本日はクリスマスイブ！

　といっても我が家では別に華やかな事もなく、
　　　　　　　こたつに入ってみかんの皮を剥いているThe 和 な感じです。

 
　ということで本日も小説の紹介へ行こうと思います。
 
今日ご紹介する作品は、大石英司 著　サハリン争奪戦（上・下）です。それではいつも通りあらすじ紹介から行くとします・・・
 
 
　ロシアの資源開発会社ガスプロムのサハリン北部資源採掘場を視察で訪れた外務省属託職員音無と部下の姉小路は、日本で病床の床にある母の為に資源採掘場で働く父親を訪ねようとする少年と出会い行動を共にするが、道中現地マフィアの恣意行動にあい、きな臭い雰囲気が漂う。
　
　案の定、到着早々、資源開発会社の利権争いか、現地住民主体のマフィア、サハリンの警備目的で駐留するイゴーリ陸軍師団長率いる陸軍部隊、モスクワの意を受け資源採掘場を支配下に治める目的で上陸してきた海軍歩兵部隊の三つ巴の戦いに巻き込まれる音無達！
　
　五ヶ所の採掘現場の奪取にマフィアが動いた時、一発の不幸な銃声が動乱の引き金となる。
　
 果たして音無らも含む資源開発会社の民間人達の運命は・・・
　この作品は２００７年の作品で、この当時、経済再建で上り調子のロシアで日本の商社が他の外資企業とロシアの半官半民の資源開発会社ガスプロムのサハリン開発に力を入れている時期で（今でも投資は続いている。）日本政府もロシアとの外交関係の改善に積極だった時に出た作品です。この時期は、サハリンから日本へガス供給パイプライン計画とかぶち挙げられた時期ですね。
　
 ガスプロムに関しては２００６年ロシア政府が突然資源採掘場サハリン２の工事承認を環境破壊を理由に取り消したサハリン２事件などが起こり、ロシア政府の利権支配が強められた時期で、この作品は当時極めてタイムリーな作品でした。
　
 自分は大石英司さんの作品は結構読んでいるんですが、なんかこの当時この話題にピンとこなくて、また地味な印象を抱いて、この作品は読んでいませんでした。
 
　でっ、図書館でこの作品を見つけて、あらためて読んでみたところ・・・
おもしろいじゃないですか！
 
 サハリンの資源開発の利権を巡って三つ巴の争いをする三つの組織！現地マフィア勢力に襲われる雇われ労働者と音無達。三つの勢力と上手く間合いを取りつつ事態をコントロールしようと試みる資源開発会社の関係者！
　アクションあり、謀略あり、駆け引きあり、そして少年の成長！最善の道を探る大人達の行動！そして下巻で登場、お馴染みの特殊部隊サイレントコアの登場！当時はまだまだ開発中の最新装甲車、UAVを利用した戦闘模様！見どころたくさん読み応えがあるアクション冒険小説です。

　どこかでこの作品を見かけた方は是非手に取ってみることをおすすめします。
 
　ということで本日はここまでじゃあまたね
 
 




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