『大人の選り抜き情報サロン★モニプラ』
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大学時代、文芸学科に籍を置き、創作活動にいそしんでいたワタシです。本屋さん&図書館はパラダイス☆
そんなワタシのもとに昨日届いたのは、小学館さんから二月に発行された森沢明夫さんが描いたカーリング小説「青森ドロップキッカーズ」です。
今日の通勤電車で読破!!バンクーバーオリンピックでカーリングを観戦した後に出会えてよかったなと思う作品でした。アイスリンクのピンと張った冷気が頬に触る感じ。なつかしい故郷の冬の雪の匂いがよみがえりました。
眼鏡をかけたやせっぽちの中学生・宏海は結構深刻ないじめを受けていて、想像の世界に逃げ込むことでギリギリ精神のバランスを保っていて。一歩が踏み出せない消極的な男の子。ひょんなきっかけで参加した無料のグ教室でカーリングと出会う。そこで指導を受け持っていたのがカーリングでトップを目指す二十代の柚香・陽香姉妹。ふたりもチームの解体、新しいメンバーとのすれ違いと悩みの中にいた。カーリングを通じての世代を超えた交流。途中で宏海の幼なじみでいじめのグループにもいた雄大が合流し、四人はチームを組みこととなっていく。
一、カーラーは不当に勝なら、むしろ負けを選ぶ。
二、カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する。
三、カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である。
キーワードは四つ葉のクローバー。宏海のおじいちゃん・おばあちゃんの思い出のクローバー。仲間とか信頼とか、学生時代に部活の中で感じていた想いがたくさん散りばめられている本でした。あ~、なんかやりたい!やらなくちゃ!って気持ちが読み終わった後でもしっかり残る物語。森沢明夫さんのほかの作品も読んでみたくなりました。
本を開いてすぐ目に飛び込む三行の言葉たち。ワタシはこれがとっても好きです。ぜひ読んでみてください。
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まとり 2010-03-12 20:35:38 提供:株式会社 小学館
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