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きみは知らないほうがいい…

新興出版社啓林館・文研出版のページファンサイト参加中児童書の紹介ですー!きみは知らないほうがいい文研出版「きみは知らないほうがいい」岩瀬成子さん作/長谷川集平さん絵児童書読みたーい!という禁断症状に襲われていたときに、運良く募集してたモニター当選して現品頂きましたヽ(`▽´)/文研出版といえば、子供の頃長新太さんのキャベツくんのシリーズとか読みました。あと、十六地蔵物語だかいう子供向け戦争本でトラウマを植え付けられ…(´・ω・`)おせわに…なりました…。ちなみにまだ私の押し入れにブツはあります。絵本、児童書類はもうコレクターのようにちまちま集めてるので。ということで、「きみは知らないほうがいい」について。まずね、タイトルが効いてますよね。えっ?なに?何を知らないほうがいいの??って、妙な興味をそそられるのは私だけでしょうか?わたしがこの本に興味を持ったのも、このタイトルのおかげですね。産経児童出版文化賞を受賞された作品なのですが、受賞とか関係なしに色々考えさせられるお話でした。つーか、なんで私敬語なんでせう?本への敬意が溢れてるんだね(*^_^*)大まかにいうと、いじめ問題のお話ですね。主人公の米利(めり)ちゃんは小学6年生。去年は薄ぼんやりとしたいじめで不登校だったけど、6年生からまた学校に通いだした女の子です。米利ちゃんが、お母さんからおばあちゃんの家へご飯を届けるというおつかいを頼まれてバスに乗ろうとしたところ、同じクラスの転校生、昼間くんと鉢合わせします。「昼間くんはどこに行くの。」話の流れでなんとなく聞くと、昼間くんは「きみは知らないほうがいいと思うよ。」と答えます。それからも度々バスでどこかに行く昼間くん。気になった米利ちゃんが昼間くんの後をこっそりつけて行くと、ホームレスらしきおじさんと話し込む昼間くんの姿があって…。というストーリーです。そこに、クラスでのほんのりとした、でも残酷なからかいやいじめの話が絡んできて、小学生の生きづらさが描かれているのです。雰囲気は雨しとしとーというか、全体的にはグレーな感じ。読んでみての感想は、作者の岩瀬さんは、現代小学生をよく調べているんだなぁという感心がまず最初にきました。自分は結婚もしてないし、もちろん小学生の子供などいないから実態は分からない。けど、教職員の友人や親類の話を聞くと、こんな感じだなぁと思うのです。昔の子どもより、きっと利口なんですよ、今の子は。親の期待をいっぱい背負って、習い事だの成績だの大人の顔色だのを気にして生きていかなくてはいけない。空気を読んでお家でイイコを演じて、そのストレスのはけ口が学校のなんとなく異質な子に向くんだろうなぁと思ったり。本作の中で描かれているいじめも、最初は些細なからかいから始まります。もしくは排除。「あいつがお前のことデブっていってたぞ」的なことって、あるあるだよね。言ってないのに言ったと告げ口するアホ。いたなぁ。「なんかあの子イイコぶってムカつく」「テスト100点のくせして勉強してないとか嘘つき」とかね。本作の米利ちゃんは子どもながら色々考えて、それで不登校になっちゃうんですが、こういうこ、かなり多そうだな。私はいじめと無縁に生きてきたので、逆にこういうことがすごく気になるのかもしれないです。言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…ポイズン!!子どもが言いたいことも言えない世の中辛すぎるよぉ(´;ω;`)でも、信じたいもの、信じたいことを信じて行くことってかなりの勇気がいること。強くなくちゃできないんですよね。それは大人の世界でもそうなんだから、不安定な子どもの世界だとなおさら。子どもは周りに感化されやすい。この本を読んで、昔を振り返った時、その感化されやすさを私は利用していたのかもしれないなぁと思ったり。やっぱり、子どもの世界では声を上げることが大事なんだよね。言いたくても言えない子がすごく多かった。問題行動する子って、大半が家庭に何らかのトラブルを抱えていて愛情不足の子が多かった。私の基準で(ここ大事)悪いことするやつは許せなかったし、本気で怒ったりケンカしたり。で、あとぐされは残さない。自分の悪いところは素直に認める。相手のいいところは素直に称える。そういうことしてたら、トラブルメーカー達にやたらなつかれた。今でも友達ですけど、そういう人って本気でぶつかってくる人に弱いみたいね。いろんな意味で。そんな私もある意味トラブルメーカーだったのかもしれないですがー笑でも、そんなこんなで私のいたクラスは、ずーっといじめとかなくて平和だったから、いじめ?なにそれ?ってかんじだった。不登校はいたけど、いじめっていうより家庭の問題だったし。現代はさらに子どもが生きづらくなっているように感じます。子ども同士の付き合いも上辺だけってかんじで、ズッ友!とか心友!とか、言葉にしないと不安でしょうがないんだろうなーと悲しくなります。親友って、うちら親友だよね!なんて確認するもんじゃねーだろ。って思うのです。ちょっとした異質を爪弾きにしたがるのも、大人の影響が大きいんじゃないかなぁと。普通ってなんだろーね?もっと、こどもがのびのびと生きられる世の中になったらいいと切に願います。この本、対象年齢は小学高学年向けなんだけど、大人もぜひ読んで欲しいですね。子どもの気持ちとか、いろいろ考えさせられます。子ども、子どもって、思ってても、きっと大人が思う以上に考えて苦しんで七転八倒してるんだと思う。そんな子どもを少しでも助けられるような大人になりたいですね。とても考えさせられる本でした。もちろん最後は希望があるのが児童書のいいところ!私の児童書コレクション入り決定です(^O^)/こんな素敵な本に出会わせてくれた文研出版さんに感謝✨そしてまだ積読は解消されていない。「烏に単はに合わない」だけ読み終わりました…。この感想は時間があればいずれ!

ナフサ   2015-08-23 21:44:24 提供:株式会社新興出版社啓林館

企業紹介

株式会社新興出版社啓林館

教科書の"啓林館"、学習参考書の"新興出版社"、絵本の"文研出版"の3つのブランドからなる教育の総合出版社です。教科書ではわかる楽しさを、学習参考書ではできる喜びを、絵本では想像する面白さをお届けし、がんばる子どもたちを応援しております。

啓林館 http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/
新興出版社 http://www.shinko-keirin.co.jp/shinko/
文研出版 http://www.shinko-keirin.co.jp/bunken/

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