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『インドリームワールド』

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「別れの思い出ストーリー」をお聞かせください。@indream

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別れの思い出ストーリー

「おい、彼女が来てるぜ」



ウィークデーの真っ只中、仕事中の午後だった。

先輩に後ろから肩を叩かれて 入り口の方へ視線を向けた。



そこに和服姿の彼女●●の姿を見た。







だが、私は動かなかった。



そう言えば、今日は彼女が退職する日だったと思った。



振り向かずに仕事をしている振りしている私のところへ

書記の女性が 小さな包みを持って来て いう・・・

「●●さんから あなたへ渡して欲しいと」。



そこでやっと もう一度振り向いたが 

もう視線の先に彼女の姿を見つける事は出来なかった。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



彼女と知り合ったのは 入社して数年目。

私は設計部でビルの5Fにいた。



彼女は3Fの営業部だったが ビジネスの分野が同じで

書類などの往来があったので存在を知ったのだった。



スタイルの良い美しい女性で営業部の花と呼ばれていた。



交際したいという欲望を抑えきれなくなった時、こともあろうに

課長へ相談したのである。



課長いわく・・・

「あ、そうか。 彼女、綺麗だもんねえ。

 両課合同のハイキングでも企画するか!」



そうして ハイキングに出かけたのが 神戸の麻耶山の麓。

小休止した小さな湖のほとりの木陰で彼女に告白したよ。









翌日、出社して自分のデスクに「異物」を見た。

可愛らしい花瓶に 花がいけて置かれていたのである。



その日のランチタイムに彼女から電話がかかって来た。

「4Fのエレベータ前で待っています」



そこへ行ってみると、いきなり大学ノートを私の手に

握らせて ちょっと微笑んでから彼女は下へ降りて行った。



そっと開いたノ-ト、交換日記を書きましょう・・・・

そう書いてあるではないか!



以後、独身寮の夜に 交換日記を書くことが日課になった。

渡すのは4Fのエレベータ前が定番の場所になった。







それからは神戸の町のあらゆるところへ出かけて二人の

時間を三日にあげずに過したっけ。



だが、いつしか彼女は不満らしい言葉を漏らすようになる。

「いつもキスばっかりじゃいや!」

恋の経験浅き私は大いに戸惑った。





ある日、彼女の自宅に誘われた。

神戸の東、摂津本山に彼女の実家があった。

そこから 六甲山の麓には近い。



中腹に見える神社へ行こうという彼女に伴って散歩に出たよ。

そこでも 何も起こらなかった、起こさなかったのだ。

帰り道、彼女は複雑な笑顔を見せていたのを今も思い出す。



少し後、彼女の実家の近くの神社で秋祭りがあると言うので

誘われるままに 遊びに行った。

その帰り、私はバスに乗ったんだが、彼女も乗り込んできた。



そして次の停留所で降りて行った彼女。

手を振って別れを告げて ふと彼女が座っていた場所を見たら

彼女の定期券入れが落ちているではないか。



独身寮に帰り着いて 定期入れを開いてギョっとなった。



海岸で写したものだろう。

見知らぬ男性、5,6才の女の子、それに彼女。





・・・・・省略するが、彼女は子持ちの男性と交際していたのだ。

いつからなのか、それは彼女の兄の話では 私と交際する

以前からのようだと聞かされた。



ショックだったねえ、ほんと。



三角関係という事実に面食らったよ。



そんなことが原因で 別れる羽目になったのだ。





だが、退職する日、どうしてわざわざ 「小包」まで届けて

去って行くような行動を取ったのだろう。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



書記から小包を受け取った私は5Fの窓から身を乗り出して

通用門の方を見下ろしたのである。



やがて和服姿の彼女が門を出てゆくのが垣間見えた。



それが彼女を見た最後である。





数年後、私も退職して大阪へ移った。

ずっと後、14年前に阪神淡路大震災が起きた。

6000人もの人の命が奪われた。





果たして彼女は無事であっただろうか・・・知る由も無い。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





もし、あの時、私が気持を奮い立たせて 入り口に立っていた

彼女と言葉を交わしていたら、どうなったのであろうか・・・

と思うこともある。







小包の中には分厚い靴下が入っていた。

小さいメモには 「風邪をひかないでね」 と。



今もその靴下は手元に残っている。

履く事は無いけれど・・・・。







あの時、もしかして・・・いや、そんな事は無い。

思い浮かべるたびに自問自答して 時が流れていった。





青い私がまだ 20代半ばの出来事である。


























ここ一番の思い出作りは

⇒青山の高級パシュミナ/ストール専門店インドリーム




impulse91   2009-02-21 20:57:38 提供:株式会社インドリーム

企業紹介

株式会社インドリーム

青山の高級インドストール専門店。
インド直輸入、手刺繍ショール、ペイズリー柄ストール、高級パシュミナ、パーティーストールなど種類も品数も豊富。
メンズストールもあります。

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