ikukoさんのプロフィール

『ＲＥＮＴ』のご報告です。 [2010-10-20 00:00:00][ブログ記事へ]

ＲＥＮＴは、一般に家賃のことをいうそうですが、ｒｅｎｄ、引き裂き、分裂させるの過去形でもありｒｅｎｄすること（苦悩や怒りにかられて破ること、引きちぎる）という意味もあるそうです脚本、作詞、作曲　　Ｊｏｎａｔｈａｎ　Ｌａｒｓｏｎ （1960年ＮＹ生まれ、生きていれば今年５０歳の彼は、『ＲＥＮＴ』ｵﾌブロードウェイ初演の前日、病死） 演出　　Ｅｒｉｃａ　Ｓｃｈｍｉｄｔ ＮＹを拠点に活躍する演出家、「ＲＥＮＴ」（東京、２００８年）シェイクスピアフェステバル等数々の演出賞を受賞 美術　　Ｄａｖｉｔ　Ｋｏｒｉｎｓ ブロードウェイの他ＮＹ市内の劇場で舞台美術を手掛け持続的に優秀なデザインを生み出す実績に対する賞ｵｰﾋﾞｰ賞に輝く あらすじ ２０世紀末のＮＹ、イーストヴィレッジ 映像作家のマーク（福士誠治）は元ロックバンドのボーカル、ロジャー（ＷキャストＡｎｉsu)と古いロフトで生活しています夢を追う彼らに金はなく家賃（レント）を滞納し、クリスマスイヴにもかかわらず電気も暖房も止められてします 恋人をエイズで亡くして以来引きこもり続けているロジャーは自身もＨＩＶに感染していて、せめて死ぬ前に1曲後世に残す曲を書きたいと願っている階下に住むミミ（Ｗキャスト，ソニン）と出会うが彼女も又、ＨＩＶです クリスマスから翌年のクリスまでの1年の出来事がマークの映像に記録されます Ｎｏ　ｄａｙ　ｂｕｔ　ｔｏｄａｙ 未来もない過去もない 今日という日、精一杯愛し、生きるだけ イーストヴィレッジ住民一人一人に、ホームレスにも人生があり、全ての人が主役なのです エイズに貧困、暗い題材ですが、『決して希望を失わないこと』というメッセージが込められています 舞台はすでに幕は上がっており、 上手バンドが演奏を始めました プッチーニのオペラ「ラボエーム」を下敷きにした ロックオペラ『ＲＥＮＴ』の始まります 鉄パイプで組み立てられたアパート、正面の階段が天国にも通じます 両袖にも外階段があり、上や下で 舞台のあちらこちらで物語は進んでいきます １６分音符の１個１個に歌詞がつき、 ラップ調のアナウンサーの早口言葉のような長セリフ 若い出演者は、歌うのに精いっぱいのようでした ガンガンと絶え間なくロック調の歌に、 観客は耳が慣れるまで聞きとるのが大変で、 ｽﾄｰﾘｰを理解するのに時間がかかります プログラムにキーワードの説明書きがありますので 予習されたほうがより理解できます おかまのエンジェル役の田中マロウも好演でしたが、 もう一人のエンジェル中島卓偉はキレイ系のオネエになりそうだし、 ハワイ生まれのJenniferのミミも観たいですね モーリンのレズ相手ジョアンヌ役のSihoは米国ブルーノートに 出演するほどの実力者で彼女のゴスペルは聞かせてくれます 脇を固める安崎求、宝塚出身の汐美真帆が安心感を覚えます Wキャストの出演者の組み合わせにより、 毎日違う舞台になるようで、これからが楽しみです エンジェルが天国の階段を上るシーンの衣装は、 天使のようなのを着せて欲しいと思ったり ホームレスの一人の白黒コンビのシューズが照明のせいで白が目立ち、 キレイ過ぎが気になり、安崎さんの靴を確認したら茶色の皮靴でした なんて、よけいなところに目がいってしまいました 初演から１２年もブロードウェイでロングランを続けた『RENT』 これからは日本でも長く愛されますように願っています 成長した彼らに、又会いにいきたいですね それまでは、「ＲＥＮＴ」公式ブログ で見守ることにしましょう 素敵な出会いの機会をくださった 東宝（株）演劇部 さまに心より感謝いたします ミュージカル『RENT』ファンサイト応援中 続きを見る ['close']