『口と足で描いた絵』
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障がいを持つ方々が、
口と手で書いたマスキングテープをいただきました。
普通のマスキングテープより幅も量もあり、
デザインも可愛くて使いやすいです。
素敵なものをいただいた直後、痛ましい事件が起きてしまい、とても悲しい気持ちになっています。私なりに、自分の経験から感じたことを書いてみたいと思います。
私は幼少期をイギリスで過ごしたのですが、小学生時代、イギリスでは「身体が不自由な方々と一緒に」行うイベントがたくさんありました。仮想パレードやクッキングパーティー、アート展の開催などです。これらのイベント、不自由でない者が、不自由である者をサポートするものではなく、あくまで学校や地域の年中行事のひとつとして行われていました。誰にでも、得意・不得意がある。だからみんな一緒に協力してやろう!というスタンスです。
例えば仮想パレード。Aさんは絵を描くのは苦手だけど、工作は得意。Bくんは口を使って絵が描ける。Cくんは色のセンスがあるからデザイン担当。Dちゃんは車いすだから踊れないけど、車いすには装飾できる場所がすごくあるから、チームのメインキャラクターになってもらう。こんな感じでした。
もちろん小学生なので、口を使って作業する人をイタズラに真似する子もいました。私も唯一の日本人だったので、見た目の違いなどでからかわれることもありました。でも、そんなことってどんな国のどんなクラスにでもあることであり、先生は「ひとりひとり違う、それが個性なのよ」と教えてくれました。決して、「身体が不自由だから特別扱いしましょう」などと線引きはしませんでした。あくまでみな平等で、やる気がなければだれでも同じように叱り、その人がその人なりに精一杯やれば褒める。
このような教育が、結果として、「困っている者は助ける」精神に繋がっていっているように思います。だから、街では「身体の不自由な方々」をたくさん見かけていました。
日本に帰国してから、「身体の不自由な方々」を目にすることはおろか、関わる機会もぐんと減って、そういうことがあると『ボランティア』だったり『交流会』と称した支援イベントが多く、どうしても健常者が助けてあげている感が強いなぁと思ってこともありました。
もちろん、個を尊重しているイメージの強いイギリスにだってアメリカにだって差別は存在します。障碍者と位置づけられる方々が、一般の人よりも多くのサポートが必要で、同じように社会で働き、活動できないことも事実です。なにが正しくて何が悪いのか、一概には言えません。
ただ今回、このマスキングテープをとおして、こういった活動をされている方々がいることを知り、ふと、昔を思い出して、日本もこういう教育で少しでも「個」を理解する機会が増えたらいいのになぁと改めて思いました。
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ayakazzi 2016-08-01 14:15:26 提供:口と足で描く芸術家協会
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口と足で描く芸術家協会(MFPA-Mouth and Foot Painting Artists)は、
両手の自由を失った人たちが生きる勇気を得ること、
希望と自信を持つこと、
生涯をかけての仕事をすること、
自身の働きにより一定の収入を得て自立すること、
これらを目指し活動しています。