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映画『無防備』DVD発売です!

ワタクシが昨年偶然の出会いで鑑賞し、すっかりほれ込んでしまった映画『無防備』がいよいよDVD化され、本日発売されるそうだ。
とても嬉しい。
 
昨日、「DVD発売記念試写会&座談会」というイベントに参加してきた。
映画を鑑賞した後、市井監督と数名のモニターによる座談会なのである。
今しがた鑑賞したばかりの作品について、作品の生みの親である市井監督と直接お話をしながら、感想を話し合ったり質問をしたり、撮影にまつわるさまざまなエピソード、さらにはこの作品を作り上げるに至った監督や関係者の皆さんの心情など、つきることのない興味深い話題の数々が語られ、とてつもなく有意義な時間であった。
 
この作品を描こう、と監督が思い立ったきっかけや、製作過程での心情の模索などのお話を聞きながら、座談会の最中だというのに泣きそうにjなってしまった。
 
男性である監督が、なぜこのように二人の女性の心の動きを見事に描ききる事が出来たのか、という疑問にも答えが与えられた。
監督自身の経験や家族や友人の観察、お連れ合いの妊娠、二人の主演女優の取り組み。
監督が何を描こうとされ、そしてまた何を語りえたのか。
私達は何を見せられ、そしてまた何に魅せられたのか。
この日の鑑賞&座談会は、私にそれを良く教えてくれた。
 
私は今回でこの映画を鑑賞するのは4度目であった。
今回は応募・当選・招待という事で鑑賞させて頂いたわけだが、前の3回は自腹で映画館に足を運んで観た。
そんな事をしたのは初めてだった。
何故だろう。
何故かそうせずにはいられない思いがあった。
 
この映画は、実際の出産シーンが無修正で描かれているという事でずいぶんとマスコミで話題になっていたようだが、そんな事も知らずに出会った。そして非常に感動した。
「極めて刺激的な出産シーン」という映倫の判断でR-18指定になってしまったのだが、本当は、これから命の重さ、大切さ、人の心の愛おしさを学んでゆかなければならない若者にこそ観て欲しい作品なのだ!
 
そしてこの度、ビデ倫の審査を無事通過し、完全無修正、オリジナル映像でのDVD化となった。
 
当たり前である。
こんな素晴らしい作品に、倫理という名のもとに手を入れるような事があっては、大切な作品に、物語に、メッセージに、感動にケチがつくというものだ!
 
映画『無防備』オフィシャルサイト
http://www.muboubi.com/
 
以下は以前書いたレビューだが、一部加筆して掲載しておこうと思う。
物語の内容に思いっきり触れているのだが、この作品の性質として、いわゆるネタバレを恐れるものではないという事を確認しておきたい。
 
 
踏み出すこと
産み出すこと。
そのどちらもが激しい痛みと苦しみを伴う。

過去の災難、現在の不幸を背負い、傷つく事を恐れて淡々と生きる律子。
無職の夫、お腹の新しい命を抱え、前向きに明るく生きようとする千夏。

二つの人生が出会ったとき、それぞれの痛みと悲しみはそれまでとは全く違った世界にいざなわれたのかも知れない。

不運な事故によって流産をし、それをきっかけに夫の愛情も失ってしまった律子は、ただ淡々と日常を生きる。
プラスチック工場の機械のように。成型され続けるプラスチックのように。
これ以上傷つくことのないように。

デキちゃった婚の千夏は、お金はないが失業中の夫とお腹の子どものために、自分ががむしゃらに働かなくちゃ、と大きなお腹を抱えて工場に現れる。
前向きで健全な千夏の生き様。
けれど不安を抱えていないはずがない。

だから千夏には見えたのだと思う。
律子自身がとっくに失ったと思っている母性と優しさが。
 
大きなお腹を抱えて、重そうな荷物をぶる下げて歩く千夏に、思わず声を掛けてしまう律子。
けれど律子はその妊婦の姿を見るほどに、かつての自分の不幸を思い出し苦しむ。

いつしか千夏とのふれあいにより、機械 のように働き、心を閉ざし、表現を忘れた律子の顔、創造をあきらめた律子の心に再生の光が射す。それは彼女達自身が気付かぬ間に。

彼女の背後から現れたその光は、しかし、彼女の目の前の闇を深くするばかりだ。
眩しい光は濃い影をもたらすものである。

彼女の悲しみがうねりを増し、憎しみさえ芽生えてしまうのは、彼女の心に新しい躍動が
産まれかけているからなのに・・・

苦しむ律子は暗闇の底に行き着きく。

「 あなたが普通に出来ることが私には出来ない」

愛すべきものも、愛されたいと思うものをも失ってしまった律子は“愛”そのものまでも失ってしまったのだろうか。

絶望の畦道を歩く律子。
彼女の暗闇を知り、ただ迷子のように追い歩く千夏。
二人の悲しみは断絶なのか、交錯なのか。

その時、空を走るフリスビーが彼女の視線をいざなう。
あの時、彼女に最高の笑顔をもたらした、ふれあいの安らぎをもたらした、迷惑な訪問者のようなフリスビーが彼女の負の歩みにブレーキをかけた。

谷底へ向かう畦道を歩く律子が空を見上げた時、そして振り返ったとき、その畦道は再生への滑走路に変わるのだ。

振り返り、産みの苦しみに倒れる千夏を救うため裸足で走り始めた時。
律子は彼方の再生の光に向かって踏み出したのに違いない。
 
がむしゃらにもがく律子の身体は泥にまみれ、裸足の両足は心もとない。
彼女は今、ただ無防備であり、傷つく事を厭う間もない。
ただ、彼女は守りたかったのだろう。
命を。

絶望という逃避を脱ぎ捨て、痛みと悲しみに向かって彼女は走る。
恐れと迷いというブレーキをはずし、ギアを入れ、アクセルを踏み出す。

千夏の産みの苦しみと子どもの誕生を目にした律子の心には何が映っていたのだろう。
赤子は全力で泣く。
めいっぱいの力で泣く。
そして、律子の瞳からも涙がこぼれる。
涙は、泥にまみれた彼女を洗い流し、新しい笑顔をいざなうのだろう。
けれどもう一度生まれる涙は、ただとめどなく、ただ静かに一筋に流れ続けるのだ。

そんな事を感じさせながら物語は終わる。

そういえば、私達は泣きながら産まれてきたんだったな。
そんな事を思い出させてくれる映画だった。
 
 
自主制作映画ゆえの問題もないとは言えず、また上映館も多くはなかったのだが、人の心に愛を生み出す映画として、より多くの人たちに、長く鑑賞して頂きたい作品である。
そしてまた、市井監督の今後のご活躍への期待に胸がはずむのである。
 
是非『無防備』DVDが多くの人のもとに届けばいいな、と願ってやまない。
 
http://monipla.jp/bl_rd/iid-11316062414ba0a1b68803b/m-4baca6a4af897/k-1/s-0/

0704   2010-04-02 03:13:16 提供:株式会社エスピーオー

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中でも、その映像文化の紹介、多様なコンテンツの流通を目指し、韓国、台湾、中国等のアジア作品に積極的に取り組んでいます。

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