高卒大学スタッフさんのプロフィール

仕事で泣きそうになってしまった本当の… [2008-02-17 14:28:52][ブログ記事へ]

７年務めた書店ＯＬの他、アルバイトやパートタイマーで、いろんなお仕事を経験してきた私 自分で言うのもなんですが、「お仕事」と割り切れば、少々苦手なタイプの人でもにっこり笑ってお付き合いできるし、あまり好きではない作業も、クールな顔でこなせるのが当然と思っていました でも、かつて１度だけ、顔が赤くなるほど感情が高ぶって、あともう少しで涙が出そうになったことがありました それは、５年ほど続けたアルバイト先でのこと 本社人事部直轄の採用だったそのお仕事は、アルバイトという身でありながら、社員の勤務態度やお店の衛生状況をチェックし、その得点が人事考査に影響するという責任あるお仕事でした 私の担当する店舗のひとつに赴任した若い店長は、お店の衛生管理も店員の教育にも全く無関心で、具体的には書けないくらい悲惨な状況のまま、ひたすら利益を追及し、業績を上げていました そうなると、私たちがチェックする、衛生状況や勤務態度の得点は、本来下がるはずなのですが…… この店長ときたら、チェックが入る前になると、一部の部下に支持をして、それは見事な早業で、チェックに関する項目だけを、及第点になるように整えてしまうんです 結果、チェックリストは高得点 実情とは違うものの、点数評価制である以上、そうつけざるを得ません そのあまりにも露骨な態度に、しばらくは感心していましたが、何度もチェクに訪れる度に、だんだん我慢できなくなってきて、ある日、店長に「少し問題では？」と問いかけてみました ところが、この店長は、のらりくらりとかわすばかりで、いっこうに状況は改善しません なんだか許せなくなった私は、とうとう、こっそりチェック項目外の惨状を写真に撮り、状況を詳しくレポートにまとめたものを、社長に直接送ってしまいました これが店長の逆鱗に触れました 店長は社長から、直々に呼び出されて叱られたようです 次のチェックに訪れたとき、私はまな板に包丁を突き刺した店長に、罵声を浴びせかけられました 怖かったのももちろんですが、それよりも、「ずるいことをしておいて、暴露されたら力で脅す」という店長のやり方が許せなくて、それでもどうにもできない自分が情けなくて、体が震えて涙がこぼれそうでした 「お仕事」と割り切っていれば、クールにできたはずなのに、いつしか感情移入してしまっていたんですね この後、信頼できる上司が私と店長の仲を取り持つ形で和解させてくださって、お互い業務を継続しました 店長は、社長からの直接指導で態度を改めざるを得なくなり、店舗の状況はずいぶん改善されましたが、私ももう少し違うやり方があったかもしれにと、実は、今もまだ少し心にひっかかっています 当時の私にとっては、とにかくずるく見えてしまった店長ですが、若くして重要な店舗を任され、業績を上げるのに必死だった気持ちも、今なら理解できる気がするので こんなふうに、自分を客観的に見られるようになったのも、今のお仕事 で学ぶことが多いからかもしれません そして、今のお仕事は、「お仕事だから」とイヤなことを我慢するのではなく、自分の気持ちを伝えて話し合い、感情移入してがんばれるところも大きな魅力です もし、この先お仕事で泣くことがあるとしたら、きっと、感動の涙だろうな、と思います 続きを見る ['close']