今だから語れるラブストーリー。



みなさんにも　それぞれの想い出があるでしょう。



今日も雨の一日、そぼ降る雨を眺めながら遠い記憶を

辿って　あの日、あの時の事を頭の中でおさらいしています。





頃は昭和３０年代、まだ高校生になったばかりの初恋。



当時は蒸気機関車が引っ張る列車に乗っての通学です。

鹿児島市まで片道４０分くらいですかね。

その途中の駅で乗ってくる爽やかな和風美女のありき。



純●学園に通う同年代の女子高校生がいました。

美人ですから通学仲間でも大人気。



そんな彼女に片思いしたのが初恋だったのでしょう。



会えるのは朝の一番列車だけ。

帰路の列車の時刻は　マッチングする事が殆どありません。

ですから通学の往路のわくわくした気持は耐えられないほど

胸が痛い、棟が踊る、落ち着かない朝のひと時でした。



問題はいつ、どのように彼女とコンタクトするかですよ。

気の弱い（笑）私は　毎日のように悩んでいました。



ところが　ある日、帰りの列車で一緒になり、至近距離に！

そして驚いた事に　いつも一緒に通学している友人が

彼女と実に親しげに話しているじゃないですか！



ヤケましたねえ、本当に。



かと言って彼らの会話の中に割って入る勇気もない

意気地なしの自分が腹立たしかったものです。

それだけ彼女を強く意識していたのかも。



ただ　その時に初めて彼女の話し振りをしったのです。

物静かで　声も大きくありません。

まさに好みの　しっとり美人ですよ。



そんな日々を３年間続けて　ついに一言も話せなかった私。



卒業してから忘れていたのですが、数年後、神戸へ

社会人として出た時に　ふと思い出して　手紙を書きました。



住所も知らないのに？

それが　ド田舎の便利なところでしてね。

大まかな住所と名前だけで手紙が届くのです。



人口の少ない山中の村の何人かの一人だからありえた話。





その手紙で私は高校時代の気持の全てを告白しました。

返事が来ましたよ。



観光バスのガイドをしていると書いてありましたね。

そして交際も受け入れてくれた彼女。

実は私のことを多少は知っていたというのです（遅い！！）。



多分、友人から聞いたのだろうと推測しました。



文通は１年ほど続きました。

でも、私がなかなか故郷に戻れないでしょう？



長い春は　所詮、幸せの果実に姿を変える事無く終ったのです。

むろん、理由はありますが　それは割愛しましょう。



その後、彼女がどうしたかは知りません。

幸福になってくれたらいいと　思いますが、もう随分な時間が

過ぎてゆきましたからねえ。



私にもう少しの決断力があれば　神戸から帰郷して

彼女と会いまみえることになっていれば　どうなったか。

それこそタイムマシンに乗ってでも

当時の状況を変えたいくらいです。



初恋の味、淡い想い出・・・・ただ懐かしいばかり。





後書きですが　パスワードリマインダーで要求される

「初恋の人の名前は？」という合言葉には

今尚､彼女の名前を使っている私です。



いい名前なんですよ・・・「悦子」。





なんだか　韓国流のドラマのひとコマみたいな記事に

なっちゃいましたね。



お読みくださって有難うございます。



















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impulse91 　 2009-01-22 14:27:34 提供：みどりの森を贈るエコロギフト