学生時代 決して裕福ではない家に生まれた私高校に入ると同時に 近くの喫茶店でバイトを始めました。若いご夫婦の経営なさる小さなお店でしたが 立地条件の良さもあり当時はとても繁盛してたように記憶してます。学校が引けてそのまま店に行き 制服の上からエプロンをつけて長く伸ばした髪をポニーテールに結いあげてカウンターに立ってました。ここは食事ができるお店で お昼のランチも人気がありとても忙しいお店でした。マスターが元コックさんで いわゆる喫茶店向きの軽食とかではなく本格的な食事をできるお店だったので 喫茶店という括りではなかったのかもしれません。厨房が忙しく ママさんもそこにいることが多かったためにカウンターを任されていた私のもっぱらの仕事は珈琲を淹れることでした。それまでは珈琲というものに縁遠い生活をしてましたので初めてママさんに淹れてもらった珈琲はちょっと衝撃的でした。一杯ずつ豆を挽き 上に出てきた豆殻をふっと吹き飛ばすその仕草がとても素敵でサイフォンでなく ドリッパーで ポットのお湯を細くしなやかに注いでいく瞬間店中に漂うその香りに 酔ってしまいそうで・・・・・この香りの中にずっといられたらなって たぶん この時 初めて自分の夢みたいなものを朧げに描いたような そんな覚えがあります。それから 見よう見まねで 何度も珈琲を淹れているうちにママさんから いつしかその腕を褒められるようにまでになってました。　　　　　喫茶店にはいろんなお客様がやってきます。待ち合わせのカップルさん 仕事をさぼってるサラリーマンさんちょっと優雅な雰囲気の奥さまたちの珈琲はカップにも気を使ってました。お客さんがカップを口に含んだ瞬間のほっとした表情が大好きで何よりお客さんが美味しいって言ってくれるのがとても嬉しくて・・・・・いつかは自分で珈琲専門店を持つのが夢だった遠い昔の若き日のいい思い出です。本格コーヒーを自宅で本格的に味わう本格コーヒーセット！　←参加中ZOKA　楽天市場店...

AYA 　 2009-10-24 15:08:13 提供：株式会社マルハンダイニング