『本を読まない人のための出版社 サンクチュアリ出版 友友会』
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2001年9月11日。「9.11テロ事件」が起こりました。
自爆テロとして全世界を驚愕させた事件でしたね。誰もが武力には武力で対抗しようと思いました。その裏で、このような実話があったことが私には大変な驚きでした。
サンクチュアリ出版の『スリー・カップス・オブ・ティー』
聞きなれないタイトルと、帯に書かれた文にひかれて読者モニターに応募。モニターさせていただきました。
分厚い本でしたが、ノンフィクションとは思えないストーリーにぐいぐい引かれて行きました。
1993年、主人公のグレッグ・モーテンソンがパキスタンのカラコルム山脈(K2)を登山中仲間とはぐれ、助けられた村で1杯のお茶をいただいたことからこの物語は始まります。
「1杯目はよそ者、2杯目はお客、3杯目は家族」
こんな言葉であらわされるパキスタンの人間関係。何回か訪れて村人と言葉をかわし話すことで、お互いがわかってくるというものです。
無学だけれど純粋で優しい村人にグレッグは「学校を建てる」と約束し、実現に向けて行動を起こします。この行動力もすごいけれど、意志の強さも実話とは思えない。建築資材を横取りされそうになったり、タリバンに拘束されたりしながらも、グリッグの強い意志が彼を救います。
村人たちも「資材を運びやすいように先ず橋をつくろう」「子供が学校に行くようになったら、女性は少し時間ができるから手仕事(内職)をやりたい。」「山で怪我したときの救急処置教えて」と学ぶことに積極的になってきました。グレッグの学校建設計画が次から次へと新しい文化の流れを呼んで来るのです。
そんなときに起こったテロ事件。
逆境の中でグレッグは世界に向けて叫びます。
「武器で武器を抑えようとしてもダメ。本当に必要なのは、戦争を愚かなモノと悟る知恵。教育を国の人々、特に女性に与えるべきだ」と。教育を普及させた実績のある彼が自分の体験で得た結論だからこそ、全世界の人々に感銘を与えたのでしょう。
「グレッグが10年前にK2のふもとで村人と3杯のお茶を飲んだ」ことから始まる奇跡の物語は、今や世界平和への考え方を変えようとしています。
物語によく登場するパキスタンのいろいろな教えは、地味だけれど、人間として大切なことを教えてくれています。
人として生きていくうえで何が大切か。
改めて自分の境遇を、じっくり考えるのにいい本に出会えました。
このモニター企画にとても感謝していますm(__)m
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アーミー 2010-04-29 11:52:43 提供:株式会社サンクチュアリ・パブリッシング
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