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『小豆島お肉の山下屋』

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旨い焼豚を堪能する。

いつぞや、焼豚を使った丼を拵えてからというもの、本格焼豚を味わってみたいという欲望が募る日々。

そんなところに縁あって、手作り直火焼豚(小豆島「お肉の山下屋」)を味わう機会を得た。

届いたのはコレ。


しかも二種類!
どちらも肩ロース(ブロック)を使ったもの。向かって左が「カナダ産豚」<400g>。右が讃岐(香川県)でお米をたべさせてのんびーり育ったという「讃岐こめ豚」<250g>。それら用の特製甘タレ付という内容だ。

かくして、日加の豚による焼豚を食べ比べることとなったが、さてさて、結果はいかに。


向こうの2枚が讃岐こめ豚のもの(以下、讃岐)。こちらがカナダ産豚のもの(以下、カナダ)。タレをかけてあるが、別途タレなしでも味見済み。

まずは、食べ比べと言っても、讃岐とカナダに甲乙とつけるものではないことをお断りしておく。

小豆島は昔からお醤油の産地で有名なんだそうで、この焼豚には、その中でも有形文化財に指定されている手造り醤油を使い味付けされているとのこと。

食べ方のアドバイスに、少しフライパンで焼くと美味しくなるとあったのだが、あら大変。


あたたまった肉は、本来のとろとろな状態を取り戻しぷるぷると柔らかい。箸で持ち上げると裂けてしまいそうだ。

風味としてはカナダはクセのないカジュアルな感じ。脂身もすーっと口に解ける。対して讃岐は良い意味でいう獣臭さというか、そんなクセが軽くあり、私は豚ですと言っている。脂はまったりと、旨味を伝えてくる。肉質もカナダに比べ柔らかいようだ。
セットのタレは、どうだろう…。自分にはちょっと甘いかなという印象。どうせなら、甘辛味のほかに、生姜味とか山椒味とかバリエーションがあればいいのにと思った。

などと、グルメを気取っているうちに、いくらでも食べてしまいそうだ。とにかく美味しいので食べすぎ注意。

なぜなら、他の料理に転用してみたいから。


讃岐を細切りにしてネギと共に盛り付け、そこにポン酢マヨネーズ、そしてゴマをかける、焼豚丼の出来上がり(ここではタレは使わない)。
いちいち感想を書くのも面倒なほど、とにかく旨い。いつぞや作った時に使ったハムメーカーの、焼豚とは名ばかりの醤油味ハムと比べること自体問題があるが、やはり本格な品は違う。脂の風味が断然に良い。

添えのオツユは鶏がらススープで細切りの讃岐とモヤシを煮たもの。
実はコレ、多く作ってしまい翌朝も食べたのだが、その間に焼豚から美味しい成分が随分と出たようで、非常に旨かった。

でも、この丼はどうなんだろう。
せっかくに美味しいものは、あまり味を変えずなるべくその風味を生かしていただくべきと思った次第。スライスをご飯にのせ、そこにタレをかけるだけでよいのだ。
本物には人を目覚めさせる迫力がある。ってとこか。


そして

あまりにお肉が旨いので、思いついてやってみたのがコレ。


焼豚カツ(カナダ使用)。


ああ、切り方がちょっと薄い、あたしは何と貧乏性。

がしかし! ここであのタレが大爆発(ほんとに爆発したら大変だけど)。
カツにかけたら旨いの何のって。カツ、肉や脂がタレとともに一体となった、えも言われぬ味。ああ何と楽しいトンカツ(薄いけど)。新ジャンルの誕生か。

ビールが進む〜。

正直、焼豚は料理材料のひとつくらいにしか思っていなかったが、とんでもない。
お試しでということで、材料として使わせてももらったが、この焼豚、これはこれでメインを張れる、完成された肉料理ではあるまいかと、脱帽なのだった。



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こたりん   2012-03-12 12:23:39 提供:小豆島お肉の山下屋(山下食鳥合資会社)

企業紹介

小豆島お肉の山下屋(山下食鳥合資会社)

小豆島特産のおいしい醤油やオリーブを使った手造りグルメのお店。
笑顔になれる楽しさもお届け出来るよう心がけてます。
小豆島お越しの際は実店舗にも是非お立ち寄りくださいね。

会社名が「山下食鳥合資会社」?と思われるでしょう。
「食鳥」というのは鶏肉を食用に加工する会社によくついている名前です。
もともとおじいさんの代(昭和二十四年創業)は養鶏をやっておりましたのでその名前がついてます。

今はお肉屋さんと食品の加工(ハム、ベーコン、焼豚、煮豚、惣菜)を製造するようになって来ました。
そろそろ会社名があわないので変えようかとも考えたのですが、会社名を変えると株式会社になるらしいです。
小豆島では山下屋が創業(昭和二十四年)のころ「合資会社」が多かったそうです。
今ではあまり聞きませんがなくなるのももったいないなぁ~とそのままになってます。

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