ウチは農家じゃないけど、私の実家は農家（兼業）。

小さい頃から米をはじめとして、野菜もいろんな物を作ってました。
庭には梅の木があって、実るとちゃんと取ってきて、祖母が毎年梅干を作っていました。

祖母が作るのは昔ながらのすっぱい梅干。
そして、畑で作る赤紫蘇をたっぷり入れて作った真っ赤な梅干でした。

小さい頃はこの梅干はすっぱすぎて苦手でしたが、おにぎりは大好きだったので、
祖母が私のためだけに、低塩にし、更に氷砂糖を少々加え、甘めの自家製梅干を作ってくれました。
成長しても、それは作ってもらって、毎日のお弁当に１個入れて、会社へ行っていたので、すぐになくなってましたね〜。

その後、結婚して、数年経ち、
その甘めの梅干を壷に入れて持たせてくれたことがありました。

旦那はその梅干は苦手だったようで、私１人で食べてましたが、そのうち、ちょっと忘れてしまってました・・・。
すると！！！
なんと、カビが生えてきたんですよ〜〜〜。
梅干にカビが生えると悪いことが起きる！と言うらしく（確かに、塩分高いし、カビ生えるとは考えられなかったんでしょうね、昔は。）、
ドキドキしてたら、案の定、悪いことは起きました。

私、梅干にカビが生えた年に離婚をしました。
まぁ、子供もいなかったし、特に問題は無かったですが、やっぱりひどく落ち込み、
その前後は体調を崩して、大変なことになりかけていたので、家族だけでなく、職場の方や友人など、
周囲の人全てに心配をかけました・・・。

今となっては、素敵な（？）旦那と、可愛い子供に恵まれていますので、
この離婚は悪いことではなかったんだと思えますけどね（と、書く傍で大いびきの旦那（笑））。

今の旦那は甘めの梅干もすっぱい昔ながらの梅干もどっちも好きです。
細かいことですが、こういう嗜好の合う・合わないは大切です（私にとっては・・・ですよ）。

私は・・・
今ではすっぱい、昔ながらの梅干が好きで、皮が柔らかくて、ふにゃ〜っとしたのが大好きです♪
でも、時々、祖母が作ってくれた甘い梅干食べたくなるんですよねぇ〜。
祖母が他界し、母が味を受け継いでますが、『私は絶対に甘いのは作らない！』と言って、作ってくれません・・・。祖母も、孫の私のためだったから作ったのであって、娘のためだったら作らなかったのかな？

ちなみに・・・
我が家では娘も梅干が好きです。でも、やっぱり子供なので、甘い梅干が好きです。
甘い梅干はオレンジ色だったので、『オレンジの梅干つけて〜、私の梅干食べちゃダメ〜。ちょっとだけなら分けてあげる〜』と言いながら食べてました（笑）。


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蕗マキ 　 2009-11-01 02:09:10 提供：株式会社オカハタ