今回のお題は要約すると、「父へ伝えたいこと」となるのだろうが、挙げるなら「父さんの苦労が、この年齢になってよく分かった」だろうか。　父は既に亡くなっているが、かつてバリバリの営業マンで仕事もでき、無理な勤務もたびたびしていた方だったと聞く。それがちょっとしたつまずきで歯車が狂い、家族に弱みを見せられず、自分を維持するため酒に頼る悪循環の結果身体を壊し、家族や家など大事なものを失ったと今では理解できる。タバコの摂取量も悪循環の中でガンガン増えていった。当時小中高生の頃は「なんて弱い、だらしない父だ」と思ったが、今になって仕事など社会の色々なものに抗えず、屈していく理由がよく分かってきた。　今の自分が持つ仕事観は、そういう父を見てきた影響が極めて大きい。仕事だけに依存すると、それがつまづいた時に他で取り返しようがないから、投資などで副収入を得ている。仕事しか人間関係が無いと会社が「全て」になり、そこであった嫌なことが人生の全てになるからジムに行ったり、仕事以外の友人とも交流を続けている。それ以外にも、父の二の舞いにならないよう気を付けていることは数多くある。　仕事だって、経営者や会社の都合でいつクビを切られるか分からないもの。出世を諦め後輩に抜かれたリストラ寸前サラリーマンでいいから、自分の時間を持ち健康で楽しい方が何倍もいい。実際にクビになったら、妻や友人に隠さず全てをさらけ出し、解雇手当を求めて堂々と裁判をやればいい。とにかく仕事に必要な時間や精神力など、自分の人生に占める割合を少しでも減らしていくことに努力している。その減らした分を、仕事よりももっと大切な人のために使えれば、それは素晴らしい人生じゃないか。　今の自分を、仕事人間だった父が空から見ているだろう。もし会ったら価値観の違いで大ゲンカするような気がするが、自分はこの生き方で満足しているからな。仕事を一生懸命やって無い人間は、仕事で潰されることは無いということを証明してみせるぜ。【MC珈琲父の日ギフト】大切なお父さんに、ワンランク上のギフトを贈りませんか？　←参加中株式会社ウェブクルーコモディティーズ【炭火自家焙煎・MC珈琲】父の日ギフト（手提げ袋）【炭火自家焙煎・MC珈琲】川上敦久のストーリー

さやた 　 2011-06-09 23:00:07 提供：株式会社ウェブクルーコモディティーズ