海の精ショップさんから新商品の「海の精 あらしおドライ」をご提供いただきました。 「塩」・・・。なかなか奥の深いものをプレゼントしていただきました。というのも、前々から塩に関していろいろな疑問があったからです。今回は、いろいろな疑問から、塩について紐解いてみたいと思っています。 塩とは? 塩は、塩化ナトリウムを主な成分とし、海水の乾燥・岩塩の採掘によって生産される物質です。塩分は体の熱をコントロールし、老廃物を体外に排出したり、筋肉を動かしたり、脳からの情報伝達を支配していますので、塩は、なくてはならないものだと思います。また、生命の誕生は海から誕生したといわれています。ということは、海=海水はとても深い関係ではないかと思います。といのも、細胞通過液、血しょう水、細胞外液、細胞内液の人体液と海水のミネラル組成はよく似ており、治療の過程で人間の体液とほぼ等張となる食塩水の生理食塩水を使用したり、哺乳類は、母体の羊水の中で育つのですが、羊水も古代海水と同じ成分を保っているいといわれています。血液に含まれるミネラルバランスと、海水のミネラルバランスも非常に似通っているといわれています。 塩の種類 大きく分けて、海水塩と、岩塩・湖塩に分けられます。中でも海水塩には3種類あります。 にがりが含まれているのが特徴で、海水100%原料の「天然海塩」があり、その中でも製法が、加熱処理をせずに、海水を太陽と風の力で結晶化させた「完全天日塩」と、揚浜式・入浜式・流下式などの塩田で得た濃い塩水を火力で煮詰めた「釜焚き塩」があります。釜で煮詰める製法の場合は、不純物や衛生面での問題はほぼないそうです。 オーストラリア、メキシコの天日塩にニガリ等のミネラル分を添加した「再生加工塩」があります。一般で売られている天日塩のほとんどが、オーストラリア産やメキシコ産から天日塩を輸入し、淡水や海水で溶解して再び煮詰め、高純度の塩化ナトリウムの結晶のため、ニガリを含めたミネラル分を添加しています。輸入物の天日干塩の場合、製造工程で塩田に泥や砂、雨水などが入りこみ、海洋汚染のある地域であれば汚染成分やかなりの細菌類も含まれる可能性もあるそうです。日本では、湿度の高いので、純国産の天日塩を量産できないため、流通量はごく僅かでとても高価です。 「イオン交換膜製法」でつくる、ミネラルを添加した塩と、ミネラルは無添加の99%塩化ナトリウムの「食卓塩」で、いわゆる「精製塩」や「化学塩」と言われています。 岩塩もともと海だった場所が地殻変動などによって地上に隆起し、地下に埋もれ、数万年から数千万年もの長い年月をかけて結晶化されてできた自然塩です。岩塩層は世界各地にありますが、日本では地形や天候により岩塩はありませんのでほぼ輸入されています。化石化する長い間に、大切なミネラル分が分離されてしまい、別々に各地層になっていて、ミネラル分をバランス良く採掘することはできず、食用になる岩塩は、高純度の塩化ナトリウムの層から採りますので精製塩に近いです。岩塩は、いったん溶かして再結晶させている場合や発掘してそのままで売られている場合があります。そのままで売られている場合は、粘土や砂、石膏や水銀、鉛、クロムなどの重金属、細菌、バクテリアなど、その土地特有の不純物の含有がある場合があるようです。 湖塩時間をかけて水分が蒸発したものが塩湖になり、そこから採取した塩です。 どのように見分けるの? 塩のパッケージの裏面に「工程」の欄を見ればわかります。ここでは、代表的なものを記載します。 「イオン膜」 電気の力を利用して大量生産している、99%ナトリウムだけの塩です。 「天日・平釜法」揚浜式・入浜式・流下式などの塩田で得た濃縮した塩水を火力蒸発して結晶化させる方法です。この製法は「伝統海塩」と表示することができます。 「平釜法」最初から平釜で加熱蒸発して、塩水を濃縮し、火力で結晶化させる方法です。伝統製法と掲げるメーカーの多くがこの製法を採用しています。 「溶解」「溶解・平釜法」「立釜法」オーストラリアやメキシコから輸入してきた天日塩や岩塩をいったん溶かして再結晶させている塩です。高純度の塩化ナトリウムの結晶で、そのまま販売しているか、もしくはニガリを含めたミネラル分を後から添加しています。塩メーカーのメーカーの多くがこの製法を採用しています。また、「焼塩」という工程もあり、高温で加熱し、乾燥させることでサラサラの塩になります。他にも、工程の中に「乾燥」や「洗浄」と記載があればにがり成分はありませんし、「混合」と記載があれば、固結防止剤などの添加物や他の塩などが混ぜ合わされています。 表示義務の無い、加工助剤とキャリーオーバー 加工助剤加工の際に使用されますが、完成前に除去されるもの食品に通常含まれる成分に変えられ、量が明らかに増加されるものではないもの食品に含まれる量が少なく、その成分による影響を食品に及ぼさないものキャリーオーバー原材料の加工の際に使用されますが、製造される食品には使用されず、食品中には、添加物として効果を発揮することができる量よりも、少ない量しか含まれていないもの違いとしては、製造した際に含まれていない、もしくは、すでに製造する時点で何の役割も果たさないのが加工助剤で、製品を作るときに原料として添加せず、さらに製品にした時に割合が非常に少ないのがキャリーオーバーです。塩の製造の際、以下の加工助剤が使われることがあります。塩に使われる加工助剤次亜塩素酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化第二鉄、塩酸、ポリリン酸、脂肪酸のグリセリンエステルです。表示義務がないので、製造メーカーに確認するしかありません。 塩の賞味期限 塩は非常に安定した食品で、長期保存による腐敗・品質劣化の心配がなく、食品衛生法およびJAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)で、期限表示を省略できる食品に該当しています。 減塩が正しいのでしょうか? 高血圧の原因として、塩分があげられ、減塩をすすめられています。果たして、本当に減塩が正しいのでしょうか?確かに何でもとりすぎはよくないです。塩化ナトリウム99%の精製塩ばかりとっていれば塩分のとりすぎになるかもしれません。体内の塩分濃度が低下すると、塩分濃度を一定に保とうとする腎臓に負担をかけてしまいます。高血圧を効果的に防ぐためには、減塩するだけではなく、塩分を体外へ排出する働きのあるカリウムをバランスよくとるほうが効果的だと思います。東洋医学では塩は体を温め、免疫力を上げるといわれています。なんでも適度がいいのではないのかと思います。 にがりは害があるの? 「自然塩はにがりが原因で短命になる」や「自然塩、海の塩に含むニガリの凝固作用で腎臓や肝臓など内臓が硬化し、機能低下し、短命になる」など言われているようです。にがり(苦汁)は、海水を太陽と風の力で結晶化させる、もしくは煮詰めることで作ることができます。はじめに、岩塩の成分や海水中のミネラル分として存在する、石こうの主成分で腎臓結石の原因ともいわれている硫酸カルシウムが結晶化しますが、基本的には除去します。蒸発が進むと、次に塩化ナトリウム(塩)が結晶化し、残った海水は、硫酸マグネシウムや塩化マグネシウム、塩化カリウムなど多くのミネラルを含んだ液体が残りその液体がにがりです。にがりの主成分はマグネシウムですが、他にもさまざまな成分が、数十種類以上含まれていますが、製品によって含有量は変わります。マグネシウムを含めたミネラルは人間にとってなくてはならないもので、欠乏すると、体にいろいろな影響を受け、病気になってしまいます。マグネシウム身体の中で作る事が出来ないため、普段の食事から補給しなくてはなりませんので、必須ミネラルと呼ばれています。1日の必要量が約300mgと多いのにも関わらず、近年の野菜などは、ミネラルが少ないですし、本来マグネシウムが豊富な素材でも精製加工品にされると減少してしまうので、マグネシウムを含めたミネラルの多いにがりが含まれている塩を摂取することは決して悪いことではないと思います。「にがりの凝固作用が内臓を硬化させる」ということも、疑問が残ります。マグネシウムは、血液や体液の中の濃度が一定になるようになっていますので、腸で吸収できなかった不要な分は便などで、排出されますので腎臓や肝臓などに多量のマグネシウムがいくことも溜まることもないはずです。ましてやにがりだけでは、1日の必要量が約300mgはとれないですよね。確かに、マグネシウムを過剰摂取すると、高マグネシウム血症になってしまいますが、販売されている塩は製品によってまちまちですが、塩化ナトリウム(塩)以外の成分はせいぜい1%~15%程度です。ただし、内臓疾患のある方は、なんでもそうですが、医師に相談するか、摂取するのは控えたほうがよろしいかと思います。さらに、豆腐を作る際、にがりを入れるだけで豆腐が固まるわけではないですよね。70℃から80℃程度に大豆を加熱しながらでないと固まりません。内臓温度の平均値は37.2から38度なので、固まらないはずです。このことから考えても「にがりの凝固作用が内臓を硬化させる」ことは、考えにくいです。話は変わりますが、にがりが単体で売られていますが、塩を作る時にできる液体を異物除去した「天然海水にがり」と、にがりを煮詰め、塩化マグネシウム以外のものを析出除去させ、ほとんど塩化マグネシウムのみにした、「にがり」もしくは「精製にがり」があります。商品の裏面の成分表示で確認できますが、粗製海水塩化マグネシウム又は塩化マグネシウム含有物と明記されているのが「天然海水にがり」で、塩化マグネシウムと明記されているのが、「にがり又は精製にがり」です。また、塩の製造過程でできた上ずみ液なので、塩分も飽和状態で液中に残存し、相当量含まれている場合や、にがりを水で薄めて売られている場合も多数あります。購入する場合は、このことを考慮ながらの方がよさそうです。 結局どの塩がいいの? ミネラルの保持や、不純物少なさで総合的に判断すると、国産の「天日・平釜法」がよさそうです。また、添加物や、表示義務のない加工助剤を使用していないのも条件です。海水の環境ホルモンや汚染問題、放射能問題も非常に深刻なので、きちんと検査をしている塩が望ましいです。このマークがあるともっと安心です。協議会に表示が適正と認められた場合に表示されます。安全なお塩選びの目印です。 海の精 あらしおドライを使ってみました。 海の精 あらしおドライは、伊豆大島の海を流れる清らかな海水だけを原料の国産塩です。りんのおすすめする「天日・平釜法」で手づくりの伝統海水塩です。また、今回いただいた海の精 あらしおドライは、適度に乾燥させて、さらっとさせ、振りやすくさせています。乾燥しきっていないので、素材になじみやすく、さっと溶けるので、とても使いやすいです。含まれる栄養成分は「あらしお」そのまま、素材の甘さと旨さを引き出し、ニガリ成分もバランスよく含まれてます。ホームページのQ&Aでは、「塩はすべて「海の精」使用で、素材のもつ本来の味を大切にしたもの(化学調味料、酵母エキス、人口甘味料(白砂糖含む)、食品添加物などの含まれる食品は取り扱いません。」とありますので、表示義務のない加工助剤の使用がないと信じて今度問い合わせしてみようと思います。あのマークもあります。海の精のお塩はよくスーパーで見かけていたけど、スーパーで売られているものは、大量生産、安価な材料、添加物大量なイメージだったのでスルーしてました。すみません汗荒いお塩です。直接舐めてみると、自然な塩気、辛味、甘みがあります。さっそく、海の精 あらしおドライと、オイスターソースでピーマンとベーコンの炒め物を作りました。週1回作っている大好物なのですが、塩が変わると味も変わり、さらにおいしくなります。ハーブソルトとペッパーソルトもいただきました。それぞれ、有機認証された素材でつくられています。ハーブソルトを使って、エビを炒めてみました。調味料はハーブソルトだけなのですが、お店で出てくるような本格的な味になりました。想像以上に解けやすかったので使いやすいですし、何より安心で、おいしいお塩なので使ってよかったです。 今回使った商品です。 海の精 あらしおドライ 内容量:150g原材料:海水賞味期限:なし保存方法:常温(高温多湿を避ける)製造者:海の精価格:452円(税込)送料は525円(税込)で、お買い上げ額5,000円(税込)以上は263円、10,000円(税込)以上は、送料、代引手数料共に無料になっています。お支払い方法は、郵便局またはコンビニでのお振り込み、代金引き換え(263円)、クレジットカード決済から選べます。 海の精ショップさんでも購入できますが、もしかするとお近くのスーパーでも購入できるかもしれません。 海の精ショップファンサイト参加中
りんたそ 2013-02-10 23:52:16 提供:海の精ショップ
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伊豆大島の塩メーカー海の精株式会社の通販部門「海の精ショップ」です。
海の精は昔ながらの製法で40年、塩を作り続けています。
海の精の塩は海水の成分をバランスよく含んでいて、ただ塩辛いだけではありません。甘みや旨味・苦味を含んだ塩は、より食材のおいしさを引き立ててくれます。
塩以外にも、国産の有機や農薬不使用栽培の原材料を使った、味噌、醤油、梅干、漬物や塩の歯みがきなどを製造しています。
通販部門の海の精ショップでは、それらの海の精ブランド商品を中心に、安全安心にこだわった商品を販売しています。
~11月7日
~11月14日