ｍ19481948さんのプロフィール

マイ・ブルーベリー・ナイツ [2008-03-21 19:42:50][ブログ記事へ]

この前、試写会で観てきました 正直な感想つまらなかった（配給会社の方、すみません） ウォンカーウァイの作品の特色は、「花様年華」を代表として、見せない部分を感じさせるところにあると思う（すべて見ているわけではないが）「愛の神、エロス」も3人の監督（オムニバス作品で、ほかはミケランジェロアントニオーニとスティーブンソダバーグ）のうちで、もっともヌードとかを出したアントニオーニの作品がもっともエロチックでなく、もっとも見せないカーウァイの作品がエロスを感じさせたのも、彼の特色であるだろう（ソダバーグのパートはコメディータッチ） 「マイブルーベリーナイツ」のもっとも悪い点は、「見せない」部分がないということもともと「見せない」ことにより、登場人物の心理的な揺らぎなどを描写していたというのに、見せてしまうことのため、逆に非常にうわべだけの描写となってしまったというところだろう 英語作品のため、演技指導がしにくかったのだろうか主役のノラジョーンズ（役名はエリザベス）も正直何を考えているのか、という感じで魅力的なキャラクターを作ったとはいえないジュードロウ、ポートマン、ストラザーン、レイチェルワイズなどの脇の人物とのかかわりも浅すぎる彼らとのかかわりが、エリザベスの人生に何の痕跡も残していないようだ ロウの店に残されている「鍵」の扱いもいま一つだ映画自体が100分を切るという最近の映画では珍しい短さだが、「鍵」にまつわるエピソードを短くてもきちんと描いておけば、映画自体に深さ、広がりが出てきたと思われる また、途中途中でブルーベリーパイと思われるもののクローズアップが映されるが、内臓みたいで気持ち悪かった 脚本にローレンスブロック（マットスカダーシリーズ）が関わっているというので、興味があったが、ブロックとカーウァイの相性が良くないのかもしれないブロックがどれだけ関わったのかわからないが、スカダーシリーズでの人生への深い洞察か、泥棒バーニーシリーズの軽妙さ、どちらもかんじられなく残念だった これから、カーウァイがアメリカに本格進出するのかどうかは知らないが、陳凱歌のように、変な映画（「キリングミーソフトリー」）を撮らないことを祈る 新たなチャレンジをするということと、自分の個性を無視するということは違うことなのだから http//mpeditajp/bl_rd/iid181745630647a12669c1/m47b953cab20aa/k1/ 続きを見る ['close']