実に何十年ぶり！にダンスのコンペに出てきました。
私のするダンスは競技ダンスといって、
社交ダンスのスポーツ版。
たぶんかなりニッチな趣味です。

その趣味のコンペは、
デモとも違う。
パーティとも違う。
実に不思議ワールド。

今回は、競技ダンスのコンペを知らない人には
ちんぷんかんぷんですが、

今後の自分の記録として、

競技ダンスってなんだろうと思っている人のために、
また、
もしかしたらいつか競技ダンスを始める我が子のために、

ここに出場までの記録を
残したいと思います。



＜コンペの種類＞
コンペ、と　ひとくくりにいっても、
いろいろあります。

通常はアマチュア戦か、プロ戦か。
そしてプロレスのように（マツコさん談＠ＴＶ）団体がいくつかあるので、
どの団体のコンペにでるか、

学生なら、学連と呼ばれる学生連盟下の大学対抗戦に出るか、
市や区などの市町村単位のコンペに出るか、、、
などがありますが、

私が今回出たのは、
アマチュア×プロミックス戦と呼ばれるものです。
これがよくできたビジネスモデルなので、
他業界も参考になさるとよいと思います。

ちなみに、私はそれに苦言を呈しているわけでなく、
むしろ、本当によくできているシステムだなと
思っているので、
ここに書きます。

私がそもそもコンペに出たいのは、
昔から、ＴＨＥスポーツが好きだから。

もし趣味がテニスならテニスの試合に出たいだろうし、
卓球が趣味なら卓球の試合に出て、
自分と戦いたいタイプです。

が、残念ながら、競技ダンスはペア競技。
独りでは出れません。
諸般の事情で、
私には今現在リーダー（踊る固定相手）がいませんでしたので、
大会には出れない、と、
若干、腐っておりました。

そんなある日、毎日でも練習したいからとすがるように通っていた
グループレッスン‘＠スタジオで、
１枚のはりがみを観ます。

そのはりがみを見ていた私を見て、
そこにいた男性が私にききました。
「出るんですか？？」
「いや、リーダーいません。」
「アマプロミックスだから、先生と出るんですよ。」


なるほどです。
リーダーがいなくても、
習っている先生と出場すれば、
出れる大会が、そこにある。。。。
頭の中で鐘が鳴りました。

いろいろいろいろあって、
ここ１年、リーダーを見つけきれず、
本当に困っていた私の前には、
今、パートナー（男性にとっての踊る固定相手）がいらっしゃらない
持久力がいっしょの同年代の先生。

くしくも、フォルムもあう。
（身長や体型のペアバランスがとても重要です）

きっとお願いしたら、
快く、ボデイを貸してくださる（＝練習で踊ってくださる、の意味。現役競技ダンサーは通常自分の踊りが崩れるので、あまりお客さんにボディを貸したがらない、というのが通説です）
だろうと思いました。

でも、かなりコストがかかる、
とも知っていました。
この競技ダンスが、
若者に広まらない理由は、
ひとえにこれだと思います。

そもそもこのコンペに出るのに、
出場料が１区分ごとにかかります。
しかも、私が出たいドレス戦などになると、
値上がりします。
この競技ダンスは１０種目あるので、
１０種目でたかったら、１０×出場料ということになります。

さらに、１区分先生と踊るごとに、
先生へのパートナー料もお支払いします。

さらにさらに、観客ではないのですが、
最後にプロデモを見たり、ランチを用意してもらうなどのために、
座席料も支払います。


もっというと、このコンペで先生と勝つために、
当たり前ですが、先生との練習がたくさん必要で、
先生のレッスンをたくさんとりたくなる、という、
なんてナチュラルで合理的なシステム。

というわけで、
この１年、たまりにたまった踊りたい欲を満たすためには、
お金で解決するしかない、
ということになったわけです。

でも、コンペで勝ちたい野心家の有閑マダムと違い、
こちらは２児子育て中ママ。
湯水のようにダンスのためにお金を自由に使えません。

ただ、今回は、諸般の事情で（！）
ダンスがらみで得た臨時収入が、私にはありましたので、
こちらをそのまま、このコンペに投資することにしました。

それで、私の１年リーダー不在の悶々とした気持ちとか、
踊りこみたいという精神衛生が保たれるならば、
お安いものです。

実際、素晴らしい治癒力を持った１か月となりました。
（出場を決めてから本番までがたった１か月でした！）

おかげさまで、夜な夜な巷のコンペの日にちを気にしたり、
ダンスを踊りたいのに踊れないと
涙することもなくなりました。

なぜなら、私の先生が
かなり献身的に練習につきあってくださったから!

惜しみなく、技術を伝授してくださったと思います。
私の尋常ではない体力に伴走してくださったと思います。

何より、競技ダンスは１０種目あり、
スタンダードといわれる５種目とラテンと言われる５種目があるのですが、
私はスタンダード専門だったので、
ラテンはきちんと習ったことがなく、
見様見真似で今日まできていたきらいがあるので、
その私をよくぞ引き上げてくださったと思います。


ＴＨＥ社交ダンスだと、何時間でもきれいなドレスをきて、
ふわふわ踊っているイメージがあると思いますが、

競技ダンスは練習着で、汗だくになりながら、
練習します。
私のように、異常に体力があるタイプでも４時間も練習したら、
意識がもうろうとするレベルです。

そんな大変な練習を、よくぞ毎週２～３日、
お付き合いくださいました。
先生のおかげで、ラテンの楽しさにも本格的に目覚め、
ここにスタンダード出身ラテン女子が生まれた感じです。

さてそんな私がある日、
スタジオの先生〈女子）にききました。

わたし「やっぱり、コンペ、つけまつけなくちゃだめですか？私苦手でー」
女性の先生「爆笑。マスカラ重ねづけでがんばる？？」

・・・ギャグだと思われたようでした。
私は本気でつけまが苦手で
つけないで出ようとしていたのでした。
当日までに、ダンスメイクとダンスヘアを
猛烈に勉強することが増えたわけです。

ものすごい集中力で
約１日で体得した競技ダンスのダンスヘアメイクについて語ります。
②に続く









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kumitaroh 　 2021-04-30 01:16:07 提供：有限会社インターテクノ