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【靴】についてのトラブル談、対策を教えて下さい！　ということなので、ワタシの巻き爪の話を……。

　１５年くらい前に巻き爪になりました。もともとスニーカー派で、歩くのは大好きだったんです。渋谷から神保町まで歩いたこともございます。

　今思えば、足のサイズが、２２ｃｍのワタシが、２２、５のスニーカーで、歩き回り過ぎたのがいけなかったんでしょうね。でも、スニーカーって、２２、５からしか無いんですもの！！　

　あれ？　足の指が痛いかな？　と思うと、次の日はズキズキ……その次の日は、一歩歩くごとに足が切られるような痛さ！！　気分はすっかり人魚姫です。（←ここいらへんが、まだ余裕よね）

　病院嫌いのワタシは、なんとか自力で治そうと、消毒をしたりパットを当てたり……そうこうしているうちにも、爪は、どんどん足の指に食い込み、このまま放っておけば、ウィンナーの断面図のように真ん丸にカットされてしまう！！　

　ようやく病院に行ったワタシに、医者は、こともなげに言いました。「巻き爪だね」

　ワタシは食い下がりました。「他に言いようがないんですか？！」　

　爪を剥がされた痛みよりも、こんなにも苦痛と恐怖をもたらす傷病を、「巻き爪」なんて、そんな簡単で、大したことなさそうな名前で呼んでいることの方が、受け入れ難かったのです。

　重い医者の口から「陥入爪（かんにゅうそう）」という名前を聞き出し、ワタシはやっと納得しました。

　人に足のことを聞かれたら「陥入爪」と言おう、その方が、この苦痛と恐怖が、理解して貰えそうな気がする……。

　でも、「カンニュウソウ」って言っても、通じないんだよね。

　「カンニュウソウなの」　
　「は？」　
　「……巻き爪のこと」
　「ああ……巻き爪」

　　大したことなくて良かったね、とでも言いたげな対応をされてしまう。

　　
　　あれから１５年……ワタシは、ほとんど普通の靴を履かずに通してきました。ほとんど、というのは、お葬式と結婚式を除くということです。

去年の秋……そろそろ、太鼓橋のようだったワタシの爪も水平に近くなってきたことだし……おそるおそるパンプスを履いてみました。でも、まだ毎日のように履く勇気がありません。

　ワタシだって、おしゃれな靴を楽しみたいよ～～

　
　

メダカ 　 2009-02-01 02:56:44 提供：株式会社ジェイ・エス・ティー