ハタチを自称するこぶたままの２０年以上前の話になりますが（笑）

中学に行ってはじめて塾に行きました。
個人塾で１学年で４０名くらいしかいなかったんじゃないかと思います。
いまだにその塾の先生とおつきあいさせていただいてます。

私が英文科に進んだのは、授業の合間の先生の外国を旅した時の話が大きかったです。授業も授業の合間のそんな話も、先生は魔法使いのようで私たちを引きつける力がありました。勉強させられてるなんて１度も感じたことなかったです。数学は、別の先生を困らせるために一生懸命先生の解けない問題をみんなで探して質問するのが楽しかったです（笑）。先生だけでなく仲間も良かったです。ボールペンを使って勉強していましたが、塾の帰りにインクの位置に油性ペンで印をつけ、翌朝登校したときにどれだけ減ってるか競い合いました。勉強するということは世界を広げることであって、本当に楽しかったんです。

子どもが出来て、母という立場になった今。子どもたちにも勉強する楽しさを味わってもらいたいと願っています。高校１年の夏休み、まだホームステイなんて言葉がなかった頃、自分で航空券を買って２か月日本をひとり飛び出しました。一人っ子のわたしの親にいっしょに説得をしてくれたのが中学のときの塾の先生でした。

なかなか特異で今の時代おなじような出会いを子ども達ができるかわかりませんが、その瞬間の成績だけでなく、人生を本気で心配してくれるような先生と出会えると幸せですね。タテでも横でもない斜めの関係。塾には学校と違う何かを求めてしまいます。

数学の公式も英語の文法も今となっては不完全ですが（苦笑）、
塾の先生の話してくれたことは今でも心に残って私の中で支えになっています。親の言う事にはギモン符がいっぱいのお年頃でしたが、塾の先生の言う事は素直に聞けました。どんな形でもこの時期に尊敬できる大人がいるって大事だと思います。いまでも感謝しています。この年になっても自分に自信があるのは先生のお陰です。

こぶたまま 　 2010-11-30 08:38:40 提供：湘南ゼミナール