『吾左衛門のモニプラ☆ファンサイト』
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クロスバイクを駆ってタマサイを1日で走破する。これが今年の目標の一つだった。クラウディア(最初の名前はCBクロちゃんでした)に出会ったのは去年の秋。あまりの走り心地のよさから、春にはすんなりと達成できるだろうと思っていた。
ところが、春は風が強い。空気抵抗をモロに受ける。直立姿勢のクロスバイクだとなおさらだ。キツイったら、ありゃしない。多摩サイクリングロード。羽田~羽村間50キロ。行くことはできる。でも、帰ってこれないのは嫌だ。平地で遭難したくはない。もう少し体力をつけてから臨むことにした。
楽しみを先延ばしにするというのは悪くない。15、20、30キロ・・・と、少しずつ距離を延ばす。ウン十年間の酒と煙草に蝕まれた体にも、クラウディアは優しい。風がなければ、快調に進む。寄る年波にだって勝てそうな気がしてくる。
好天の日曜日だった。府中あたりまで足を延ばしてみようと思い立った。高校時代に世話になった土地だ。サイクリングロードから離れて、懐かしい町中をゆっくりと散策する。ロードバイクにはない、街乗りに適したクロスバイクならではの楽しみを味わおう。
是政橋あたりで水分補給をしようと自販機の前に立った。ポケットに手を入れると、なぜか空っぽだった。タマサイ出発地点の多摩大橋で、千円札で缶コーヒーを買って飲んで・・・ここで釣り銭を取り忘れたことに気がついた。
進むべきか、戻るべきか。夏を思わせる暑い日で、すでに1時間以上経っていた。恐らく、もうないだろう。それでも、約13キロの道のりを引き返すことにした。870円が惜しかったわけじゃない。昔はこんなうっかりはしなかった。自分のていたらくがしゃくに障った。ふだん、お袋の物忘れをあれこれ責めている。それがこのありさまだ。自分を許せなかった。
俺は走った。自分を信じたくなかったから、走らなければならなかった。間に合う、間に合わないは、もはや問題ではなかった。俺は何だかひどく悲しい、小さいものために走った。
驚いた。釣り銭はあった。クラウディアはこれまでで一番の瞬間最高時速を記録した。追い風参考記録ながら、34.0キロ。走行距離も最長の42.5キロだった。
ブログモニターで鯖ずしが当たった。その名も「吾左衛門鮓 さば」。肉厚のさばと柔らかい昆布、ほんのりと甘い酢飯がよく合っていて、食べごたえも十分だった。年間60万本を売り上げるという実績もうなづけるおいしさだった。
人は老いる。もちろん、それなりのこと(例、クロスバイクで健康増進)はしていくつもりだ。でも、もう、あらがえないものにはあらがえない。これからは日々、小さな幸運をよすがに生きていくしかないのかもしれない。まずは、秋のタマサイ走破を目指して。
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ken 2018-06-06 02:11:29 提供:株式会社米吾
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米吾(こめご)は鳥取県米子市で300年の歴史と伝統を受け継いだ老舗駅弁屋です。
米子市に鉄道が開通すると同時に、米子駅駅弁を始めお弁当・仕出し料理など地元に密着した商品を提供し、食文化の豊かな可能性を追求してきました。昭和53年には、年間60万本を販売する人気商品、吾左衛門鮓(ござえもんずし)の製造を開始しました。