本業がネイリストなので、ネイル用品の新製品は気になります！！中でも、用品を専門的に勉強して扱っていたため、使ったことのない製品があるのが許せないという（苦笑）レベル。

最近、いくつか「有機溶剤不使用」の水性マニキュアというのが出ていて、テレビなどで見かけてとっても気になっていました。


今回のお試しは　そんな画期的な　アメリカ発の水性ネイル「サイクリックネイル」です。



4ml　1575円　（ただしビューティーゲートの会員になると1000円）

この製品は今までのマニキュアとは大きく違い、

「つけているだけでネイルケアになる(ミネラルベース、ビタミンＡ，Ｄ、カルシウム配合）」
「発色抜群」
「有機溶剤を使っていないので、シンナー臭がしない（天然香料配合）」
「自分で色を調合できる」
「子供にも使える」

というものだそうです。

トップコート・ベースコートも石油系成分不使用とのこと。

青キャップがトップ、ピンクがベース。

カラーラインナップは


ピンク・ベージュ系からブルー系まで、10色が現在ラインナップ。
いかにもアメリカ！っていうか、白人カラー！
日本だともっとピンクベージュやナチュラルカラーが多いでしょうね。ちなみに、余談ですが　アメリカでも黒人の方が顧客のブランドはベージュやボルドーが多く出ます。爪に色素が多いので、どうしてもそういう色になってしまうんですね。薄い色などはキレイに出てくれないんです。
なので、こういうブルーやピンクは白人の方向けの色なのです。日本人は黄色人種なので、ちょうどその中間、ベージュやペールカラーも楽しめますが、肌の色に似合うのはやはり少し黄みのある色という方が多いですね。俗にいうイエローベースさんです。



早速お試し。
第一印象。ボトルちっちゃ！∑(ﾟωﾟﾉ)ﾉ






4mlしか入っていません(；´∀｀)


まず、発色が分かりやすいように、手元のジェルの上から1度塗りしました。

ベースがフレンチなので分かりやすい！

小指がカラー＋トップ、薬指がトップのみ、中指がカラーのみ。
匂いは確かにない！フルーツ系の香りですが、くんくん嗅ぎたくなるような匂いではさすがになかったです。でも、あの有機溶剤臭がないのは非常に大きなメリットです。


ベスホワイトは白のパールなのですが、液色だけ見たら？？な感じなのですが、塗ってビックリ、驚きの発色。1回塗りでここまで出るの、なかなかないです。
ただ、最初は顔料が沈んでいるので、しっかりミキシングするのが大事なようです。振ってもミキシングボールが動かないほど顔料が沈んでいたので、やむを得ずつまようじでまぜまぜ。
ダマを塗るとさすがに汚い。1回オフしました。パールのみの1度塗りだと乾きもさすがに早いです。油性ペンが乾くのと同じくらいで乾きます。
ただ、トップを塗らないとやっぱりマット。ある意味マットなパールって貴重だし、そのまま味わってもいいかも知れないですけどね。

トップコートも液色が不透明なのに、塗るとちゃんとクリアで艶が出ます。ただ、画像じゃちょっと分かりにくいんですけど、やっぱり少しくすみます。白だから分かりやすいっていうのはありますけどね。
あと、乾きはそんな早くないです。普通のマニキュアのトップと差がない印象でした。
乾く前に触ると型つきます。

ブラシの質は、まあそれなり・・・かな。コシがなく　ちょっと長めなので、爪が短い方はちょっと扱いにくいかもですね。それよりも　持ち手が細長いので、長時間作業すると手が疲れやすいのが難点。ただ、水性だけあって　ボトルが樹脂なのは非常にポイントが高いです。廃棄しやすいのもこのご時世大事。


手元はジェルネイルなので（ジェルの上のマニキュアって普通のでも　すっごいもつので、あんまり参考にならない）、ペディキュアで持ちを試すことにしました。それでも　手元よりはかなりもちがいいはずなので、実際手元に使う方はもっともたないと思っておいてもらっていいかと思います。
今回はベースコートはないので、磨いた自爪に直接塗っていきます。

2度塗り＋トップです。


汚い足ですみません(；´∀｀)

こんなかんじです。発色等何も問題なくできました。ちょっとハケスジは入るけど、まあ　特殊性を考えるとこんなもんだと思います。今日塗ったところなのでもちは先の話。


せっかくなので、ネイルアートにも使えるか実験。





左はウォーターマーブルのピーコック柄っぽくしようとしたけど、にじみがあるのでやはり不向き。
これは液質うんぬんよりも、恐らくパールカラーということが大きいとは思います。
できなくはないから、マットカラーなら試す価値はあるかも。

真ん中はフレンチにペイントアート。
クリスマスらしい雪の結晶柄に仕上げました。アクリル絵の具で描いたのですが(チップ手持ちで古い筆使ったら　うまく描けなかった・・）技術的には問題なく出来ました。

右は普通のマーブルにストーンアート。ペリドット・ジョンキル・オーロラのストーンにゴールドのブリオン。
これは大丈夫ですね。ただ、ストーンをつけるのにはやはりちょっと不向きかも。つかなくはないけど、つけにくい。粘度が低い液体なので、ストーンの上からコーティングかけても　保持力は低いと思います。しかも　若干不透明なトップなので、塗れば塗るほどくすむし、コストもかさむ。やめておいたほうが無難かもですね。



今回は購入していませんが、本来は　落とすときは専用のリムーバーを使うそうです。
ノンアセトンみたいですが、一般のマニキュアも落とせるそうなので、恐らくアルコールとかではなく、酢酸ブチルなどは配合されているのかな・・・？


専用リムーバー　14ｍｌ　1575円。


さて、総評。
まあ、コレに関しては海外の商品を輸入されているそうなので、恐らくこれを販売元さんに読んでもらってもあまり役に立たないかもしれないんですけど。

んー、ものはいいと思うんですけど、国内展開するのに　このままではダメです。
何がダメかって　サイズと値段、色展開。総合的に見て、なかなか手を出そうとは思えません。
会員価格だと千円ですが、非会員だと1575円という価格は、ほとんどＯＰＩやｅｓｓｉｅの値段と同じ（昔は同価格でしたね）。で、マニキュアの容量が4ml、中でも除光液が14ml1575円はさすがに高すぎます。
送料を考えると、1本あたりのコストは相当なものに。


同じアメリカ製のレブロンと比べても一目瞭然。

しかも、国産品で同じようなコンセプトのものが10ml1200円で販売されています。
しかも、そちらのほうがカラーラインナップも色出しもパッケージデザインもどう考えてもいいし・・・。今ってネットで商品見比べて注文できる以上、後発ならそれに勝つだけのメリットがないと難しいと思いますね。コンセプトは非常にいいし、モノは悪くないのですが、テスターを使ったことのない人にとっては非常に挑戦のハードルは高い印象があります。

色展開も日本人がオフィスにつけていける色がほとんどないですし、色的にペディが中心になりそうです。だとしたら　もっとプチプラじゃないとなかなか売れないですよ。
まずはピンクベージュ、ベージュをマット系と微妙にパールが入ったものの２つ用意することと、ラメをクリア、シルバー、ゴールドをラインナップに加えるのが日本で売れるために最初にすべきことだと考えます。

10年間ネイル用品販売してきて、手元用のマニキュアは1200円でも1500円でも売れますが、ペディは大体500円前後の方が多いですね。日本の場合　足元はあまり制限がないので、いろいろ色を楽しめますから、安い値段で色々揃えたい方が多いのです。手元は逆に固定の色になることが多いです。きつい色をつけていける仕事の方は　今となってはジェルに流れている方も多いでしょうし。

このままなら　千円を切って735円ほどになってロフトやハンズ、ソニプラで扱い始めたら　それなりに広がっていくんじゃないかなと思いますけど。。。実店舗で買った人が追加やリピートでオンラインショッピングを利用するパターンは見込めると思います。

そして　もうひとつライバルと比べてはっきりと不利なことが。
商品説明なさすぎ！(｀ε´)使い方もちゃんと説明されていないし、配合されている成分などの表記も、塗った色見本もなし。
ネット通販の場合、対面と違って実際の商品を手に取ることもできないし、説明を聞くこともできないのですから、その分　丁寧な説明があってしかるべきだと思うのです。


そして、ホームページの項目数が多い割には　　実際に扱っている商品はほとんどないのも利用者からするとちょっと不安・・・・。作りたてのサイトなのか、逆に扱い数を減らしてこうなったのかはわかりませんが、例えば、普通のお店でも　店内に入って棚はあるけど、商品がほとんどなかったら？不安になりませんか？
極端な言い方をすれば、注文してお金を振り込んだあとに潰れて　商品がこないとか、そういう嫌な想像をしてしまいます。扱い項目が少ないなら少ないでいいと思うので、あまり空白を作らない方がいいんじゃないかなあ。



思ったよりも扱えることがわかったので、持ちが良ければ自費購入も考えたいですね。ペディにだけど。笑
ただ、色のバリエと価格、これが主なネックになると思います。技術はすっごいいいんだけどねえ。

http://monipla.jp/bl_rd/iid-7494404750a071709419a/m-4fdb345ee3b64/k-1/s-0/

みこみこ 　 2012-12-05 15:54:57 提供：ブランドコレクション運営事務局