『本を読まない人のための出版社 サンクチュアリ出版 友友会』
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モニプラさんから、前回、サンプルでいただいたこの本、何度も読ませていただきました。
今回、震災があり、そのことでサンクチュアリ出版さんからもこちらのサンプル本についてのメールまでいただきました。
今のこの状況なのでと。
私自身が東北出身で、福島の父の実家も全壊したり、先週は仕事で仙台市の若林区にいってきたのですが、既に50日経過していたのにもかかわらず、その爪痕は大きかったです。
ちょうど、GWは、私の誕生日でした。
その日は、被災して大変であったのにもかかわらず、仙台での夫の仕事のナビを。 偶然にも、仙台からの古い友達から「今日は誕生日だったよね。おめでとう」と携帯からメールをいただきました。
「今日、実は、今、夫の仕事のナビで仙台にいるんです」とメールしたら 「どこに?」と、すぐに電話をくれた友達。
「若林区の○○」というと、ご夫婦でかけつけてくれました。
友達の住むところも仙台市ですが、一ヶ月もお風呂を使えない状態だったそう。
でも、私の顔をみてすぐさま 「会いたかった。。」と。。。
こちらの、「この世で一番大切な日~心温まる31の誕生日ストーリー(十川ゆかり 著)」も、泣けてくるけどココロが温まるストーリーです。 一話をご紹介しますね
書籍「この世で一番大切な日」より公式サイト http://www.sanctuarybooks.jp/birthday/ ■見知らぬおじさん 離婚するとき、私は妻と2つの約束をした。ひとつは年に一度、娘の誕生日だけは会いにきてもいいということ。もうひとつは、そのときに自分が父親であるという事実を娘には明かさないでほしいということ。自分が父親だということを言えない。それは私にとってつらい決まり事ではあったが、娘にとってはそれが最良の選択だあることもわかっている。年に一度、娘の誕生日を一緒に祝えるだけでも感謝しないといけない。 それ以来、娘の誕生日にはプレゼントを買い、ふだんは着ないスーツを着て母子に会いにいった。元妻は私のことを「遠い親戚のおじさん」と紹介した。娘も冗談なのかなんなのか私のことを「見知らぬおじさん」と呼んだ。
娘が小学校にあがる年のことだ。例年通り私がスーツを着てプレゼントを持って母子のもとを訪れると、元妻から「もう会いに来るのは最後にしてほしい」と言われた。そろそろいろんなことを理解してしまう歳だからと。それが理由だという。私にはわかっていた。新しいことがはじまろうとしているのだ。娘にもやがて一緒に誕生日を祝う同級生ができるだろう。元妻は、再婚を考えているかもしれない。そんなところに "見知らぬおじさん" がいてはいけない。
それ以来、母子と会うことはなくなった。だが娘の誕生日だけはどうしても忘れられず、毎年プレゼントだけは贈り続けた。筆箱や本などささやかなものを、差出人の欄になにも書かず送った。それを元妻が娘に渡してくれていたかどうかはわからないが、ただ「娘の誕生日を祝う」という行為だけが小さな楽しみになっていたのだ。 それも、娘が中学生になる年にはやめようと決めていた。娘からすれば私は知らないおじさん、こうしてずっとプレゼントが届いても迷惑だろう。娘には新しい未来がある。私も別の道を歩まなければいけない。ただ娘の幸せだけを願い、英語の辞書を送って最後にした。 それから一ヵ月ほど経ったある日、私のアパートに郵便物が届いた。 差出人の欄にはなにも書かれていない。 小さな箱を開けてみると、中から出てきたのは紺色のネクタイピンとメッセージカード。メッセージカードを開くとそこには初めて見る可愛らしい文字が並んでいた。 その瞬間はっとした。 その日は、父の日だった。 =======================================================
見知らぬおじさんが、見知らぬ子ども。。
実は、そのお子さん、しっかりと自分のお父さんだということを知っていたんですよね。
私たち夫婦には子どもはいませんが、お子さんって、純粋にしっかりと「自分の命を授けてくれたお父さん」と理解できるものです。 だからこそ、この本は、多くの方に読んでいただきたいです。
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todochan 2011-05-09 00:00:00 提供:株式会社サンクチュアリ・パブリッシング
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