季節の変わり目はいつも鼻がぐずぐず……。ましてや花粉が飛ぶ季節は鼻が詰まって大変! そんなとき、自分で行うメディカルケア&セルフケアで、花粉症などのアレルギー性鼻炎はどこまで抑えられるのか? 市販薬の選び方や効果的なセルフケアのポイント、病院に行くべきケースなどを専門医に聞いた。最適な予防策と治療法を見つけよう。“3人に1人がアレルギー性鼻炎という時代”まず、鼻炎とひと言でいっても、さまざまな種類があることをご存知だろうか。毎年同じ時期に、くしゃみ・鼻水など鼻炎の症状が出るという人は、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症など)が疑われる。花粉症と鼻風邪の症状はよく似ているが、目や咽の どのかゆみなどがあれば、少なくとも風邪ではなく、花粉症と考えていい。季節の変わり目、例えば気温が低くなってきた時期にくしゃみ・鼻水が出る人は、鼻過敏症(血管運動性鼻炎など)の可能性がある。アレルギー性鼻炎がある人は、この鼻過敏症を合併しやすいという。一年中くしゃみ・鼻水・鼻鼻づまりなどの症状が続く場合は、ハウスダストなどが原因の通年性アレルギー性鼻炎かもしれない。同じハウスダストが原因でも、冬になり、閉め切った部屋で暖房を使い始めるとダニが増殖し、このときだけ鼻炎が起こるという場合は、季節性アレルギー性鼻炎になる。日本医科大学耳鼻咽喉科学講座主任教授の大久保公裕先生によると、現在、日本人の3人に1人がアレルギー性鼻炎(軽症も含む)。ちなみに、花粉症は全人口の25%程度。花粉症の人のうち、病院で治療を受けている人が約3分の1、残りは、市販薬など何らかのセルフケアをしている人、または何もしていない人にわけられるという。“鼻炎のタイプと重症度を知ることが先決”「今やアレルギーは国民病で、特殊なケースではなくなってきています。ただ、花粉症をはじめアレルギー性鼻炎は、個人差が非常に大きい病気。それだけに、患者さんが求める治療法もさまざまです。まずは自分の鼻炎のタイプに加えて、重症度を把握することが大切」と大久保先生。もともとアレルギー体質の人は、花粉症の症状も重くなる傾向があるそうだ。「長年アレルギーを患っている人、花粉飛散量の多い年でも少ない年でもつらいと感じる人、年々症状が重くなる人の多くは重症タイプ。すでに医師の診察・治療を受けている人も多いでしょう。一方、大人になってから花粉症を発症した人や年度(花粉量)によって症状が異なる人は、比較的軽症タイプといえます。表1の症状を当てはめてみて、軽症〜中等症程度なら、市販薬で症状を軽減することも十分可能です。また、重症・軽症にかかわらず、花粉を避ける、少量に抑えるためのセルフケアはとても大切で、必ず効果があるので、ぜひ行ってください」市販薬は処方薬とどう違う?選び方は?“ライフスタイルや悩みに応じて組み合わせる”薬局で買える花粉症の薬は、ずいぶん多い。鼻にさす点鼻薬もあれば、飲み薬や点眼薬もある。どんな薬を選べばいいのか。まず、病院での薬物療法で使用されるクスリの代表としては、化学物質遊離抑制薬や抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエンなどの抗アレルギー薬、ステロイド点鼻薬などがあげられる。なお、抗ヒスタミン薬には、第一世代と第二世代という分類がある。それぞれの成分の特徴と症状別の使い分けは下記を参照。対して、市販薬(花粉症の内服薬)には、主に第一世代抗ヒスタミン薬を中心に、化学物質遊離抑制薬、血管収縮薬、抗コリン薬、抗炎症薬などが配合された製品と、第二世代抗ヒスタミン配合の製品などがある。「通常、市販薬は、万人向きに作られていますので、医療用医薬品と比べると効き目は穏やかです。花粉症の初期症状・軽症の方は、内服薬の服用を中心に、使うシーンやライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。内服薬で症状が軽くならなければ点鼻薬や点眼薬も併用する、副作用で眠くなるのが困る場合には、眠くならない内服薬を選ぶ、または点鼻薬のみにするなど、組み合わせもさまざま考えられます」 ちなみに、「抗アレルギー薬は、近年増えている鼻過敏症(血管運動性鼻炎)の症状にもある程度効きます」と大久保先生。より効き目を求めるなら、スイッチOTC薬という選択もあり。「病院でしか使えなかった成分が配合された市販薬、スイッチOTC薬(第1類医薬品に分類される)も何種類か出ています。しかし、副作用もあるので、薬剤師や医師の指導を受けて、使用法を守って利用してください」“眠くなりにくい鼻炎薬スイッチOTC薬が次々登場”2009 年の薬事法改正以降、製薬企業の意欲的なスイッチOTC 薬の開発によって、第1類医薬品の新商品が次々と発売されている。鼻炎薬では、9月26 日に佐藤製薬が、アレルギー性鼻炎専用内服薬「ストナリニ・ガード」を発売。第二世代抗ヒスタミン薬「メキタジン」を医療用医薬品と同量配合し、1日2回の服用で、よく効くのが特長。また、10月25 日には、医療用医薬品「アレジオン錠」と同じ成分のエピナスチン塩酸塩を配合した「アレジオン10」がエスエス製薬から発売。アレルギー性鼻炎の症状にすぐれた効果を発揮するとともに、エピナスチン塩酸塩が脳へ移行しにくい成分であるため、第2世代の中でも眠くなりにくいという特長を持つ。「医療機関での治療にはガイドラインがあり、症状とその重症度に応じて使うクスリの組み合わせを決めています」【点鼻薬・点眼薬活用のポイントと注意】“血管収縮薬の入った点鼻薬は使い方に注意”市販の点鼻薬にも、血管収縮成分配合、第一世代・第二世代抗ヒスタミン薬配合、ステロイド成分配合のものなど、いくつか種類がある。使い分けはどうすべき?「このうち、鼻噴霧用ステロイド薬は、花粉症では中等症から重症度まで幅広く用いられ、医療用点鼻薬では第一選択薬となっています。ステロイドといっても、皮膚などに比べ鼻粘膜では、ステロイドの副作用は非常に少ないので、安心して使えます。とはいえ、長期使用をしないことが原則です。鼻噴霧用ステロイド薬は、花粉症のピーク時を挟んだ約1ヵ月を目安に使い、その前後は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、血管収縮薬の配合された内服薬や点鼻薬を使用するなどして、使い分けるとよいでしょう。また、鼻噴霧用ステロイド薬は、効果が現れるまで1〜2日かかります。時間がかかるクスリだということを理解しておきましょう」市販の点鼻薬で最も注意したいのは、「血管収縮薬が入った点鼻薬」と大久保先生。血管収縮薬は、点鼻してすぐにつらい鼻づまりがスッキリとするので、一日に何度も噴霧する依存性が生まれやすいという。「そうなると、やめたときリバウンドが起きたり、また肥厚性鼻炎といって鼻腔の粘膜が厚くなり、かえって鼻づまりが悪化。ますます点鼻薬が手放せなくなるという悪循環に陥ります。血管収縮性の点鼻薬は、使用回数を守り、長く続けて使わないようにしましょう」“アレルギー症状を抑える目薬で早めにケア”点眼薬の選び方については、「異物感やかゆみに効果があるのは、クロモグリク酸ナトリウムなどを配合した化学伝達物質遊離抑制薬や抗ヒスタミン系の点眼薬。これらは、長く使っても眼圧が上がったり白内障を起こす副作用はありません。効果が出るまで時間がかかるので、花粉が飛び始める1週間ほど前から使うといいでしょう」と大久保先生。また、「さし心地は、スッキリするもの、涙液と同じものなどさまざまあるので、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。目の場合も同様、市販薬で症状が改善しない場合は、医師の診察を受けてください」とも。市販薬を使う、それはすなわち自らの責任で治療を行うということ。製品ごとに使用可能な回数や期間、連用の可否は異なる。きちんと確かめた上で、メディカルケアのスケジュールをたてよう。■■■ この成分が入っていたら血管収縮性の点鼻薬 ■■■出展:『あなたの知らない花粉症の治し方』(大久保公裕著)※長期使用はしないこと塩酸トラマゾリン硝酸ナファゾリン硝酸テトラヒドロゾリン塩酸オキシメタゾリン※ 1:あくまでもOTC 薬の使い分けの一例。症状に合わせて薬剤師に相談の上、適宜使い分ける。※ 2:症状によっては1 日最大4 回(8噴霧)まで可能。※ 3:1 年間に累積使用で最大1ヵ月の使用が可能。“近い将来舌下免疫療法が実用化”花粉症の症状は一人ひとり違う。症状が重くなれば、市販薬では間に合わないことも起こってくる。病院での治療法にはどのようなものがあるのか、予備知識として知っておこう。まずは、対症療法。治療の中心は、やはり薬物治療になるが、そのほか、アレルギー反応を起こす鼻粘膜の表面をレーザーで焼き、火傷をしたときのようにひきつらせて鼻づまりをなくすレーザー手術などがある。また、「注射1本で花粉症を治すという治療がありますが、これは、ステロイドを筋肉注射するもの。何年もこの注射を受けていると、月経が不順になったり骨粗しょう症のリスクが高まるなど、重い副作用が出ます。一般の方にはおすすめしません」。長年花粉症に悩まされているなら、根本治療を試してみてはどうだろう。アレルゲン免疫療法は、花粉の抽出液を注射して徐々に免疫をつけていく方法で、花粉症の季節の3ヵ月以上前から治療を始め、2年以上続ける。現在、日本でできる皮下免疫療法のアレルゲンは、スギ、ブタクサ、ハウスダストの3種類。ただし、皮下免疫療法はどこの医療機関でもできるわけではない。長期通院が必要、注射なので痛みがあるなどの理由から、あまり広まっていなかった。そこで今後、新しい免疫療法として期待されるのが「舌下免疫療法」と呼ばれるものだ。「この治療法では、スギ花粉エキスを口にふくんでもらいます。通院回数が減らせる上に、注射とは違って痛くないなどが大きなメリットで、お子さん、高齢者の方にも受けていただけます。すでに臨床試験が始まっていて、2014年の実用化が目指されてます」近い将来、進化した治療法で、多くの人が救われるかもしれない。-------------------〓ネオエンタープライズ株式会社天然美人さんのベイビースキンソープ13gシンプルな簡易包装にて届きました。白い紙に一色刷りの学生だった頃に、学校から渡されたプリントのような製品の説明とPR付き。なんだか温かみのある感じです。その中にシンプルに透明袋に入れられたベイビースキンソープ。なんだか汚れが吸着しそうな色合いです。国産の天然材料にこだわりのあるお店の製品なので、安心して使用することが出来そうです。そしてお手紙の中でなるほどと思ったのが、三角コーナーや排水溝に使うネットを輪ゴムなどでクルッとして泡立てネットができると言うことが書かれていたのには感心しました。泡立ちもよく、これを泡パックするとお肌が見違えると言うコメントに、ちょっとつっぱりそうで怖いと思いつつも、物は試しだと試してみました。ツルッと肌になるんですね。泡で包み込んでちょっと時間を置くだけの手軽さで嬉しい限り。これはお友達にもお勧めしちゃいたくなりした。ありがとうございます。他に白ちゃん、藍ちゃんもあるのでそれも気になってしまいますね。天然美人ファンサイト応援中
投稿日時:2012/01/16
: 35歳からの妊娠・出産
提供:ネオエンタープライズ株式会社