よしもとばななさんの、ハワイの出てくる小説です。おさななじみと言ってしまうには、ちょっと違和感のある、テトラと珠彦は、大人になってあたらめてめぐりあいます。中学生ながら、運命のように引かれあった二人でしたが、珠彦は離れていた家族と暮らすためにハワイにいってしまいます。そこで弟を亡くし、昔、テトラにもらった手紙を歌詞にした歌をうたっていて、出会うのです。あまりに夢のようでこわくて最初、彼は、なくなった弟のふりをしています。弟には、やはり出会うべき恋人もいました。みんなかわっているけれど、気持ちのいい人たちです。あとがきで、よしもとさんが、アシスタントや写真家や装丁のかたがたに丁寧にお礼をいっています。あたたかい小説をよんで、あたたかいことばをきいて、しあわせの、おすそわけをもらった気分です。やっぱり、吉本隆明氏の最高傑作はよしもとばななさんだ!「きれいなコーヒー」オアシス珈琲ファンサイト参加中入れているときから、とてもいい香りがしました。
投稿日時:2012/06/23
: 読書日記
提供:オアシス珈琲有限会社