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私は『電通』のサンプルをいただきました。蛇草真人氏(人事局長)によって書かれたものです。
むむ…正直な感想としては(あれ?「フツウの人事担当者の声」だよな?)という印象でした。
…終始にわたり「人間力のある人材を!」と書かれているのですが、それならば具体的に「光る人間力とは何か」がわからない。
就活本には仕方のないことなのかもしれませんが、なんとも「当たり障りのない」内容だなあと感じてしまいました。
ただ、第4代社長が考えた「鬼十則」の紹介はとても興味深いものでした。どんな会社でも共通することではあるけれども、責任のない学生にはやはり「感覚」でしかわからない。
けれども、こういった社訓があるということ、そしてそういった社訓を大切にする企業に対して自分はどうアタックするかを考えるきっかけになりうるのでは?と感じました。
転職によりクリエイターとなった私には、広告業界がどんなものか、そしてどんな企業がひしめきあっているのかも知らずに、20代半ばで飛び込むことになりました。
強くつよく思うのは、学生の頃にもっともっと「広告業界」について知る機会を設けるべきだったということです。
このサンプルの中で、ああ、これって必要だよなあと感じたのは、代理店に入る場合、だからといってクリエイターになれるというわけではないということです。会社である以上、部署によっては経理、営業、総務…とさまざまなセクションを設けています。その辺りをしっかりと表現されていました。
平均点のとれる人材が欲しい企業、ほとんどが赤点でも秀でた「何か」を持ちうる人材を探す企業、いろんな場合があると思います。
「天下の電通」が、後者であることを願うばかりです。
みつばち。 2009-12-30 18:03:15 提供:株式会社文藝春秋
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