『口と足で描いた絵』
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子供部屋にぴったりのカレンダー。最近(わたしの中で)流行りの、モニター当選です。口と足で描く芸術家協会さんからいただきました。事故、病気など理由は様々ですが、両手が使えない方々が口と足で絵を描いているそうです。両親が好きなのか、両手が使えないため口で絵を描いている星野富弘さんという方のカレンダーが毎年我が家に貼ってあったので、手を使わずに絵を描いている画家さんの存在は知ってましたが、このような協会があって、たくさんのたくさんの画家さんがおられるのは知りませんでした。今回いただいたカレンダーは西岡良介さんという方の絵のようです。メルヘンチックな画風。かわいいです。本当にこども用としてぴったり。娘も喜んでおりました。来年幼稚園に行き始めた娘はきっと「今何月」とかいう意識が芽生えてくると思うので、カレンダーめくりをやってもらおうと思います。絵もその月にあった絵なので、季節の感覚がつくんじゃないかしら。「かわいいから」という理由だけで応募しました。手で描こうと口で描こうと、障害があろうとなかろうと、かわいいものや気に入ったデザインのものは欲しいし、そうでなければ基本的にはいらない。障害者が作ったから買ってあげる、というのは違うと思うし、口で描いたからすごい、というのもちょっと違うと思う。(いや、もちろんすごいと思います。)でもそこには葛藤もあって。私自身は精神障害者の授産施設で物品を作って売る行為をしてたので余計悩むところだったりします。障害者が作ったから買ってもらう、「買ってくれたら作者のお金になる」なんて言って売る(嘘じゃなくてうちの施設はそうしてました)ということもありえるんですが、人の福祉心に訴えるのではなく商品としての価値を高めたいなと。でもやっぱり「障害のある方が作った」ことは売り文句になってしまうし、それは間違いではないから隠すわけでもないし。実際あてつけではなく福祉心で応援してくださる方もいて、それはありがたいですし、やっぱり物品販売の場を確保する際に福祉の枠で声をかけていただいたりもするし。そもそも福祉の施設に許されている枠、補助金、などを使って作っているから出来る活動であって、その枠から離れて同じことは絶対に出来ませんからね。だけども、わざわざ「障害のある方が一生懸命作った」なんてうたいもんくをつけなくとも「あ、これ素敵!ほしい!」と思ってもらえるようなそういう商品を作っていきたい、と思ってたのです。同じ作業をしてもらうなら、仕上がりがセンス良くオシャレになった方がいいですもんね。(布小物なんて、全く同じ仕事をしたとしても選んだ布のデザインだけで商品価値が変わるわけだし。)でも一方で、一生懸命商品を作り上げてそれを一生懸命売って買ってもらえる、というその一連の流れがすごく重要な人もいる。作者によって出来る作業のレベルやセンスが全く違っていたので、余計に感じた葛藤でもありました。まぁそんなこんなでこういう件に関しては自分の考えがなかなかまとまらないんだけど、冊子をいただいてじっくり読んで、全く違う考えがわきました。それは、作者の方の紹介などを読んでいて思ったことなんですが、両手が使えなくなるなんて、いつ誰に起きてもおかしくないこと…なんですよね。交通事故だけでなく、スポーツ事故の方もいらっしゃる。部活や体育のレベルで起こる。私にも、娘や息子にも、生きていればその可能性はいつもあるわけで。そうなったらまずお先真っ暗なショックを受けると思いますが一つの例としてこういう生き方があることを知っているのは何かのきっかけになりえるんじゃないかと。もちろん絵を描く必要はないかもしれないけど、でも例えば、残された足や口で絵を描いてみる…それが出来るようになる。…もしもそれを気に入ってくださる人がいて、お金を出して買ってくれる人がいるところまでいくならこれって多分すごいこと。でも別にそこの域までいかなくても良いかもしれないし。どちらにせよそんな簡単なことではないと思いますが、知ってるのと知らないのとでは違うんじゃないかなと。そこまで考えたときに「助け合い」の精神で、あえて障害のある方の作ったものを選んで買うということはそんなに嫌なことではないかもしれないな、とも思いました。口と足で描いた絵ファンサイト参加中この件に関しては私の考えはまとまりませんが、ともかく素敵なカレンダーで来年一年楽しめることは本当に嬉しいです。そしてこの協会さんの活動にも純粋に興味がわきました。よかったらチェックしてみてください。ネット販売もしているようです。かわいいシールとかあったので、うちの子喜びそうー!
azukinako 2014-12-24 17:05:12 提供:口と足で描く芸術家協会
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口と足で描く芸術家協会(MFPA-Mouth and Foot Painting Artists)は、
両手の自由を失った人たちが生きる勇気を得ること、
希望と自信を持つこと、
生涯をかけての仕事をすること、
自身の働きにより一定の収入を得て自立すること、
これらを目指し活動しています。