ラーメンガール
[2009-01-13 23:53:53][
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LEAR both; FLOAT left" height="219" alt="★試写会中毒★090113ラーメンガール" src="http//statamebajp/user_images/f5/7c/10129702492_sjpg" width="155" border="0" />
満 足 度:★★★★★★★
(★×10=満点)
試写
監 督:ロバートアランアッカーマン
キャスト:ブリタニーマーフィ
西田敏行
余貴美子
岡本麗
前田健
石井トミコ
石橋蓮司
山崎努、他
■内容■
恋人を追って日本に来たのに、
体よく振られてしまったアビー(ブリタニーマーフィー)
そんなアビーを救ったのは、一杯のラーメンだった
アビーはラーメン店で修行をすることを決意
しかし、店主マエズミ(西田敏行)は酒飲みで短気、
アビーに雑用ばかりを命じる
ある日、ラーメンの達人(山崎努)が
アビーの味を認めてくれないと店を辞めるとマエズミが言いだし…
(シネマトゥデイ より)
■感想■
モニタープラザ
さんよりご招待いただき試写に行って参りました
本作品、なんと邦画ではありません!
監督をはじめ、脚本、製作総指揮、音楽と
外国人スタッフによるハリウッド映画なんです
弟子入り当初、
ラーメン屋に立つアビーが明らかに浮いているのですが
日ごとにその絵が馴染んでいくから不思議
一見コメディのようですが、登場人物を丁寧に描き、
要所要所でジワッとくるハートフルムービーです
そして、アメリカ人女性のサクセスストーリーでもありますが、
商売人の後継ぎ問題や、現役引退の決心、魂の会話など
見所が沢山ありました
嬉しかったのは、
日本人が観ても納得できる日本が描かれていたことですね
舞台が日本ということも大きいのでしょうけど、
日本びいきの監督の中でも
ここまでやってくれる方は初めてなのではないかしら
“英語での質問に日本語で答え、何故か会話が通じている”
という不自然な光景をたまに観ますが、
こういう変なやりとりもありませんでした
アビーは日本語が覚えられず、マエズミも英語は一切わからない
だから二人の会話はなかなか進まないんです 笑
ところが、あるときから魂が通じ始めるんですね
といっても、ファンタジーではないんです
そこが凄い
マエズミのお母さんが登場するところなんて
照明で魂の会話を表現し、
その演出も素晴らしいなと思いました
また、ラーメンを熱く語るマエズミの言葉にも
ジーンときます
そんなマエズミがちょうちんをアビーに渡したときは
どんな気持ちだったのかなぁ
マエズミは頑固オヤジですが、言動の端々に愛を感じるんです
そこがとっても温かかったし、
フラれても、ヘコんでも常に戦闘態勢のアビーは
日本で修行しているけど
あくまでも一人のアメリカ人女性として描かれていたのが
良かったと思いました
魂を受け継ぎながらも、
アビーはオリジナルのトッピングにこだわりました
友人グレッチェンが
「この国で成功するには、皆と同じことをしなければ」
というセリフがあるのですが、
それを乗り越えた上での、自分で考えたトッピングなので、
どうしても譲れなかったのでしょうね
そのラーメンも食べてみたくなりました
■奈良橋陽子さんと対談■
上映後、私たちブロガーに
奈良橋さんとお話する機会を設けていただきました
前にも書きましたが、奈良橋さんは(株)UPS
の代表であり、
「ヒマラヤ杉に降る雪」「ラストサムライ」
「SAYURI」「BABEL」などの
有名作品のキャスティングを手がけられ、
本作では制作も手がけられています
アッカーマン監督とは友人だそうで
前々から一緒に作品を作ろうと思っていたところ
脚本のベッカトポルが
以前、日本で禅を学んだことがあるとのことで、
それを日本のポピュラーな食べ物ラーメンに変えて
映画にしよう!という話になり、
そこから本作がスタートしたそうです
そして、海外の映画を日本で撮影する場合
大概、監督のクルーが撮るそうなんですが、
今回は日本のスタッフと一緒に撮影を進めてくれて
それが怪しい日本にならなかった一因であるとのことでした
その兼ね合いってとても難しいと思うのですが、
やはり監督との信頼関係と
奈良橋さんの尽力が大きかったのだと思います
また、驚いたのは、こだわりの美術
日本アカデミー賞も受賞されている今村さんが手がけていますが、
ラーメン屋のカウンターに残る
コップやビール瓶の丸い跡も、実際に付けたそうです
ラーメンも、美味しいラーメンと、
それなりの味のラーメンは、それぞれその味に作りわけたそうで、
実際に食べた山崎努さんが驚かれていたとのことでした
キャストの殆どはオーディション
1シーンだけの登場でもオーディションで決めたそうで、
作らない自然な演技ができる人材を探したそうな
西田敏行さんや山崎努さんも
自らアイデアを出されたようで
編集の都合でカットした面白いシーンもあったお話も
うかがいました
DVD特典などに、その面白いシーンを入れていただきたいですね
色々なお話を伺い、全部書ききれないのが残念なのですが、
作品の背景を詳しく伺ったことで、
それを踏まえてもう一度観たくなりました
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