボタン付け三級 　 2009-10-23 12:22:18 提供：北海道厚岸（あっけし）漁業協同組合直売店　エーウロコ