＜持たない＞＜買わない＞＜ひと手間を惜しまない＞・・・とても同感できるフレーズです。「小さいことは美しい」シンプルな暮らし実践法サステナビリティ・アクティビスト丹羽　順子さんの新刊でした。私の目指すところが同じような気がしてページをめくってみました。サステナビリティというとまだ聞きなれない言葉のように思われるかもしれません。「サステナビリティー」とは、「持続可能（な社会の実現を働きかける）」を意味する英語で、「ロハス」の「ス」にあたり、日本的な考え方に置き換えると「もったいないと思う心と知恵を実践し、次世代に伝えること」だそうです。
内容はまさに、シンプルな暮らし実践法。「暮らし」「食事」「ファッション」「美容・健康」「仕事・お金」「子育て」「地域」の７つの項目別に、丹羽さんがここ５年間ぐらい行なってきた、ちょっとした生活の工夫や知恵が詰まっています。自然豊かでコンシャスな仲間たちと多く出会った鎌倉でのくらし、ご近所さんと助け合いながら行き着いた生活の記録が描かれています そんな素敵な暮らしを実践されている彼女も20代のころはキャリアウーマンを目指し、きらびやかなものが大好きで、お金やステータスが必要だったそうです。私も彼女と同世代なだけに、気持ちがとてもよくわかり、笑ってしましました。誰にでもそんな時代があったんだなぁ・・・って。ちょっと安心も 私も今の土地に引っ越してきてからは、なるべくシンプルに、物をあまり増やさないようにしています。この２年余りどうでしょうか・・・洋服や雑貨など衝動買いをすることが多かった私ですが、そう意識するようになってからそういった行動は無くなりました。本当に必要なものを選ぶことも楽しいし、それを工夫して長く便利に使うとも楽しい ほんとうに必要なものにはやさしくなれるんですね。以前はこの服にはこの靴、このバッグに、このアクセサリー・・・服を買えばそのまわりの物が2倍3倍と増えていく・・・そんな風だから雑誌やコスメに趣味の品々。どんどん増えていく。でもその時はすごく必要だった！でも買って満足というときも。迷ったら買う これが私の信念でした。だって、後で後悔したくないから。もし、合わなかったら、もし必要なかったら、捨てればいい。そんなかんじで気持ちは満たされていた。自分を見失って物に支配されているとはまさにこのことか・・・近頃、テレビや雑誌でも特集しているのを良く目にするのは収納、整理の内容のもの。衣替えシーズンだからとも思ったけど、それにしてもあちこちのテレビ局で特集になり、収納スペシャリストなる達人たちは引っ張りだこである。便利な物を求め、所有する幸せ。でも、欲しいものを求めればきりがなく、すぐにまた次の物が欲しくなる。結局いつまでたっても満足できず、時代は「足し算の時代」から「引き算の時代」へと変わろうとしているようです。より少ないもので工夫して暮らすこと。本当に必要なものだけで囲まれて生活していると心も豊かになり、発想も豊かになるというのが丹羽さんの考え。昨今、この想いに気付き始めた人たちはが多いのではないでしょうか。最近良く耳にする「断捨離」・・・簡単にいえば、いらないものを物をどんどん捨てて処分すること。でも、丹羽さんはあえて、物々交換をする仕組み「くるくる」を作って活用されています。わたしもこの方法が好き やはり、人とかかわる分時間や面倒なこともありますが、自分に不要であっても、他の人にとってはお宝にもなることもあるのですね。要らないものを人にあげれば、その人の家がごみになる。とある収納の達人がおっしゃっていました。でも、これはもらう方に問題がある、と思う。自分に本当に必要なものがわからずにもらってしまうのだから。この本を読んで自分のライフスタイルを確立する大切さ。人の価値観に惑わされずに己の意思を強く持つこと。が、これからの日本人、そして私自身にとっても必要なことだと再認識させられました 内容は実体験を基にされているのでとてもわかりやすくてリアル感もあり、どなたにでも読みやすいと思います。自分の意思を通して実践し、続けておられることはすばらしいとおも思います。震災後の暮らし方にも触れられているので小さなお子様のおられるお母さんにもおすすめですよ気になった方は本屋さんへ。アマゾンでも売ってるみたいですよ～扶桑社ファンサイトファンサイト応援中

くうちゃん 　 2011-10-25 16:33:13 提供：株式会社扶桑社