「夜行観覧車」
[2013-03-08 13:51:12][
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読み終えるのに時間かかってしまいました
4日間位でしょうか
ドラマ版と並行してみている所為でしょうか
併行、
あ、でも、いろいろと、ドラマの脚本とは違いましたね
どっちかというと、ドラマは、淳子が慎司と一緒に逃亡しちゃったので
見つかるまで中ダルみがあったというか、
いつまで逃げ続けているの?という様子がありましたね
しかも、駐車場で車が襲ってきたように見えた時は
あ、ついに捕まったかと思いきや、真弓とその後話してましたし
でも、警察が淳子を捕まえたとき、慎司君がいたのに、
しかも淳子は慎司をずっと見続けていたのに、警察は気付かない
という変な脚本ではありましたが、お互いが見つめ合うという場面を
脚本家がいれたかったのだろうから、仕方ありませんね
この小説を読み終わった後の感想としては、
すごいなと言うことで、なかなかよく出来てますね
真相は家族のみが知るっていうのも、よく出来てますね
他人の家のもめ事であってもね、家族にしか分からないことって
多いから、他人がいくら言っても分からないっていうのは
こういうことを言うのかなと、
特に事件なんかはね、証言台にたっても、いくらでもねつ造できるのだ
って真実なんて捻じ曲げることが出来るのだって、分かったんです
だから、どんな場合であれ、他人の家族の関係に言及するのは
間違ってるってことですね
真弓の悟り方がすごかったですが、
淳子にしても、真弓にしても、したことは同じでも
動機となる根拠や原因、そして自身の捉え方が違うって点では
この小説が最後に魅せてくれる面白さだと思いました
小島さと子さんが、ラメポって呼ばれていることも(これもドラマ版でも同じかな)
やたらお節介だけれど、良いところはあるってところも、良かったです
ドラマ版は良いところが一切なさそうな感じですよねw
いや、あるにはあるんだけど、中傷ビラ貼ったりね
窓ガラス割ったりね
一番嫌なのは、ひばりが丘の景観とか、秩序とか云々抜かしてる
時かな私もそういう側面があるから、反省しなきゃいけないかも
これは小島さんを見て学んだなぁ
人とはこうあるべきだって気持ちが強いから、結構人のこと
ボロクソに言うもんww
ラメポ化してんのか私www
ラメポなのか、メラポなのか、ポメラニアンなのか、分からなくなってきたけど
けど、ああいうお節介なオバサンでも、良いところあるよねって
最後は見直したんだわ
結局あのおばさんは、ひばりが丘がどうだってよりも、
ただ、さびしかっただけなんだよねえって
それ知ったら、なんか、言ってることも、やってること無茶苦茶でも
一番マシなのかもしれんとか思えてきたww
まずね、1人1人の悪いところ挙げていくね、
なんでかっていうと、この小説の感想文に
「登場人物たちのそれぞれに嫌悪感を感じる!」って書く人が多いのに
理由が書かれてなかったりするから
そういう感想文は書くのは止めようと思って
ここからはネタばれになります
これから読まれる方、
ドラマ版を見ている方は気をつけてください
1 真弓
悪いところ:彩花の気持ちを全く理解できないところ
被害者面して、彩花にきつく怒れないところ
自分の子なのに、我慢ばかりしているところ
家に拘り過ぎているのに、それを指摘されると反論ばかりして
全く自分のことが見えていないところ
良いところ:パートを頑張ってること
人の悪口を言わないところ
2 彩花
悪いところ:親に「あんたあんた」と連呼するところ
自分が学校で馬鹿にされていることを
親や、向かいの人の家の住人の所為にするところ
良いところ:親に反抗しているところ
抵抗が出来ないからそれしかできないけれど
自分の気持ちを鬱積させないように踏ん張ろうとしているところ
3 啓介
悪いところ:ドラマ版でトロフィー隠してたが、原作にはそんな場面はない
ま、どちらにしても、家庭から逃げ過ぎてること
事なかれ主義なところ(平和主義とは違う)
良いところ:ひなこさんの友達に協力を呼び掛けて中傷ビラ剥がしを
頼んだこと原作では、この啓介の事なかれ主義からの
言訳の為のお節介が理由で、2つの家族、そして小島さん
を含めたひばりが丘がまとまり、物語が終了する
啓介の自己弁護の為の行動が、ひばりが丘にとって良い結果を
生んだことは称賛に値する
4 小島さん
悪いところ:やたらとひばりが丘の歴史と尊厳に拘るところ
ゴミだし、洗濯物の干し方、お稽古ごとについて口うるさいところ
ひばりが丘に拘り過ぎるあまり、醜悪で酷い中傷ビラを貼ったこと
良いところ:他人にお節介を焼きすぎるあまり、メロンやらチョコレートやら
他人の家で口論が起きると食べ物持参して様子を見に行くところ
義理の娘(マー君の奥さん)にポシェットを作ってあげるところ
5 比奈子
悪いところ:プライドが高いS女学園に通ってて、頭が良いことを鼻にかけ
S女じゃないものを見下す優勢遺伝子 劣性遺伝子に拘る
彩花の顔をみるたび、親の死に際を想像して神妙な顔を作る
良いところ:ハッキリいってないとは思うが、どうしようもない現実に
直面しても意外と冷静3人兄弟の中でも最も冷静かも
お金持ちで、お嬢様だというプライドがそうさせるのだと思うが、
馬鹿にしている彩花から馬鹿にされ返しても、あんなのに
負けていられるかと堪えようとする
6 慎司
悪いところ:以外にも、それほど見当たらない
母親の期待に応えようと努力をしているよい少年
良いところ:バスケを続ける夢を最後まで諦めようとしないところ
7 良幸
悪いところ:父が死んでも単位の方が大事
問題に直面した時に冷静に向きあいたくないという
思考回路が働いてしまうところ
まだまだ若いため男義が足りない
良いところ:父が死んでも単位の方が大事
問題を取りあえず付き詰めず、先送りに出来る
残された家族にとっての最善の道を探る手腕がある
8 淳子
悪いところ:ドラマで描かれているようなキャラクターではない
なので、原作は真弓と友達でもなんでもない
実の息子を溺愛してるために、息子に対してのプレッシャーの
与え方が半端なく強い鬼ママだと思う
実は息子を通じて前妻を超えようとするエゴの塊
良いところ:子供の為に料理を徹底して作っているところ
カップめんなんか絶対に食べさせないところ
ひばりが丘に染まる為の努力が素晴らしい(とドラマ版を見ていて感じた)
ちなみに、啓介は、原作では借金なんてしてないし
高橋家からお金も借りていません
ただの不甲斐ない家庭の問題から背を向けて仕事に逃げる
普通のどこにでもいる日本男児です
そして、彩花に対しても、やたらと小説を読んだ方々が批判の矢を
向けていますが、ごくごく普通の中学生です
受験問題でひねくれて連夜親に当たってる中学生なんてゴマンと
いるでしょう中学に入れなかったことより、落ちたという事実の方が
彩花を傷つけていると、啓介が分析するように、
真弓のように必要以上に無抵抗になったり言いなりになって
後で彩花の首を絞めたりするような被害者になるんでもなく
話してみれば分かってくれる中学生です
じゃぁ、どうして分からないのか、それは、真弓が馬鹿だからです
自分が建てたかった家のことで家族を巻き込んでいるのに謝らないからです
彩花の為だとか自分の判断ミスを無視して、自己弁護にすり替えるからです
これじゃぁ、誰でも腹が立ちます
最終的に遠藤家が分かち合えたのも、真弓が自分のエゴを認めざるを
得ない事件を自分で起こしたからですだから丸く治まったそれだけのこと!
最初から真弓が自分のエゴからくる我儘を素直に詫びていれば
彩花が受験に失敗し様が、成績が悪かろうが、苛められようが
家では素直ないい子でいるんですよ
彩花はまだ中学生だから、口のきき方が悪いですが、
まだ中学生だから、思ったことを伝えられないだけなんです
私も中学時代はそうでしたもの
だから、反抗するしかないんでしょ
伝える手段がうまく見つからないから
そして、啓介が事なかれ主義なのも、彩花の気持ちが少しは
分かるからでしょうね
小島さんが「家庭から逃げている」と啓介を批判してましたが、
小島さんは家族のピンチに顔を見せてはいたけれど、
その分、余計なお世話も焼いているんです
頼れる人は、頼られる分には頑張って成果をあげるのでしょうが
お節介焼きになると、途端に周りに問題を撒き散らしかねない存在になる
そのことを自分で自覚する必要がありますね
ひばりが丘の為という言訳じゃ、見苦しいものもあります
他人の家のガラス窓を割ったりなど
(私もこういう余計なことしがちかもしれませんがw)
お節介も、相手の為という言訳も、
どれが親切になっているのか、どれが相手の為という言訳を理由に
自分のエゴを周りに押し付けているか、自身で見極められるといいですね
こういうその地区の婦人部長なんかだと一方的なコミュニケーションをして
しまいがちで、周りも見て見ぬふりだから、余計に間違いもエスカレート
しがちなんでしょうからね
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