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なぜ“もう一人”なのかを先にご説明いたしますと、今月初めにハンガリーのIOCメンバーでありハンガリー大統領でもあったポール・シュミットが、彼の書いた論文中の大部分を他の文章から“パクッた”という問題が発覚し、彼はこれにより処分を受けました(本文中に少し触れられています。シュミット元大統領のケースはこの記事最後の関連記事リンクをご参照下さい)同様のケースが韓国でも発覚して、ニュースになっています。Another plagiarist on IOC?South Korean's Moon under investigationGlobetrotting by Philip HershApril 13, 2012コリア・タイムスの英語版に最近載せられた記事によると、韓国は“剽窃者のパラダイス”だという。そしてそのような剽窃パラダイスによって、国際オリンピック委員会はそのメンバーの一人に関するもう一つの最低最悪な盗作問題に対処することを余儀なくされるかもしれない。今回問題となっているIOCメンバーはムン・デソン。テコンドー選手として1999年に世界タイトルを、そして2004年にオリンピック金メダルを獲得した韓国の非常に有名な人物である。 ムンは2008年に委員会メンバーに選出された選手委員4人のうちの一人で、任期は8年となっている。水曜日、韓国有権者は彼を国の下院議員に選出した。与党であるセヌリ党員のムンは選挙で獲得した票率は45.1%。対する次点のライバルが獲得したのは41.6%だった。野党はムンに対し、盗作問題を理由に選挙活動を止めるよう求めていた。自国での政治的役割を担っているという点で、ムンのケースともう一人のIOCメンバー、ポール・シュミットとのケースはよく似た偶然の一致だ。 シュミットはゼンメルワイス大学の近代オリンピックについての論文で、実にその論文の90%を完全なるコピーまたは盗作していたことが大学側の調査で発覚した後、ハンガリー大統領の地位を辞任していた。大学の学部評議会はシュミットの学位をはく奪する決定を下したが、彼はその決定に対し上告することを誓っていた。IOCは、IOCメンバーであるシュミットの盗作問題を検討すると述べている。ムンが博士過程を受講した国民大学校で行われる剽窃調査によって、この東亜大学校の体育教授のであるムンのケースもまた有罪であると確定されるべきであり、それは疑いの余地なく同様のコメントが発せられるだろう。国民大学校の体育学部チェアマンであるイ・デテク氏に今週E-mailで真相を尋ねたところ、大学側の調査によってムンに対する決定を発表するまでに“およそ3ヶ月から4ヶ月かかるだろう”との回答があった。伝えられるところによると、セヌリ党当局はムンに対する政治的将来を議論する前に、まずは大学側の調査結果を待つ姿勢ということだ。コリアタイムスによると、ムンはこの盗作疑惑を否定している。ムンにコメントを求め送ったE-mailには直ぐに返事は書かれなかった。“ムンの否定にもかからず”コリアタイムスは述べる“誤植すらもそのままコピーした数十ページに渡る論文は疑いの余地は無く、これ以上の議論の必要さえ無い”。ムンの盗作は、もし証明されたならばシュミットのケースよりも更に事は深刻であろう。なぜならばそれは学界に対する大罪であり、ムンはその学界のメンバーであるのだから。IOCに関する限り、誠実さに関する犯罪に対しては厳しくあるべきだろう。そして大学倫理委員会が下す決定はその犯罪に対する十分な証拠となりうるだろう。IOCはアスリートの偽りを禁じている。それはIOCメンバーに対しても同等でなくてはならない。さもなければ、私の長年の同僚であるカレン・ローゼンがこの話題についてFacebookに書き込んだ通り、オリンピックモットーは変更されるべきだろう:“より早く(Citius)、より高く(Altius)、より強く(Fortius)、よりズルく(Copy-us)”© やっち最後のオリンピック憲章のやつ、韻を踏んだように書かれると訳すのちと困る関連記事:『Will the IOC boot an academic cheat? April 1, 2012』『Another reason for IOC to boot Pal Schmitt April 5, 2012』
やっち 2012-04-17 22:55:00 提供:株式会社扶桑社
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