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【木の家】光の表情で暮らしを楽しむ家 /重量木骨の注文住宅

中庭のシマトネリコの奏でる音楽

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暮らし拝見                                     木の家 MyStyle vol.28

  

中庭のシマトネリコの奏でる音楽

 閑静な住宅街にあるS邸には、建築関係のグラフィックデザイナーのご主人と、光造形作家の奥様が暮らしています。結婚されて38年というお二人ですが、家を建てるうえでの価値観や基準は大きく違っていたそうです。それを調整したのが夫婦それぞれの希望リストでした。
そのなかで共通していたのが“大開口”と“大空間”。自然光をたっぷり取り入れ、隅々まで明るい室内にしたかったそうです。ご主人は仕事の関係上、構造や仕様についての知識もあり、SE構法が目的に合っていると感じました。
「大きな窓と大空間が創出できることが決め手でした。依頼したのがテラジマアーキテクツさん。雑誌で物件を見る機会があり、オリジナリティのある家をつくっているなぁと気になっていたんです」
モダンな雰囲気もまたご夫婦の希望であり、同社との感性の合致も依頼のポイントでした。そして完成した設計図にあったのが右下写真(①)の広い中庭です。この中庭を囲むのは、南北は幅約4m、東西は幅約3mという大型窓。1階、2階ともに四面すべてガラスのため、採光は完璧。しかも太陽光がガラスや壁に反射して角度を変えるため、さまざまな方向から部屋の奥まで光が届くのです。また1階にはキッチン、ダイニング、リビングが一続きになった約51㎡もの大空間があり、2階には、ギャラリー兼打ち合わせスペースのセカンドリビング、ご主人の書斎と奥様の仕事場があります。

さて、ご夫婦が暮らし始めてみると、この中庭に植えられたシマトネリコが、見事な演奏家だと気づいたそうです。
「風が吹いたり、雨が降ったりすると葉が美しい音をたてる。自然の楽器が奏でる音楽に、時を忘れることがあります」



(左)2階にあるご主人の書斎。中庭を挟んで向かい側に奥様の仕事部屋がある。距離が離れており、互いに集中しやすい環境だ。机の上部にある間接照明が柔らかな印象をつくりだしている。
(右)13㎡もの広さがある中庭。中央にシマトネリコが植えられ、夜はライトアップすることも可能だ。



(左)中庭は四面すべてを窓ガラスで囲む設計。壁やガラスの反射により、さまざまな角度の光線が生まれ、家中に光が届く。また風通しもよく、「中庭の窓を開け、風を感じるのも楽しみ」とご主人。
(右)1階、2階ともに中庭をガラスで囲み、家中に明るさをもたらしている。中庭から差し込む光が美しい陰翳をつくりだすこともあるそうだ。さらに「月光は想像以上の明るさでした」と奥様。


多彩な表情は一室多灯でつくる

 構造や仕様を担当したご主人に対して、室内照明を設計したのが奥様です。
ポイントにしたのが自然光との調和、そして一室多灯です。一室多灯とは文字通り、ひとつの部屋に多くの灯かりを備えること。多種類の光源を組み合わせることで、生活シーンに合った表情ある照明をつくることが可能になっています。
「日本人は室内が明るいことは良きことだと考えがちです。でも隅々まで明るくすることと、居心地の良さを感じることはまったく別。人の眼は暗いところがあって初めて“明るさ”を感じるものなんですね。日本家屋では、メインの照明のみで間接照明をあまり使いませんが、賢く間接照明を利用して、陰翳を創出することが心地よさにつながります」

たとえば玄関では「ほんのり暗さを感じる程度の照明にし、屋外とリビングの照度を緩やかにつなげるのがいい」とアドバイス。眼と身体が順応しやすくなり、リラックスできるのだそうです。
とはいえ人間は、時間によっても年齢によっても、くつろげる明るさが違ってきます。このため採用する照明器具は“調光できること”が明かりを設計するうえで必須項目だったそうです。
「活動時間なのか、それとも眠りに向かってリラックスしたいのか、気持ちの欲求に応じて適切な照度を保つようにすることは、生体リズムを健全に保ちますし、睡眠の質も向上させるんですよ」




  S邸のなかで、もっとも多くの照明を備えているのが、キッチンとリビング、そしてダイニングの一続きの大空間です。LEDを積極的に採用し、ダイニングには料理を美味しく見せる省エネ型ダイクロハロゲンランプを使用。色温度にもこだわり、白熱灯も組み合わせています。また参考にしたいのが、大型液晶テレビ周りの照明環境づくりです。
「大型テレビは光量が多く、眼を疲れさせてしまいます。その対策として、テレビ背面を室内よりも一段明るくするスポットライトを用意しました」

S邸ではこの大空間専用の調光器を備えており、テレビ鑑賞用に加えて、ディナータイム、リビングでの読書、パーティと、シーンに応じた4種類のパターンが登録されています。ボタンひとつで最適な照明にでき、ここからも灯かりを使いこなしていることが見て取れます。
「必要な照明を見極め、それぞれの光をイメージする作業はとても大変だった」と奥様は語りますが、灯かりが使い方次第で、室内をガラリと変化させることを見事に証明しています。
「調光機能を備えた照明やLEDを揃えることで初期投資はかかります。ただ、明るさを意識するようになるとわずかな明かりでも十分に感じられます。結果的にはコスト低減になりますよ」

さて、ご夫婦が新居で暮らし始めて、4か月余りが過ぎようとしています。
「時間や季節の移ろい、気候によって変わっていく光と影の美しさに、時間を忘れて見入ってしまうことも多いですね」とご主人。一方、奥様は「中庭のシマトネリコが、ガラスやタイルに幾重にも映り込む光景はとても幻想的。どこにいても四季折々の空気感を味わえて、お互いに自然に対して敏感になりました」。
まだこの家での秋と冬を体験していないお二人ですが「中庭に雪が積もれば、新しい表情が生まれるはず」と来たる季節を心待ちにしています。S邸は“光の変化”に発見がある家。刻々と移りゆく光と影が織りなす美しさをお二人は堪能されています。



(左)2階にはセカンドリビングを設ける。奥様の作品が飾られており、打ち合わせにも使用。たっぷりとした空間により、ライトアップした際の灯かりの表情がよくわかる。
(右)奥様の仕事場は南側に面しているため、強い日差しを緩和するように、上部に窓を備えた。北側には幅約6mもの大型の書棚が配されている。



(左)階段下の空間に置かれた奥様の作品。点灯時とはまた違った美しさを見せる。
(中)道路に面して大型窓を備えており、照明を点灯すれば、夜間の外観はまるでギャラリーだ。


この家を建てたプレミアムパートナー 
株式会社テラジマアーキテクツ 東京都目黒区東が丘2-12-20 Tel.03-5431-3377




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