C1000と楽しもう！お父さんにありがとうを伝えませんか？　←参加中父親への思い出。。。って思うと私の中では良い思い出と悪い思い出の両方があります。優しくも良き父私はケーキ屋をやっている父親が大好きですし、父親からする甘い香りも好きでした。まぁお酒にタバコ好きな人でしたが（苦笑）とても子供が好きで母親が厳しかった分、父親に良く助けを求めていたのを思い出します。悪い父途中から家族間がギクシャクし始めたのは私が中学１年の頃でしょうか。。。父親が働かなくなり、生活が物凄い苦しくなり始めました。私を含め３人の兄弟達は毎日お腹をすかせて苦しい思いをしたのを覚えています。それ以上に苦しい思いをしたのは母ではないでしょうか？私は思春期もあってか、優しくも頼もしかった父から一変した彼に絶望すらしました。やがて私は父親を父とは呼ばなくなり。。。中一で働く事も出来ず、それならばせめて妹や弟に父親のイライラが暴力として行かないよう身体を張って守った覚えがあります。やがて両親は離婚。。。私達３人は母に引き取られました。後ほど母から聞いたのですが、母は一応私達３人にどっちについていくかと聞いたんですね。私達は即答で母親と応えました。が、私だけは父親を選ぶと思っていたらしい父はその言葉に愕然とし最後の最後まで信じられなかったそうです。何であんな無様な姿をさらしておいて自分を選んでもらえるなんて思ったんだろう？？？？私は父親に対し疑問を残しながら彼の前を去りました。高校になり、私も働く事が出来るようになってからは母と一緒に働き少ない稼ぎだけれども妹や弟の進学に役立てて貰いました。そんなある日、訃報が届き父親が心筋梗塞を起こして生死の境をさまよっていると連絡を貰いました。私は凄い迷ったのですが、母と一緒に父に会いに行く事にしました。あんな父親でも１２年間私を育ててくれたのです。顔くらいは出してやろうという気持ちがありました。変わり果てた父を見て出るのは涙だけでした。「お父さん」という言葉は私の口からは出てくれず・・ただ悲しいのか嬉しいのか自分でも分からない涙しか出てきませんでした。父の弟。。私の叔父と故郷の鳥取に帰ると聞き、それまでの間、私は父親の看病をしました。自分でもどうしたいのか分からなかったけれども最後までは一緒に居ようと思ったのです。叔父は父を私に押し付けたいかのように色々と言ってきました。高校３年生にそれもどうよと回りは冷たい目で叔父を見ましたが、私はそれから真っ向にこう答えました。「貴方とこの人の間に素晴らしい思い出があるのは分かりました。ですが私達家族には貴方達親戚が知らない辛くも悲しい思い出があるんです。私は今まで懸命に育ててくれた母の元で成長し旅立ちます。この人と一緒に行く事は出来ません」私の中のモヤモヤした気持ちが晴れました。優しかった父は大好き・・尊敬すらした。その尊敬を裏切られ悲しく絶望もした。今私に出来るのは本当の別れの一瞬まで一緒に居てやる事。。それが私に出来る唯一の事でした。やがて２２歳の頃・・・父が亡くなったという報せを貰いました。私は父の墓を知りません。ので手を合わせる事も出来ません。ただただ、冥福を祈るだけでした。そんな私も結婚し、２００８年に息子を産みました。私が母親！！ってだけで非常にビックリでした。私に務まるのか？できるのか？産めるのか？？初産は非常に不安と緊張の戦いだったと思います。でも産まれて来た息子を見て最初に思ったのが「父親に見せたかったな」という気持ちでした。その気持ちに一瞬ものすごい戸惑いましたが、素直にそう思える自分に安堵もしました。そんな私も８月には２人目を産み、２児の母になる訳です。そんなお父さんに一言。。。。貴方との生活はいろいろあった。辛い事も楽しい事も身を切り裂かれるような思いもしました。でも貴方がいなければ私は生まれず私が居なければ息子にもこれから産まれて来る娘にも会うことが出来ませんでした。貴方から貰った命は新しい命を産み育んでいます。貴方から貰った命は新しい人生を歩んでいます。私に命をくれてありがとうございました。そして願わくば、私ではなく息子やコレから産まれて来る娘を空から見守っていて下さい。最後にありがとう、お父さん。

海月狼 　 2010-06-05 17:07:30 提供：ハウスウェルネスフーズ株式会社