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『おばた屋本舗』

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ぶちうま!なラーメンを食す。

縁あって「尾道ぶちうまラーメン」(発売:おばた屋本舗)を試食した。



通販仕様のパッケージは、ちょっと地味(?)
中には生麺と脂の効いてそうな濃縮スープが。

という写真も撮り忘れるほど食べてみたかったので、さっそく拵えてみた。



そもそも、尾道ラーメンとは何ぞや。
起源は諸説あれど、戦後、屋台などで売られていたのを機に、庶民に浸透していった辺りは、全国にあまたあるご当地ラーメンと同じかと思われる。
尾道市にあっては、新幹線の開通や、大林宣彦監督による映画で知名度が上昇したことをきっかけに、名物として「尾道ラーメン」と呼ぶようになったとか。
名称もさることながら、スープの材料に瀬戸内海の小魚をだしに加えている点では、立派なご当地ラーメンである。
味わいに関しては、まずスープには、鶏がらをベースに魚介だし、豚脂を使用していること。麺は中細、平打ちのちぢれ麺というのが大体の特徴とされる。
「ぶちうま」の「ぶち」は広島弁で「すごく」というような意味らしく、即ち「すごく旨い」ということか。
てことは、標準語のようによく使う「ぶち切れ」って広島弁?
ちなみに旭川では「すごく旨い」は「なまら旨い」だ。
(以上、こたりん調べ)

で、旨かったのかって?

はい、率直なところ、旨かった。気に入りました。


まず、スープであるが…



豚の背脂がほろほろと混ざったタイプ。こういうのはかなり好み。
商品は醤油味。鶏がら&魚介の味わいは、とてもマイルド。自分は本来、醤油や塩っけがガツンと効いたものが好みだが、「ぶちうま」さんのは、そんなことを気にさせない、ふくよかな味わいが特徴的。先ほどから魚介という言葉を使っているが、だからといって特に磯臭さみたいなものが忍び寄ってくるわけでなし、これはこれで十分に満足。美味しいものだから、また一食分に使うお湯の量も300〜350mlと比較的少なということもあって、あっというまに丼がカラになったのだった。

そして麺…



平打ちと聞いていたが、想像していたより太くなく、普通の中細が主流の旭川ラーメン激戦区で育つ自分(平打ちは正直あまり好みではない)にも、まったく抵抗感はない。
印象的には麺は柔らかめ(コシを重視する旭川麺と比べて)。説明書きには茹で時間1分〜1分半とあったが、柔らかめが好みでも、少し早めに仕上げた方がいいかな、という感じだった。悠長に写真なんぞ撮ってたらノビる(笑)

総じて。老若男女、誰にでも親しめるラーメンだ。まずスープが旨いということが何より。家庭で作って楽しむラーメンの場合、たとえば麺茹でに多少の失敗はあっても、スープが良ければ満足感は保たれるものだ。
この手の製品の場合は大概、スープは器に入れ熱湯を加えて作れというように説明書きがされているが、自分は別鍋で加熱しながら、それこそ沸騰する寸前まで熱くするのが好み。「ぶちうま」さんのように、もともと脂もたっぷりなスープは、がっちり熱して、あつあつを堪能したいものだ。


二杯目。(もちろん後日ですよ。美味しいので食べようと思えば二杯くらいイケるけど)



焼き豚と長ネギを細切にして、塩コショウ、ごま油、ラー油をあえて数十秒、電子レンジでチンしたものをトッピング。

調理した具材により異なった味わいが加わっても「ぶちうま」さんのスープは、その存在感を失うことなく旨味を発揮。これ、なまら旨かった。

十年前だったか、広島を訪れたことがあった。福山までは行ったのに都合により尾道には行けず仕舞い。
ああ、行きたや尾道。

ぶち行きたいんじゃ、かな。



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こたりん   2012-01-05 20:25:21 提供:おばた屋本舗

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