先日ご紹介した 犬塚惇平 著　異世界食堂 ですが、当ブログでもご紹介した通り、アニメ化された番組が、２０１７年７月４日よりテレビ東京、AT-X、BSジャパン、等で放送されている。
 
　そこで、本日はアニメ版の三話まで視聴した上で、その感想を原作を読んだ自分のイメージなどとの相違なんかも含めて書いていこうかと思います。
 
第一話『ビーフシチュー　モーニング』

　原作第五話「赤の女王と呼ばれる異世界の神の１柱たる齢十万年超の赤竜は、異世界食堂の先代との盟約で、土曜の特別営業の終了間際ビーフシチューを味わい、寸胴鍋一杯のビーフシチューをお土産に持って帰る事になっていた。その代わり密かにねこやに守護の魔法を掛け店を守っていた・・・」
 
　原作第二十話「両親を病で亡くした魔族の少女アレッタは田舎から王国の王都に仕事を探して上京してくるが、過去戦争を引き起こした魔族は忌み嫌われていて仕事が見つからない。スラムの寝床で寒さとひもじさに耐えかね眠れないアレッタはねこやの扉を見つけ店に忍び込むと作ってあったコーンポタージュスープを盗み飲んで寝てしまう・・・」
 
　・感想　　初っ端から原作と話を入れ替えている。まず異世界食堂の状況説明回として第五話を選び、異世界と繋がり向こうの人々（人種どころか獣人、リザードマン、竜等も客）を客とする不思議な食堂の話だと知らしめている。店主（CV 諏訪部順一 ）が自分のイメージよりスマートでイケメンに表現されていますね。自分はもう少しぽっちゃり体型でイメージしていました。
　常連客の筆頭格たる大魔導師アルトリウス（ロースカツ）、侍タツゴロウ（テリヤキチキン）はもちろん、元海軍将軍アルフォンス・フリューゲル（カレーライス）や剣闘士で獅子獣人のライオネル（カツ丼）、リザードマンの勇者ガガンポ（オムライス）が客としてお目見え。そして赤の女王（ビーフシチュー）も当然お目見え艶っぽいですね
　
 タツゴロウ（CV 大塚芳忠 ）さんも自分はもう少しガタイがぽっちゃり体型にイメージしていました。まあカッコイイから良いけど・・・ また店の広さはもう少し広い感じでイメージしていました。 で、赤の女王が帰った後に店にアレッタが迷い込むという感じでスムーズに後半に移ります。番組造りの方針として主要キャラクターのウェイトレスのアレッタ（CV 上坂すみれ）を序盤から出したかったみたいですね。アレッタは可愛いから良いけど・・・
 
第二話『メンチカツ　エビフライ』

　原作第一話「王国でも指折りの大商家ゴールド家一族の娘サラはトレジャーハンター。彼女はゴールド家の中興の祖で、凄腕トレジャーハンターでもあったウイリアム・ゴールドの残したであろう秘宝を探しに、彼が残した日記から晩年を過ごした廃鉱の町を訪れていた。祖父が七日に一度訪れていた廃鉱の奥には不思議な扉が鎮座していた。その扉を開けたサラの目に写ったものとは・・・」
 
　原作第三話「公国にある魔物の森を監視する砦に配置されていた兵士ハインリヒは、突如大量発生した魔物モスマンの事を王都に知らせる為に伝令として一人砦を後にする。しかし途中馬がモスマンの毒で死に、彼は徒歩で先を急ぐ。しかし飢えと疲労困憊で意識が朦朧とする中、彼の目の前にみすぼらしい小屋が現れその扉を開けた先には・・・」
 
　・感想　はい、トレジャーハンターのサラ（CV 安野希世乃 ）と公国の騎士ハインリヒ（CV 杉田智和 ）の登場です。おてんば娘のサラと謹厳実直な真面目男ハインリヒさんの様子が良く判る回でした。二人共メンチカツとエビフライが虜に・・・　サラさんのイメージは自分が思い浮かべた感じにそっくりでした。
 
　アニメ版でちょっと気になった描写が、サラさんに「それではごゆっくり」と言って去っていくアレッタのシーンで、客から目線を完全に外して横向きに歩き去りながら「それではごゆっくり」なんて言わないよね。声掛け終わってから去るでしょう・・・
 
それとハインリヒが水を飲む描写では流石にコップを空けるペースが早すぎですね。
　
　それとエビフライをおかわり三皿注文した描写でテーブルの奥のエビフライを身を乗り出して先に食べる所に違和感が、普通手前の皿を食べて、食べ終えた所で奥の皿と交換して手前に持ってきて食べるよね・・・変じゃない そしてハインリヒの剣が装飾過多過ぎる感じも違和感が宝石らしきものがハマっていて貴族や王族の剣みたい・・・　ちょっとう～んな感じでした。
 
第三話『ミートソース　チョコレートパフェ』

　原作第六話「王都の大商会アルフェイド商会は先代当主トマス・アルフェイドがパスタとそれに掛ける様々なソースを王国中に広めた事で王国有数の大商会と成り上がった。そのトマスがある日孫のシリウスを連れて商会の倉庫の奥に現れた扉へ誘うのだが・・・」
 
　原作第八話「帝国の現国王の娘皇女アーデルハイドは貧民殺しと呼ばれる大病にかかってしまった。（※結核だと思われる）、病を治すには静かに療養するだけ・・・そこで王都を離れ初代皇帝だった祖父ウィルヘイム（コロッケ）が晩年を過ごした離宮にて寂しく退屈な療養生活をすることになったアーデルハイドは、ある日不思議な扉を見つけ入っていくのだが、そこは幼き日祖父に連れられてきた場所だと気づいて・・・店主に雲を食べたいと注文する・・」
 
 
　・感想　アルフェイド商会を王国有数の大商会へと成長させたトマス・アルフェイド（CV屋良有作）は自分のイメージではもっと痩せ型細面に想像していたんですが、予想に反してぽっちゃり体型さんでした。孫のシリウス（CV下野紘）は想像に近い感じですね。少し年齢が下な感じでしたが・・・
 
　トマスさん、異世界の味を舌で盗む事を現当主にではなく、味覚に鋭い孫に託すとはやはり腕利きの商人らしいですね。もしくは現当主はトマスの実の息子ではなくて、娘婿さんかも・・それなら商会の秘密が娘婿さんから外に（実家とかに・・・）漏れるリスクから逃れる為とも考えられる。
 
　皇女アーデルハイド（CV上田麗奈）は幼い時の感じは想像通り、大きくなった姿において、着ている赤のドレスは自分のイメージと違うかな・・・ それにしても幼くして周りの反応を気にして振る舞うアーちゃんは健気なええ娘や（泣）
 
　　チョコレートパフェを食べているシーンが描写を急ぎすぎて☓、放送時間の制約があるのだろうが飯テロものはゆったり一口づつ味わい感動した様を描写して見せる事でより視聴者を惹きつけられると思う。
 
　飯テロものは、料理の描写をいかに美味しそうに表現できるかがキモだと思うのですが、正直異世界食堂における料理の作画と食事シーンは自分としては甘くみて６０点位に感じます。もっとゆっくり食事シーンを描いて欲しい。そしてもう少し美味しそうに作画出来ないものかな・・・努力して欲しいと思います。原作は文章のみで飯テロを成功させているのですから・・・
 
　ということで、本日はアニメ異世界食堂の三話までの感想をお送りしました。
 
　それではまたね
 
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kaz*hih*ge*ya*i 　 2017-07-18 23:04:49 提供：石屋製菓