その煮はトマトソース2だ… 違ってるようで違ってないような気もする。まあ深くツッコまないでいただきたいですね、とにかくちょっとリッチなホールトマト缶を使ってソースを作ったので、パスタ以外にも活用してやらないとつまらないじゃん!というコトなのである。活用などとエラそーに述べたがレシピと呼べるほどのものではない。昨日ご紹介した『パンチェッタとトマトソースのパスタ』に使った手ヌキいーかげんソースで鶏肉を煮た…というだけのハナシである。ただしあまり侮ってかかると痛いメに遭うのよ、キチンとソレナリな手順を踏む必要だってあるんだから。と云うものトマトソースがとてもナチュラルで優しいお味に調製してあるので、そのままただ煮ただけではピンボケなお味になって面白くもなんともないのである。 先ずは鶏肉の下処理だ。ガーリックやタイム・セージなどのハーブ類を塩・胡椒と共に鶏肉にまぶしつけ半日くらい寝かせておくこと。そして次は適宜カットしたら表面を強火で炙って旨味や水分を閉じ込めた上でソースに投入して煮込む。この二つさえキチンと押さえれば極上の料理に仕上がることを保証しよう。ハーブ類はあまり難しく考えなくても宜しい。と云うよりお手持ちのテキトーなスパイス類でいっこうに構いはしない、この料理のためにわざわざスーパーに走って購入してくるなどあまり意味を持たないのよ。なければ黒コショウを強めに振るとか、カレー粉ならほんの少量に抑えてやるなどすれば(あれ?コレってちょっと本格テキで違うのね♪)みたいなカンジになってくれるのだ。そう、あくまでも主役であるトマトソースのシンプルで豊かな味わいを失わせないように持ってゆくのがコツといえばコツなのかな。一度か二度失敗すればなんとな~く解ってくるでしょ… って無責任な発言ですね。でも料理ってそんなものです、ボクだって数えきれないミステイクを経て今の地位を確立したのですから…あらエラそーですね、すみません。だから料理を作っている時はけっこー真剣なのですよ。ほんのちょっとしたタイミングの違いとか段取り・手順の取り違えが料理のお味を大きく左右してしまうこともあるのでココ一番の踏ん張り処というか集中力を要求されるのですね。だからそんなコトを知らない家人などはボクが精神テキに張り詰めて作業している時に「ねえねえ!ちょっと来てよ、コレ面白いからさ~!」などとテレビの前に呼び出しをしようとするなどモッテのホカなのであって、最近はそうした外野の雑音は無視することにしている。おい、呼ぶのはいいんだけど、人生を左右するくらいの一大事のときだけにしてくれないか。聞くヒトによっては(たかだか夕食のオカズ如きにそんなキツキツにならなくたっていいじゃん)と思われるかも知れないが、ええ…美味いもんに賭けてますからね、この人生。まあ難しいハナシは抜きにして鶏肉のトマトソース煮を楽しみましょう、カンタンでもサイコーに美味いですから。あぁでも赤ワインが飲みたかったなあ…
投稿日時:2011/10/29
: artなfoodsのDiary
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