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万葉樹さん
ブログで、芸術評論、時事問題を扱っています。映画・アニメ・ドラマのレヴューや、二次創作小説も書いています。
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昨年のことだったかと思いますが、サーチュイン遺伝子という言葉が話題になりましたね別名、長寿遺伝子とも呼ばれるサーチュイン遺伝子、これが活性化することによって寿命を飛躍的に延ばす効果があると言われていますサーチュイン遺伝子に大きく関与する物質レスベラトロール(赤ワインに多くふくまれるポリフェノールの一種)を多く含むサプリメントが米国では爆発的に人気になっています かつて始皇帝が不老不死の薬を求めていたことしかりで、経済が発展してきますと、人々の願いは健康に集約されていくのですねそのため、ナントカの食品がからだにいいとなるとクチコミで噂が広まってしまうような有り様ですし、といえば△△に効くというように、名前を効能とがしっかり結びついて迷信のようにはびこっていることもありますでも、なかには、医学的根拠もないのに、なぜかそう信じられているものもあるかもしれませんよね医学的根拠すら、十年一昔で180度別の事実にすり替わってしまうのかもしれません しかしですよたとえば、たったひとつのことに効果絶大と謳われてきたある食品や物質が、さらに別の公汎性のある働きをもつとしたら、それは大歓迎なことですよね実はお肌にいい、美容効果があるとさかんに伝えられてきたコラーゲンにも、喜ばしい別の効能があったんですねコラーゲンと聞きますと、女性用の化粧品や美容液、サプリメント、鮫のスープ、ドリンク剤などのイメージと分かちがたくありますが、老若男女すべての人の健康を、いや引いては生物界ぜんたいの命を支えるために欠かせないものだったんです コラーゲン完全バイブル真野 博 幻冬舎 20110920売り上げランキング 112890Amazonで詳しく見る by GTools 『コラーゲン完全バイブル』は、医療栄養学の現役教授が書き下ろした、コラーゲンのすべてがわかるガイドブックです表紙が公共施設のパンフレットのような気さくなつくりなのですが、専門的な内容を初心者にもわかるように、平易な言葉遣いで書かれたものですもともと農学部出身であったせいか、食べものに関する親しみやすい記述が多くていねいですあんがい畑違いの人が異分野での研究で成果をあげることが多いんですよね、iPS細胞発見者の元外科医、山中教授しかりでふだんから新聞を読むのが苦痛ではない、という方ならしっかり読みこなせることでしょう分子生物学特有のアミノ酸だの、ペプチドだの、POがどうだの、という若干ややこしい理系めいた言葉がありますが、各項目末のポイントでまとめられていますから、そこだけ拾い読みすれば内容を理解できるように工夫されていますまた本書は、コラーゲンの効能をうたうだけにとどまらず、生活習慣病を予防するための運動法や、老化のしくみなど、医療情報ガイドとしてもすぐれていますちなみに特定のコラーゲンション商品を売るために書かれた本ではないので、あしからず 身体を構成するたんぱく質の三割はコラーゲンでできていますが、皮膚や骨、軟骨にそのほとんどが分布していますところが年を重ねてきますと、代謝が衰えて古くなったコラーゲンが増えるので、肌の潤いがなくなったり、骨折しやすくなったりするんですね 従来、コラーゲンはお肌がぷるぷるになるという美容効果だけが先行し、栄養学的にはあまり良質のたんぱく質とは見なされず、ことさら食べなくてもよいものだと不当な評価をされてきましたそのため化粧品のような保湿性を謳うしかなかったんですね ところが近年の研究結果によれば、コラーゲンはふつうのたんぱく質とは異なって、体内に摂取されることでホルモンやビタミンのような働きを発揮することが判明したのですね全身のさまざまな組織に運ばれて、細胞に指示を出して細胞を活性化させるものなんですたんぱく質といえば、血や肉、骨になる、ただそれだけと考えられがちですが、たんぱく質の一種であるコラーゲンは、そんなミクロなレベルから、われわれの身体を支えてくれているんですね コラーゲンは肌をみずみずしく保つだけではなく、髪の毛を強くしたり、爪をじょうぶにするという効果もありますちなみに2010年には英国で脳の神経細胞に働きかけ、記憶力を向上させるという報告がなされ、将来は、脳の老化防止や学習能力アップに期待がもてるのかもしれないとのことです 足腰が弱くなって歩けなくならないように、若いうちから、家の中でも適度な運動をすることが欠かせません筋力をつけること、骨や関節を鍛えることそのためのサポートとなるのがコラーゲンです骨粗鬆症は御年寄りだけでなく、ダイエットに励みすぎた若い女性にも起こりうるのですが、コラーゲンは骨密度を高めて骨のトラブルを予防してくれますまたスポーツ選手や姿勢が悪くて膝に負担のかかっていた方にも、関節の老化や変形をふせぐ手だてとしてコラーゲンの摂取が重要になってきます また創傷の治癒や、歯周病、高血圧、高血糖、さらにはメタボ予防にも効果が期待されており、今後ともコラーゲンの活躍の幅はひろまっていくのでしょう さて、このコラーゲン、どう摂取すればいいか鶏ガララーメンスープなどのゼラチン質のスープなど毎日飲むならば別ですが、通常の食品にはわずかしか含まれていませんなるたけコラーゲンペプチドのサプリメントで補給するのがいいそうですコーラゲンサプリは、信頼のおけるメーカーで、製法の違いを見極めておくようにしましょうまたコラーゲンの合成には、ビタミンCが不可欠ですので、野菜や果物もあわせて摂るようにこころがけておきたいものです 本書がコラーゲンの働きを介して訴えていることは、ひとえにセルフケアの精神ですね高齢化社会まっしぐらの日本では、厚生労働省の指導により病院の病床数が削減されていますそのため、かつての町医者に頼る在宅医療が勧められていますし、国民一人ひとりが自分の、そして家族の健康に責任を持たなくてはならないのですそのため、健康食品への関心はますます高まるのですねまた足腰を強くすることが求められるオリンピック級のアスリートを輩出するためにも、今後もってますますコラーゲンの活用が重要視されてくることでしょうコラーゲンのみを絶対視するのは危険ですが、健康なライフスタイル形成の手だてとして、考えておいてもよいのではないでしょうか コラーゲンのニッタバイオラボファンサイト参加中 続きを見る ['close']
健全な肉体は健全な人生をつくるフィットネス業界をめざす就活生におすすめしたい業界情報誌フィットネス業界の歴史から動向までがこの一冊で丸わかり 村上春樹のベストセラー小説『1Q84』のヒロイン青豆は、昼間は会員制のフィットネスクラブのインストラクターとして働きながら、夜な夜な、社会的には抹殺できないならず者を成敗するという、なんとも物騒なキャラクターです固い鎧のような筋肉美を身につけながら、内面は意外に脆かったりするこの彼女がそうした暗黒稼業にたずさわる経緯にはなんとも涙ぐましい事情がありますが、それはさておき、私がこのヒロインに興味を抱いたのは、フィットネス業界に関与していたという点においてです長寿のための健康づくりを指南し、からだを鍛えるサポートをするインストラクターこそが、人間の命を苦しみもなく奪ってしまえるという皮肉がそこにはあります医療行為のように科学的に裏付けもないからこそ、逆にいえば、命を左右してしまう恐い手法ともいえますよね 『Fitness Business』誌の別冊号『Fitness Business Recruit Magazine』(発行:株式会社クラブビジネスジャパン)は、新卒向けに特集を組んだ、フィットネス業界唯一の就職ガイド雑誌です私は2012年度版を読ませていただきました自分の生活に現在のところ関わりのない業界とはいえ、知らない世界を覗くというのは楽しいものですね ここ近年、美容や健康ブームの志向は高まっていますが、いっぽう、現代人はジムに通う時間もお金も捻出しにくく、また若者の多くがケータイやゲームなどインドアのカルチャーに興味が移りつつあることから、フィットネス業界の競争激化と経営に苦慮するすがたがおのずと予見されますただし、海外の顧客に目を向け観光サービスとして転換を図れば、商機も見えてくるのではとも書かれてあります私が考える方策のひとつとしては、来年から中学生の体育に義務づけられる武道のインストラクター養成機関としての役割を担ってはどうか、ということですね 本誌の後半には、実際に採用されて活躍するスタッフたちと、マネージャーやオーナーのインタビューもあります彼らの生々しい声は、フィットネス業界のみならず、どのような業界においても内定を得たいと願う就活生にとって参考になることが多いのではないかと思われますフィットネスオンライン(URLはhttp//wwwfitnessclubjp/)でも詳しい業界研究ができます 【注記】 長くなるため、一部を割愛させていただきました 全文は http//bloggoonejp/yorozuhaki/e/54508ef4272e0611046fb9c61032285d に掲載しております 続きを見る ['close']
グッドデザイン賞(公式サイトはこちら)とは、財団法人日本デザイン振興会が主催する、日本国内の商品のうち、デザインの優れたものに毎年贈られる賞ですグッドデザイン賞を受賞した商品はGマーク(亀倉雄策のデザインによる)が附され、優良商品として消費者が購入する指標にもなります 工業製品のみならず、ビジネスモデルやイベント活動なども含み、仙台市の複合型文化施設であるせんだいメディアテークや、イサムノグチの設計で知られる札幌のモエレ沼公園も大賞を受賞しています受賞作は公募で選ばれ、毎年千件前後が受賞していますが、そのなかからさらにユニバーサルデザイン賞などの特別賞、金賞が審査員によって選ばれますが、大賞だけは公開投票によって選ばれます このグッドデザイン大賞2011を受賞したのは、東日本大震災でのインターナビによる取り組み「通行実績情報マップ」でした震災の影響を反映してか、昨年は医療機器が金賞にランクインすることが多くなったようですねかつてデザインといえば、装飾性と機能性が結びついた単体で成立するような工業製品を指しましたが、現代ではより社会貢献度や、それを用いてどのようなライフスタイルを創造できるかを提案することまで求められているのですもはや自分の感性だけをごり押しして売り出した商品をプロデュースしただけで終わるデザイナーは、クリエイティヴではないと言えるでしょう不特定大多数が用いる商品は、その人だけの自己表現の発露ではありえないのですいくら色彩や形がセンスよくても、命を危険に晒してはばからないようなデザインは、デザイン足りえないのです ガスコンロ「ホワロ」は、2008年から2010年まで三年連続グッドデザイン賞を受賞しているリンナイの新作コンロです ちょっと、ややこしい書き方になっていますが、受賞したのは「ホワロ」ではなく、ビルトインタイプのもののようです受賞作のアーカイブであるグッドデザインファインダーで企業名で検索すればお分かりになります こちらの「ホワロ」はホーロー製の天板をふくめ、ほぼすべてをホワイトカラーで統一スイッチの部分のみにアクセントカラー、五色のヴァリエーションから選べます ちなみにこのコンロ二十代、三十代のユーザーの声を反映して生まれたそうですが、コンロに白は珍しいのでしょうか我が家にある二十年もののガスコンロは、天板はステンレスでスイッチは上下に動かすタイプですが、ベースカラーは白なんですまだじゅうぶんに現役で活躍していますそれはともかく、十年前ぐらいに、白物家電では寂しいので、黒だとか、わりあいカラフルなレンジとか冷蔵庫とかが多かったような気がしますけれど、今度はまたホワイトが流行っているのでしょうか このコンロ、おもしろいのは溝がないので掃除しやすいのでしょうけれど、それは過熱防止機能などセンサーで見張ってくれるからなのでしょうかね幅56センチとコンパクトサイズなので、小さなキッチンでも収まるようになっています具体的に言いますと、新聞紙の縦の長さぐらいです大容量の鍋ですとはみ出そうですので、これは行平鍋みたいな単身か少人数家族向けのガスコンロなのかもしれませんね具体的に鍋をならべて、火を点けた画像があればわかりやすかったのですが 左右の火力がおなじというのが、私がいちばん評価したいポイントですたいがい壁がわの火力は弱いので、冬などはちんたらと湯が湧くまでの時間待ちあぐねてしまうのです 最近は家電メーカーがハウスメーカーと提携して、オール電化のご家庭も多いかと思われますが、個人的にコンロはガスのほうが好きですね見た目はごついんですが、あの鋳鉄のいかつさ(五徳)がいいといいましょうか寒い冬は青い炎を眺めると安心しますし、炎のみえない電熱コンロで火傷したことがありますのであと、マッチやライターが使えない時にすぐ火が点くところも原発事故の余波で電気代の値上げが心配ですよね…ガスも中毒には気をつけたいものですが 【リンナイ】新作白いコンロHOWAROをブログで紹介してQUOカードをゲット ←参加中 続きを見る ['close']
フランスの思想家ロランバルトはその著『エッフェル塔』の冒頭で、モーパッサンについて語っているいわく、モーパッサンは塔のレストランで昼食をとるしかし、この近代的な建築物がパリの美学を損なうと厭ってやまない彼がなにゆえに塔にのぼるかといえば「パリで塔が見えないのはこの場所だけだ」だからそれはメイドインジャパンの製品が嫌いだから、わざわざそれを買ってきてぶっ壊すパフォーマンスをするような、倒錯的な執着だったのだろうかパリといえば、凱旋門とルーブル美術館とエッフェル塔といわれるぐらい、街のメルクマールともなっているこの塔は、信じられないことに、建設当時かなりの反対運動が巻き起こったらしい 地方からはじめて上京してきたおのぼりさんたちの多くが、いちばんに向かうところといえば東京タワーなのではなかろうか田舎の人間がそれに寄せる憧憬を私はうまく言い表せる自信がないのだが、歴史がしばしば巨大なモニュメントを生んで卑小な人間をひれ伏させてきたことへの反動からくる上昇志向なのかもしれない明治時代の平民が華族や士族のものである人力車にこぞって乗りたがって、高く速くの眺めにご満悦になっていたようなものだろうか「鉄塔武蔵野線」という邦画は少年が電波燈を追いかけて遠出をしてしまう話だが、日本人には高く組まれた構築物を好む気質があるのかもしれないと思ったりもする エッフェル塔を下敷きとしたのは大阪の通天閣であるが、やはり、タワーといえば神戸のポートタワーでも、京都のタワーでもなく、東京タワーなのである 高校時代から就職活動時をふくめて両手で数えるぐらいしか上京した覚えはないが、そのうち東京タワー近辺を訪れたのは、三、四回ほどであったろうか近辺といったのは、実は昇ったのは一度しかない私はモーパッサンのように、住み慣れた街の景色を見下ろしたかったわけではないし、内部にある気味の悪い蝋人形館が好きではなかったから一度でじゅうぶんだと思っていた白状すると高所恐怖症でもあった 東京タワーのなにがいいかと問われたら、あの紅い鉄骨の根元に近づいたときの圧倒的な存在感である火箸を組み合わせたようなライトアップされた夜の姿もいいが、やはり見物するなら真っ昼間がいい芝公園あたりから増上寺前の通りに出ると翠深い茂みの奥から、とつぜん、そのタワーがのそっと登場したときはびっくりしたものだった写真などでこぢんまりした模型のようなものだと思っていたタワーが、遠くから天を衝くようにして立ち現れてくるそして、そのサイズを自分のちいさな背丈をものさしにして測ってみることで、あらためて、その偉容にこころうたれる日本に特撮映画やドラマが流行ったのも、このスケールへの追求に他ならないのではなかろうか国土の狭い我が国は必然高いものに憧れたに違いないモーパッサンがエッフェル塔を嫌いながらも、その中心に身を置くことでこころ慰めようとしたのは、遠巻きに見れば痩せさらばえた鉄の骨にしか見えない貧相な建物も、近づいてみればそのスケールやもの珍しさにはひそかに頷くところあったからだろうと思われる とあるインテリアショップ巡りをして、ふと魅惑的なデザインがあったものだから、ついつい長々と妄想をひろげてしまったそれは輸入インテリア雑貨ストアELISE(エリーゼ)の「本系雑貨」にある商品「Cast Iron エッフェルブックエンド」である ブックエンドとは本の列を両側から挟み込むものだが、私が愛用している市販のものは、造形がおしゃれであっても背表紙をこちらに向けると、その模様が隠れてしまうことが多いつまり、ブックエンドの装飾が本の表紙と同一方向になってしまうところが、こちらのブックエンドはおもしろいもので本の背表紙と一直線に並ぶようにブックエンドのデザインが見えるしかし、本の背表紙よりも両側が幅をとっては目立たしいし、スペースがもったいないので、エッフェル塔タイプを選んでみた高さ175センチとあるので、大判の美術書や辞書類や地図帳などが収納できるかもしれない二体ではなく半分に割ったところがおもしろくて気に入った ちなみに私は金属製のかっちりしたインテリアというのがかなり好きであるが、鉄製を好むというのは先述したような文明への憧憬だけではなく、貧血気味なのでからだがおのずと鉄分を欲しがっているのかもしれないと思うこともあるもちろん見るだけだが インテリア雑貨エリーゼ 本系雑貨から選んで、人気のブック関連雑貨をGET! ←参加中 【建築に関する記事一覧】 続きを見る ['close']
タイトルに惹かれて手にとってしまうのは、なんとなく、そのフレーズが現代人の胸の奥にある願望を衝いているからなのでしょう書籍『会社に頼らず生きるために知っておくべきお金のこと』(泉正人著サンクチュアリ出版 2011)という本紹介されて読んでみたのですが、なかなか興味深い内容でした著者はほぼ裸一貫の身から億単位の年収を稼いだ実績があり、現在、ファイナンシャル教育のセミナーを開いているという方ですお金というと汚いイメージがありますが、ギャンブルやFXなど危ない投資を呼びかけているものではありません 会社に頼らず生きるために知っておくべきお金のこと泉正人 サンクチュアリ出版 20111028売り上げランキング 4789Amazonで詳しく見る by GTools 帯には「好きなことで稼ぐ、夢の叶え方を教えます」とありますが、じっさいにそれを叶えた人の実践例やインタヴューではなく、500万円(中身によると、自己資本金がそれだけでは済まない例もあるようですが)を元手にして商売をはじめる場合を想定して、お金の用意のしかた、動かしかたをシミュレーションして紹介したマニュアルブックです著者の授業を書籍用に再構成したもの比較的若い人向けに書かれた、イラストや図解が多く、横書きで読みやすい内容ですね逆にいうと、すでになんらかの商売を軌道に乗せていて、お金の流れをたっぷりと身に沁みて知っている人には、さほど新鮮な気づきはない内容なのかもしれませんが ここでは五つのプランが登場します 第一は、脱サラして立ち食いそばを経営したいサラリーマンのプラン第二は、絵描きとして売っていきたい女性の第三は、田舎でのんびり趣味の雑貨屋を開きたいOLの第四は、ネットカフェで楽に稼ぎたいという大学生の最後は、著者自身の経験にもとづく不動産投資 いずれも商売としては素人でもできそう、あるいはやりたい、と思うようなものばかり農業や医者弁護士の開業のような専門性や経験を要しない起業が多いのですが、どのような業態であれ、お金の扱いについては大まかには似ているのでしょう情報商材のように、このハウツウを知ればぜったい稼げます、お得です、とうさんくさい熱っぽさがあるわけではないので安心を商売をはじめるにあたってのコスト感覚やリスク、資金繰りについての基礎知識や心構えなどを解いていますバランスシートについては簿記の知識があればなおわかりやすいでしょう損益の計算なんてのは、中学数学の方程式が解ければ誰でもできます(あくまで数字の上ではという意味で)でも、その計算から逸れてしまうお金の流れがあるからこそ商いは難しい 気になった点は、著者がもともと黎明期のネットオークションまがいのショップを手がけていた(IT関連の企業に勤めるかたわらで副業で)というキャリアからか、世間の関心がそうなのか、コストがかからない、在庫を抱えない、というローリスクな商売として誰もが目を向けがちなネットビジネスについて言及する部分がやや多いということもちろん、ネットモールだとしても実際の店舗の運営と考え方はほぼ同じなのですが、楽天のテナント料や手数料が意外とかかることを本書ではじめて知りましたしかも、ネットビジネスが恐いのは現金商売と違って、収入が入るのが遅いことなので、手軽に店開きできるがたちまち資金繰りに行き詰まることが多いeマーケティングと聞くと敷居が低いような錯覚に陥るのですが、じっさいはなかなか難しいようですねそれに今後は停電になったら決済できないという不安もつきまといそうで もうひとつ気がかりな部分は、減価償却費の説明はありますが、不動産投資の場合の固定資産税だの不動産取得勢だの登記にかかる費用だのとか、修繕費だとか、それから店舗の借り上げでも地震火災保険はどうなんだろうとか、触れられていない部分もあったことあくまで本書は入門書なのだし、出ていくお金のことを考えればキリがないわけですが 個人的には、独立志望だとしても、やはりあるていど社会人生活を送っていたほうが、融資を受けるにしても有利だと思っていますお店をはじめるのに、最初っから家族や親戚の懐を当てにしていると失敗するものですが、自己責任で工夫次第ではすくない資本金で利益を出すこともできなくはない、という希望を持たせてくれますただし基本はなにごとも続ける努力をすること、情熱と体力をもちつづけることを説いていますこれは独立だろうが、雇われだろうがおなじことなのでしょうけど あまり露骨に利益を、効率を、と叫び出したら人生が味気ないもののように思われてしまうのですが、お金に関して現実感を持たせるためには読んでおいて損はない本でしょうとくに将来自分のお店を持ちたい、独立したいと考えているけれど、身近に参照例がない人などほんとうは小さな会社でもいいので、経営者に近い位置でいろいろ学んだほうが身につくとは思いますお金の動かしかたでなく人の扱い方という点でとくに職人肌の人は商売をする気がなくても、お金の有効な使い道を考えさせてくれるきっかけを与えてくれそう 「自分の価値は自分で決められます価値を上げたければ勉強すればいいのですそれで新しい能力を身につけていくことで会社に頼らないで生きていけるようになります」という一文にあるように、なかなかポジティヴな言葉があって前向きにさせてくれる本ですねお金に対して臆病で消極的になっている人は軽い気持ちで読んでみるといいかも商売で得た財産は、金額よりも人脈というべきかもしれませんが サンクチュアリ出版 友友会ファンサイト応援中 続きを見る ['close']
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