ハクバノ王子様|しすぼぅのブログ
[2013-11-11 00:00:00][
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タカコサマと言われている国語の高校教師
そして、不倫相手だった黒沢先生
ドラマの中での黒沢先生が、本当にタカコサマが好きになるような
素敵な男性に描かれているかっていうと、意外とそうでもない
「タカコ、頼むよ辛い言葉は聞かせないで」みたいな台詞があるが
全く心揺さぶられない
その演技にも
だから不思議なのだ
小津先生にしても、タカコサマへの強い恋心があるかというと
どちらかというと優柔不断で 見ていてイライラとするが
タカコサマの小津先生への気持ちは、何故だかリアリティがあるのだ
タカコサマの不思議なところは国語の教師でありながら
不倫を3年余り続けていて、自分の事を自戒しているような素振りがあまり
感じられないのだ
黒沢先生の奥さんやお子さんに対しての気持ちなど
それよりも、自分が幸せになれるか、幸せに向いてないかなど
あくまでも自分へ向けての考えに終始している
自己中であるように見せながら、自分自身の問題点を直視して
真剣に向き合うというような 人間らしさが 作品の中で描かれている
反対に小津先生は25歳と言う若さからか、
「恋人を傷つけるような真似はしない」と宣言しているあたりで
人間臭さよりも、理想的な考えで 自分自身を縛るというか、
自分を直視できない 正義を偽るというか、要するに偽善者的な部分があるようだ
確かに、両親が不倫して別れていたら、理想を掲げて生きるようになっても
仕方ないのだが、それとは正反対に、原先生(タカコサマ)に惹かれている
部分があって、本来なら相当辛い役どころだと思う
そもそも、理性的なキャラクターであるはずの小津先生なのに
あっさりと 「放っておけない」とか「原先生には怪我してほしくない」
とか 咄嗟に口に出してしまうあたりが、まだまだなのかなと思う
正直、こういう女泣かせの男性は、私は好きではない
タカコサマは、自分自身の気持ちと率直に向き合ってる部分が
非常に好感度が高い
そして、小津先生に傾きそうで、鼻を触るというのみに留まるその理性も好きだ
親の期待に応えようと良い子で生きてきたタカコサマが、
突然 親の、「結婚、彼氏」攻撃(これもまた期待)に、どうにかして
応えようと葛藤している有様が、親の敷いたレールの上でしか生きられない
葛藤と、実際は自分が臆病だからということに薄々気づきつつある様子が
また女性として一周り成長したのかなという気がした
めんどくさくて、それでも、そんな自分を受け入れて付き合っていく
例え、幸せになることに向いていない性格でも
私は、選ばれなかったから、今も1人でいるんだろうな
そんな孤独を抱えてもなお、自分にも他人にも正直であろうとする
現に、校長先生には感づかれているしw
おまけに、生徒からの相談にも、タカコサマの
普段のクールさと相まって 真剣に悩みに回答したことが
「相談して良かった」と言われる位、的を得ていたと言うことだろう
「悩みがあるなら 何でも相談して」なんて、偽善だ
と、自分自身の悩みすら解決できない自分とまた向き合っている
しかし、解決できないなかでも、そんな状態を受け入れ、
自分を肯定し、そして、やるべきことは しっかりやりなさい
と、生徒に諭す原先生は、教師として正しいと私は思う
そして、素敵だと思う
例え、不倫をしていたとしてもだ
そんな恋は幸せになれず、苦しいだけだと気付いたことも
原先生は、きっとどこかで、自分は幸せにはなれない
そう思って、現実に甘んじていたのでは
そんな風にすら思うのだ
親の敷いたレール
そんな人生の上で、そこから自分ではみ出し、
そのことを告白して、「私は親の思っているような娘じゃない!!」
と、初めて親に反抗する場面
もう31や32歳でも、内に燻っている想いを 初めて親に向けた場面
母親も、「反抗期が無いから、ちょっと心配してたのよ
あなたが、この指輪の輪の中に 誰かを見つけるまで
お母さん、一緒に待ってみる」みたいな台詞を言ってた気がするけれど
これで、母と娘が初めて一緒にゆっくりと歩んでいこうっていってるように思った
今までは、母親が、あれこれと指示を出して、娘を無理やり引っ張って行った
感じだったのだろうけれど、これからは娘の意志を尊重して、大人になる
ように見守ろうというスタンスに変わったというか
それって、勇気がいることだけれど、初めて親が子離れしたのかなって感じ
あの指輪の中に、原先生は誰を見つけるのだろう
そう思ったら、ちょっとワクワクしてしまいます♪
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