プライド(舞台版)
[2010-12-01 00:31:10][
ブログ記事へ]
舞台「プライド」 平成22年12月1日より上演
「プライド」といえば、一条ゆかり先生の超人気コミックなのですが、
私にとっては、今いちばん好きな女優満島ひかりと出会った映画でもあります
この舞台版が明日からシアタークリエで上演されます
今日はそのゲネプロにレポーターとして参加させていただきました
初日を明日に控えた緊張感
会場には一条先生もいらしていて
こちらにまで何とも言えない興奮のおすそ分けをして頂いた感じです
(ストーリー)
有名なオペラ歌手を母に持ち何不自由なく育った麻見史緒(笹本玲奈)と、
貧しい母子家庭に生まれた苦学生の緑川萌(新妻聖子)
二人はともにオペラ歌手志望の音大生として数々のステージでぶつかり合う、まさに宿命のライバル
同時に二人は至高のハ―モニィを奏でる最強ペアでもあった
激しく憎み合いながらも、誰より互いの実力を 信頼する二人
しかし二人の対決は、レコード会社の副社長神野隆(鈴木一真)や、
ピアニストの音大生池之端蘭丸(佐々木喜英)との恋愛にも及び……
果たして四人の運命は?
なにがすごいって、これだけの何年にもわたるストーリー、
舞台もミラノやウィーンにまで飛ぶというのに
これを狭い舞台の上で、それもたった4人で演じるというのです!
さすがに時々は脚本で苦労された感が見える箇所もあるにはあるのですが
何と言っても笹本新妻ふたりの歌唱のすばらしさに救われています
映画(たぶん原作も)では、音楽をめざす二人の境遇の違いや
「プライドの高さ」「プライドを捨てた強さ」が大きな柱になっていましたが
舞台ではただひたすら
「音楽の力」がメインだったように思います
「あなたのことは大っきらいなのに歌ってて楽しくなってきた」
「私は歌に復讐したいの」
「二人は音楽で惹かれあうが、同時に音楽で傷つけあう」
こんなせりふが形だけでなく
音楽で表現できるのは、舞台ならではと感心しました
基本に忠実だが表現に欠ける史緒と
心は伝わるが正確さに欠ける萌
言葉をかえれば、
コンサートで歌唱を披露しているような史緒と
ミュージカルで説得力あるアリアを歌う萌
というのもちゃんと演じ分けられていました
ただ、個人的には
「生の魅力はアコースティック」と思っているので
前の席で観ていたのに、音がマイクをとおしてスピーカーから流れてくるのは
少々残念(こればっかりはどうしようもないですが)
あと、二人はガチで歌っているのに
ピアノで参加の蘭丸だけ「エアピアノ」状態なのは
ちょっと気の毒だったかな?
逆に、見えず隠れず後ろのエリアで
贅沢にも全編通して
生の演奏を聞かせてくれるバンドはとってもかっこよかったです
とにかくミュージカル以上に歌の聴きごたえあるステージでした
NHKなどのカメラも入っていたので、テレビでの放映もあるのかな?
贅沢な時間を楽しませて頂きました
一条ゆかり原作『プライド』ファンサイト応援中
続きを見る
['close']