『お茶の荒畑園』
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毎朝、お湯を沸かして日本茶を飲むようにしています。起きたらすぐに食事の準備と並行してお茶をいれます。地元はお茶どころではあるのですが、南国の日照下で栽培されるお茶が多いので、渋みのあるお茶といわれています。
そこで他の産地のお茶はどうか知りたくなりました。今回試してみたのは静岡のお茶です。やはりお茶どころです。むしろ日本ではこちらの産地のほうが有名でしょう。したがって多くの方の好みに合うお茶を生産しているのではと思い興味深かったです。
荒茶といって葉、芽、茎の部分全体を含みます。生産の途上などで出る粉茶も混じっており、お茶全体の風味を味わうことができます。
以前から私は生のお茶の葉をむしって「お茶」として飲むぐらいですから、お茶とは本来そういうものではないかと私は思います。
さてこのお茶ですが、お湯を沸かしてしばらく放置して温度を下げておきます。急須に写真ほどのお茶を茶こしの上に置き、上からお湯をかけて2分ほど蒸らしてから湯のみに注ぎます。
ふだん使いの湯飲みではなく、わかりやすい白い陶器の小さな器で写真にしました。わたしがふだん飲んでいる地元のお茶よりも緑色がきれいに出ています。
口にするとまろやかなうまみととともにお茶の風味が広がりました。とろりとした舌ざわりとともにうまみや緑の香りやさしく軽い渋みとバランスがとれていました。対照的にふだん飲んでいるお茶のほうは渋みがあるなあと感じました。今回のお茶は味のバランスがとれています。お茶の温度それぞれで味わいながら飲めます。
毎日のことですがお茶を口にするとやはりほっとします。やはり昔からなじんできた味です。この感触はたとえば旅行後に家にもどり、お茶をいれて飲んでほっと一息ついたときにより強まります。
ためしたお茶を口に含むとふと子供の頃が思い出されました。祖父の家に来ると、天井裏に大きなブリキの茶筒が何本も横倒しで収納されていました。子供ならば入るのではというほどの大きさでした。むかしは大家族だったということもあるでしょうし、それほどお茶を大量に消費していたのだと思います。
大学生の頃一人暮らししていたわたしはひょっこり祖母の家を訪れていました。すると祖母は帰りにはこれらの茶筒から器用にお茶を取り出し、袋に入れて私に手渡してくれていました。今回試したお茶を飲みながら、その頃のようすが思い起こされました。広いがらんとした田舎の家の雰囲気とそこに暮らしていた人々のようすとともにです。
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お茶の荒畑園
あまがえる 2018-03-07 08:19:07 提供:株式会社荒畑園
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