そもそも、キッチンばさみに興味を持ったのは、シイタケの石突きはハサミを使うと取りやすいということに気づいた、ごく些細なことがきっかけ(当時の記事)。一度はホンモノといわれるモノを手にしてみたいと思っていたところへこの度、縁あってシェフスター ChefStar 料理人鋏 料理はさみ(アルスコーポレーション製)を試す機会を得た。ARS公式ファンサイトファンサイト参加中握りの部分はソフトな感触で握りやすい。持った感じ重たくも軽くもないという印象。何と言っても同社は、堺刃物の伝統を汲んだ企業とのことで、その点大いに期待が持てるというもの。わくわく。さっそく切ってみる。チョキンと、というよりサクッと切れる。新品だもの、そりゃよく切れるさとも思うがこのハサミ、握る部分が男の手にも余裕の大きさ。刃渡りに対して握りの部分の方が大きいという力学が働くので、軽い力で硬いモノも良く切れそうだ。ちなみに、同梱のパンフレットにある利用例写真では、肴の頭を切っている。・ ・ ・こんなによく切れるならと、お次はコレ。おおっ、パツン、パツンと良く切れる。素晴らしい、これぞプロの切れ味?一度やってみたかったこのワザ。小間切れ肉はパックのままこうすることで、まな板を使わずに済む。肉を扱うとまな板を洗うのが手間だからねえ。シェフスターを得て、わが家における小間切れ肉調理法はコレに決定だ。まな板を使わないというシーンとしては、同じくパンフレットではラーメンに入れるネギを器の上で直接カットしていたり、パセリをみじん切りにするという例が紹介されていた。これはアリだな。で、先ほどのシイタケと肉に、モヤシを加えて豚肉の塩麹炒めの出来上がり。固まっている豚小間は広げながら大きさを揃えて切ることができた。丁寧に仕込むと美味しい気がする。・ ・ ・キッチン用は絶対にコレでないとならぬ、ということもないと思うが(つまりよく切れれば良い)、食材を扱う調理器具のひとつと考えれば、衛生的でなければならないという配慮は必要であろう。通常ハサミはそのまま洗っても、ネジで歯が接している部分がキレイに洗えないという難点がある。対してシェフスターは、簡単に分解できるよう設計されている。すなわち洗浄しやすいのである。これには感心した。まるでメーカー支給の写真のように撮れた(笑)。しかしだ、これはホントに良い。工具も要らず簡単にネジが外れるのだ。そして、元通りにするのも簡単。これなら生モノにも安心して使えそうだ。・ ・ ・生もの? あ、これもハサミで切ったら便利かな。う〜む、これはコツが要る。明太子を小分けにするにはまな板&包丁の方がいいかな。やらなきゃよかった、手がべとべと(笑)よい子はマネしないでね(どうしてもやるなら半冷凍の時だな)・ ・ ・結論。ハサミを使いこなすのは発想力とコツが肝要。アイディア次第で調理がますます愉快になること間違いない。それだけに良い道具を持ちたい。切れないのは明太子と、私の要らぬ過去だけ(笑)
投稿日時:2012/04/02
: 口福論
提供:アルスコーポレーション株式会社