チョコのように甘いお話

メキシコに居たときの話。
まずメキシコ人って、どんなときもレディーファースト。デートのたびに花束抱えてくるなんて、
当たり前の国なんだよね。私が向こうに居るときに、結婚まで考えた、メキシコ人の彼氏が居ました。

その彼が私の誕生日パーティをしてくれたの～
誕生日の日、いつものように学校にいって、帰りに「今日は夕方まで家に帰らないで!」

っていわれたの、試験勉強するからって。（ちなみに一緒に住んでたよ）

私は、誕生日の事なんて忘れてるのか？まぁしょうがないかって思いながら、時間をつぶして、
おうちに帰ったんだ。すると・・


「cumpleanos feliz～」とスペイン語で彼が歌いながら、ケーキを両手で
抱えて、24本ほどのろうそくを立てて、玄関まで出迎えてくれたのです・・・

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もうそれだけで感動だったんだけど、テーブルには手作りの料理がもう山のように並べられていて、

私彼が料理できるなんて知らなかったし、いつのまに材料買ったの？っていうくらいの量の料理。
そうしてスウィーツ・・もう感動で、感動で、しかもどれも美味しくって、しかも辛くて・・

涙流しながらも、辛くて、笑っちゃった

◎最後にバースディケーキなんだけど、これも手作りだった。ろうそくでよれよれになっていたけど、
彼が私にスプーンを渡してくれて、「これで真ん中からすくって食べて」っていうの。

いうとおりに、真ん中をすくってみると、なんと中から指輪が出てきた。
しかも二つ。

二つ？

ひとつは、おそろいの指輪で、私への愛のメッセージが彫られてた。
そのメッセージを見て、私はこの人と一生一緒に居るんだろうなって思ったの・・・

◎もうひとつの指はプラチナの指輪で、これは彼の大親友から彼がもらった指輪で、
ずっと小指にしてたやつだった。

私はこの指輪がにくかったの。
やきもちやいてた。

彼がその友達と凄く仲良くって、
二人の仲には入れなかったから。

その指輪は、出会った日からはずしてる所を一度も
みたことないくらい大事にしていた指輪だった。

そんな大事なものを私に？！おそろいの指輪よりも、大親友からもらった彼が大事にしてる
指輪の方が感動だったんだよね・・実はその指輪今でも大事に使ってる

◎今では思い出のひとつ・・遠距離になって、私たちの恋は壊れちゃった・・
おかげで彼を超えるような恋はいまだなし・・・こんな素敵な恋しちゃうと、なんだか普通の恋愛
出来なくなっちゃってる・・これが悲しい苦いお話。

チュベ・ド・ショコラ
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エミリー 　 2010-02-17 11:09:39 提供：チュベ・ド・ショコラ