推薦入試で高校に進学した私は、同じ学校を受験する周りの友達よりも早い時期に面接がありました。当時の私は、担任の先生も心配する程極度の人見知りで、担任の先生や友達と面接の練習をする時はスムーズに質問に答えることが出来たのですが、普段あまり関わりの無い教科担当の先生と面接の練習をした時には、視線が下に向き、声も小さくなり、質問に対して準備していた答えも忘れてしまう始末でした。これまでスムーズに練習をこなし、先生にも「大丈夫だ！！」と言われて自信がついていた分、答えられなかった事へのショックはとても大きかったです。このままではダメだと自分で自分を追い込み、だんだん面接に対してネガティブになってしまいました。そんな時、担任の先生が「放課後空いているからもう一度面接の練習をしよう。」と声をかけてくれました。その日の放課後、約束通り先生と面接をしました。もちろんスムーズに答えてることは出来ましたが、「相手が知っている人だから・・・。」と、自身を持つことにはつながりませんでした。スムーズに出来たのに浮かない顔をしている私に気づいた先生に、「教科担当の先生の時は、人見知りで答えられなかったんだよね・・・。」と言われた時は泣きそうになり、涙をこらえるのに必死でした。「視線が常にしたを向いていて自信がなさそう。」、「声が小さくて話している内容が伝わらない」、そう教科担当の先生に言われたと担任の先生に正直に相談し、「面接したくない。」とまで言ってしまいました。そんな私に、担任の先生はあるアドバイスをしてくれました。面接当日、そのアドバイスを半信半疑ながらも実行してみた私は、自分でもビックリするくらい緊張感が抜けて、初対面の面接官からの質問にしっかりと答えることが出来ました。完全に人見知りも緊張もなかったと言えば嘘ですが、何となく、友達や担任の先生と面接をしているような、リラックスした気持ちで面接できたのです。
私が面接に成功して先生のアドバイスは・・・。
「受験番号や出身高校をを言う時に噛んでみて！！」と、意味不明なものでした。
そのアドバイスを聞いたときは絶対に噛まない！！と思っていたのですが、なんと私は、本番で本当に受験番号（少し言いづらい番号でした）を噛んでしまったのです。意図的ではないにしろ、本当に噛んでしまった自分がなんだかおかしくなりました。面接官を見ると、私が受験番号を噛んだことが面白かったのか、ニコニコしながら「大丈夫ですよ。○○○番ですね。」と、優しくフォローしてくれました。
面接官の笑顔を見た私は、何となく打ち解けてような雰囲気になり、自分が本当に噛んだという可笑しさも手伝って、とっても和やかな雰囲気で面接をすることが出来ました。
改めて面接試験を思い出してみると、高校の面接は“落とすため”の面接ではなく、“合格する人を選ぶため”の面接なんですよね。
こうなったら面接も楽しんだ者勝ちなのかも知れません。
ちなみに、面接試験を終えた翌日、アドバイスをくれた担任の先生に、「受験番号を噛んでしまいました。」と報告すると、「本当に噛んだの！？」と驚いていました。どうやらあの時のアドバイスは、私を笑わせようと言った冗談だったようです。面接に対し不安だらけだった私は、冗談だと気づく余裕もなかったようです(笑)
でも、初っ端から噛むと結構場の雰囲気が柔らかくなりますよ♪
経験者は語るです。参考までに・・・。

あぉ 　 2013-02-28 17:51:07 提供：湘南ゼミナール