清酒誕生のおもしろ雑学
[2011-05-23 12:40:03][
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現代で日本酒といえば透明に澄んだ清酒をさしますが、その歴史は意外に浅く、なんと江戸時代までの日本酒は、白く濁ったドブロクしかなく、現在のような透明な清酒が生み出されたのは、ちょっとした偶然からだったそうですその偶然の話とはかつてドブロクを作って商売にしている勝庵という男がいたそうですところが勝庵のところで働いている一人の使用人が、ちょいちょいドブロクに手をつけてしまうという事があったそうですあまりその行為が度重なるので、とうとう勝庵はその男に暇を出したそうですすると暇を出された、その男は辞めさせられた腹いせに、台無しにしてやれとばかりに、酒樽の中に灰を投げ込んでしまったという事です勝庵は、既に元手もかかってるし、また新たに作りなおすには月日がかかるしで、これでは商売あがったりと、ほとほと困り果ててしまったそうですしかし、翌朝、酒樽の中をのぞき込むと、白濁しているはずのドブロクが美しく澄み渡っているではありませんか恐る恐る飲んでみると味もドブロクよりいい「これならいける!」と思った勝庵はこの酒を売り出してみたところ、たちまち大評判となり、勝庵は大儲けしたそうですこの後、さらに勝庵は商売を広げ、後の大財閥鴻池家の基礎を築いたと言われています まさに、「災い転じて福となす」ですよね日本酒というか清酒が元々は「白酒」と呼ばれ、白濁していたドブロクが主流だったことは知ってはいましたが、こうしたことが江戸時代にあったという事を知ると、今の日本酒が如何に偶然で出来た産物なのだいう事が判り不思議な気持ちになりますねあぽろはお酒の中でも日本酒大好きなので、灰を投げ入れたトンデモ男には少し感謝しちゃうかもって気持ちになってしまうかもしれませんね
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