かつては、健康にもいいとされてきた「日光浴」。しかし、さまざまな研究を通じてその有害性が明らかになってきました。太陽から地球に届く紫外線にはUV(ultraviolet)-AとUV-Bの2種類あります。そのうちの95%が波長が長く肌の奥まで届くUV-A。UV-Bほど強くはありませんが、日常生活で浴びやすいのが特徴です。UV-Bは波長は短いのですが、エネルギーが大きいので、炎症を起こしたり表皮にダメージを与える危険な紫外線です。UV-Aの量は4月から8月がピークと期間が長く、UV-Bは8月が最も多いとされています。紫外線を浴びると、肌へのダメージは、UV-Aはその影響が皮膚に蓄積されて除々に変質させ、老化をはやめてしまいます。一方のUV-Bはしみやそばかす、さらには免疫機能の低下などを招きます。また紫外線は表皮の最下層でできる基底細胞がんの主因であることも分かっています。紫外線の影響は肌だけではなく、目にも悪影響を及ぼします。強い紫外線は雪目と呼ばれる電気性眼炎を起こし、長期にわたって紫外線を浴びると水晶体が白く濁る白内障になる可能性も指摘されています。紫外線を防ぐには、外出時の服装が大切。服はもちろん、肌の露出を少なくするために帽子や靴下も忘れずに着用したいものです。サングラスは色が濃すぎると瞳孔が開いて紫外線が目に入りやすくなるので薄めの色がおすすめ。いずれもUVカット効果のあるものを選ぶとなおよいでしょう。室内にいても、UV-Bは窓ガラスでシャットアウトされますが、UV-Aは透過するので建物や車の中にいても注意が必要です。ところで、なぜ日光浴は健康にいいといわれてきたのかというと、紫外線は体内でコレステロールの一種、コレカルシフェロール (ビタミンD3) をビタミンDに変えて、食物中のカルシウムの吸収効率を高めるという作用があるから。しかし現在では栄養事情も改善されているのでわざわざ紫外線にあたる必要はなく、それよりも有害性のほうが問題、という考え方が一般的です。● 紫外線はデメリットだけ? 紫外線は、その特性を生かして有効利用しているケースもあります。紫外線が免疫機能を抑制する作用を利用して、薬物では効果が現れない皮膚炎などを治療したり、細胞のDNAを傷つける作用を利用して殺菌し、食品や医薬品などの衛生管理などにも使われています。 紫外線対策に欠かせない栄養素とは紫外線対策には栄養素が大切な役割を果たしています。ビタミン類は紫外線によって皮膚に発生する活性酸素を抑え、コラーゲン合成を促進。また皮膚の免疫機能やバリア機能を維持したり新陳代謝を高める働きもあります。ミネラルの亜鉛は細胞の再生に必要な栄養素で、セレンは紫外線によって酸化した皮膚の細胞膜の分解を促してくれます。これらを含んだサプリメントを活用して、若々しく健康な肌を維持したいですね。 春のゆらぎ肌へ・・・　植物のチカラで、お肌も心も健やかにリフレッシュ！

きよ 　 2011-02-20 01:02:21 提供：株式会社サンダース・ペリー化粧品