試写会に行ってきました。韓国で大人気だったドラマ「野人時代」のDVD発売記念と言うことで、このドラマのダイジェスト放映と、“関連”映画の上映、そして解説のトークショーという構成でした。というのも、「野人時代」で描かれている主人公のキム・ドゥハン（金斗漢）、韓国では伝説の人となって大人気なのですが、日本ではほとんど（まったく？）知られていないので、この人が何者かを描いた映画（「将軍の息子」）の上映と、解説のトークショーとなったようです。確かに、「金斗漢」をamazonや楽天ブックスで検索しても、日本で売られている本はなし。もちろん、私もこの日まで全く知らない人でした。そうそう、この「金斗漢」さん自体は実在の人物です。以下、いわゆるネタバレありです。が、この人を描いた映画やドラマはすべて“お約束”のように話が決まっているそうで、結果は知っていても楽しめる、忠臣蔵のような感覚の物語になっているみたい。ということで、今回観た「将軍の息子」のあらすじを通して「金斗漢」を紹介すると。。。　1918年、独立運動家金佐鎮将軍の息子として生まれる。金将軍は反日戦争の英雄で、青山里の戦いで日本軍を破った（史実は？？？）　両親、父母を失い孤児となる。孤児仲間にもまれて喧嘩では誰にも負けない強さを身につける。　京城（今のソウル）でやくざの仲間になる。喧嘩の強さで頭角を現す。　やくざの抗争に勝ち抜き、親分となる。　京城にも勢力を広げてきた日本人やくざと対決、これを倒す。　これら抗争の間に、何度も逮捕されて投獄される。　と、ここまでが「将軍の息子」で描かれていた内容。「野人時代」ではさらにその後もあるそうで、　戦後、政界に進出して国会議員（当時の野党議員）となる。　政府与党が大規模な密輸に絡んで資金提供を受けていた疑獄事件を野党議員として厳しく追及。　国会の場で、国務大臣ら疑獄事件に関係していると思われる議員たちに糞尿をばらまく。そのせいで議員を辞めさせられる。　1972年、55歳で死去。と、その後半生が描かれています。つい、この間まで生きていた人ですが、韓国では何度も映画化されていて、完全に伝説の人物になっているそうです。本人が書いた自伝が今回のトークショーで紹介されていましたが、その時点ですでにかなり脚色されており、さらには映画では反日の英雄、義理と人情に生きる任侠の人、孤児から身を起こして国会議員にまでなった立身出世の見本となったそう..

bunjin 　 2010-08-15 13:39:48 提供：株式会社エスピーオー