小説:屋上 (著:島田荘司)
[2019-02-12 00:00:00][
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xtalign center;">美貌のSE、その実態は
テレビで、「張本美和」選手の特集
そこで、ふと昔のある事件を思い出しました
会社で、受注伝票の入力ができなくなり、
システム担当部門へメール
すると、午後一で席まで行くとの
「〇〇美和」という人から返信
おっ? 美人SEかと楽しみにしていたら、
来たのは熊みたいな男
「あれ? “みわ”さんという人から…」
「“よしかず”です」
思い込みと言うのは恐ろしい
というお粗末でした
★★★
名探偵御手洗潔いわく、「この謎、前代未聞」!
その屋上に上ってはいけない、必ず飛びおりてしまうから
その屋上に上った男女は次々と飛びおりて、死んだ
避けられない墜落死は「屋上の呪い」なのか
「読者への挑戦状」と快刀乱麻の推理、御手洗潔シリーズ堂々の第50作
キタヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ !!!
読者への挑戦状! どんだけ!久しぶり!
我々が関わった過去の諸事件の報告文を、これまで数多く読まれたヴェテラン読者諸兄姉は、ゆえにもうすでに気づかれているものと私は想像している
事件の真相を推理する材料は、すでに充分以上であり、それをはるかに通り越してあからさまである
ゆえにこのような文言は、むしろ失礼にあたらないかと恐れている
ともあれ、この奇妙なミステリーの真相構造を、この段階で見抜かれんことをここにお願いするとしよう
イマイチ、面白みのなくなった晩年の御手洗潔シリーズでしたが、本作は御手洗潔の若きし頃、「SIVAD SELIM」の一件直後の事件であり、初心に帰った奇想天外ミステリー!
「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」「暗闇坂の人喰いの木」「水晶のピラミッド」「奇想天を動かす」などの初期作品に比べるとスケールの小さな展開ですが、そこはそれなりに楽しませてくれました
島田荘司ミステリーは、「綿密な殺人計画+少しの偶然」が生み出す前代未聞の不可解犯罪を、理論的に解決していくというものなのですが、本作には「綿密な殺人計画」がありません
でも、疑問を抱くと同時にヒントがあるなと思わせる“連続する屋上からの飛び降り自殺”なのに、なぜ3階建て(2階屋上)のビルなんだ?から始まる、事件の真相を推理する材料がどんどん出てきます
些細なことも見逃してはいけませんぞ!
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