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『就活って何だ 人事部長から学生へ』(森 健・著)文藝春秋新書
お〜、そうだ。当選はサンプルだもんね。
ベネッセの人事部長さんの分の抜粋(コピー)が届きました。
こぶたトリオには、もうちょっと先の話にはなりますが、目的地(中継地)
がはっきりすれば、そこへ辿りつくための道や手段も見えてきます。
それと、20数年前就職活動をしていた自分自身の答え合わせ。
あんなんでよかったのかなあ?
それと、はっきりは書けないのですが、毎年4月には新入社員の研修のお手伝い
なんかもしています。迎える側の視点でも共感できるかな?と応募しました。
下は本の中の各社抜粋です(ホームページから引っ張ってきたものなので大丈夫でしょう)。
◆ある社員は、最終面接でこう言われ、入社を決意しました。「うちはまっすぐ前を
向いて歩ける会社だよ。後ろめたさを感じず、自分たちのやっていることは正しいん
だと誰に対しても言える」
◆地方出身の朴訥とした学生には、面接に慣れておらず緊張して黙ってしまうタイプ
もいます。でも彼らにも確固とした個性がある。何よりも、きれいに話ができること
が判断基準ではない。
◆”地頭”がよくて、優秀という理由だけでは採用しません。
あの人は信頼できる、あの人なら逃げない、失敗を人のせいにしない、できないこと
はできないと言うーーそんな価値観が採用の決め手になる。
◆想定質問に想定通り答えすぎてしまうのはマイナスです。演技ではなく、突発的な
心の叫びををぶつけてほしい。
最後の最後まで諦めないでください。最後の一分で逆転することもある。
◆学生さんの過去の行動事実を掘り下げ、ブレを無くすよう努めています。各段階ごと
に違う観点から質問していくと、整合性、信憑性の問題が出てくる。マニュアル通りの
準備で対応できなくなると、オロオロする学生さんもいます。
◆内々定まで4回面談する学生もいれば、8回という学生もいます。本音ベースで話すこ
とにより、お互いが本当に納得して決めることが必要。企業から見れば「採用」、学生
からは「就職」。対等な立場のお見合いだと思う。
◆つねに僕は「なぜ」を重ねる形で尋ねるようにしています。
決して圧迫面接ということではなく、そのことで、学生さん自身も「なぜ自分はそう思
ったのか」を考えるし、動機の深いところまで見えてくる。
◆彼は説明会で最後の一人になるまで質問を重ねてくる学生でした。言葉は拙く、器用
ではないが、芯の強さ、何かをやり遂げる可能性を感じました。最初は苦労するかもしれ
ないが、いずれはよき管理職になる。見込みは当たりました。
◆今のタケダは、本当に欲しいと思う人材を獲得するためなら労はいといません。日本で
の採用を強化する一方で、グローバルに活躍できる人も貪欲に求めていく。ただし、江戸
時代以来の「コツコツ真面目に」というタケダイズムは不変です。
◆学生時代に何に熱心だったかという点について、どうして、どんなところにどう工夫し
たかと、どんどん深掘りすることで、学生がいかに本気だったかが浮かびあがる。実体験に
基づく話というのは、どこまで掘っても具体的なものです。
◆入室して挨拶をした、その瞬間の印象。ハキハキしているか、人の目をちゃんと見ているか。
明るくて、元気があるか。最初の印象でだいたい7割くらいはどういう人かわかるつもりです。
◆自分で言うのもなんですが、確かに個性的な人を採っていると思います。学生時代、秋葉原
でメイド美容室を経営していたという社員もいます。クリエイティビティがあり、ビジネスを
やろうという考えがはっきりしていた。
◆うちに入るタイプは、人当たりがよく、底抜けに明るいといった感じで、基本的に柔らかく
て素直。人柄で言うと、友だちが多そうだとか、ユニークなことをいろいろしてそうだとか、
そういう人間です。
◆NPOなど、学生時代の活動を聞く際、ひとつ重視している点があります。それはボランティア
ではなく、ビジネスの発想に立てるかということ。教育とビジネスのバランス。そこをどう考
えていくかという視点です。
◆少なくとも就活本ばかり読んでいるような人は採りたくない。
電通を志望するなら、むしろ人間としての深みや幅を増すような体験をしてほしい。電通が求め
る原点は「人間力」ですし、それあっての電通なのだと思います。
わたしが読んだのは下から2番目にあたります。ベネッセさんが少子化対策も兼ね、事業を
子どもだけでなく全世代にターゲットをひろげつつあることにも起因してるようです。
もちろん、それぞれの人事の方はプロですから、人を見る目というのは確かでしょう。でも、
それぞれの会社に必要とされてる人は違うんですよね。それは、どんな人にもチャンスがある
ということも意味してる気がします。
就職氷河期のいま、就職活動に行き詰まりを感じたり、失望したり、妥協したり…夢をもって
就職活動を続けられる学生は少なかろうかと思います。結婚と就職は似てると思うんですが、
この地球上の異性すべてとお見合いをして結婚を決める人はどこにもいません。
そして、自分の結婚できる人っていうのは、宇宙のなかの星をみつけるが如く、本当に運命
としか言えない出会いがあってこそ叶うもの。逆をいえば、結婚するのはひとりだけで十分で
あって、その人が自分にとってどんな存在であるかということが大事なはず。
みんなに好かれるアイドルになる必要はなく、自分の相手にとって特別な存在でさえあれば
良いのだと思います。
20代の入り口で、これからの人生を見極めろ、というのはこの状況では大変です。これは、
政治家だけでなく私たち大人みんなの責任だとおもいます。これは本当に申し訳ない。
だけど、その状況をなげくだけでなく、自分で道を切り開いていくだけのエネルギーを秘めて
いる自分を信じてほしいな、と思います。宇宙は果てしなく広がってるようで、自分自身も
ちゃんとしっかり輝きを放って存在をアピールできるような人間であって欲しい。あなたを
必要なひとがその輝きをきっと見つけてくれるはずです。
夢を持ちづらい世の中だけど、そういう世の中だからこそ自分で道を切り開いて欲しいな。
若いうちは人事のひとに選ばれるんじゃなくって、自分で選んでやるという位の気概が
欲しいです。ガンバレ。
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こぶたまま 2009-12-25 22:05:01 提供:株式会社文藝春秋
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